2006-05-29 13:32:41

さよならなんかは言わせない

テーマ:コンビニ物語

356


お客様各位

いつもご利用ありがとうございます。

この度サ●クス●●店は、

5月8日朝10時をもちまして、

閉店することになりました。

なお、5月30日午前7時より、

サ●クス●●駅東口店がオープン

いたします。(住所:●●●-●●-●)

今後ともご愛顧賜りますよう、

宜しくお願い致します。

             サ●クス●●店 一同」


言っておきますが、毎度のことながらトイレの中です。

そしてボカシが多くてごめんなさいね、場所を特定したくないもので。


何の因果か、よく閉店の坂道を転がってる真っ最中のコンビニと出くわす。

以前に閉店へのレクイエムを奏でている店をレポートした。


歩こうの会「何も売ってないコンビニ」



別にこれは現代の日本では特別なことではない。

近頃のコンビニは細胞分裂&減数分裂の如く、二人っきりでじゃんけん、もしくは二人でババ抜きでもしているかのような、うだつの上がらない店舗の増加&淘汰傾向にある。


ホームランボールはかみなりさん家の窓ガラスか盆栽に突っ込むように、ボールを投げればコンビニにぶつかるような状況だ。

讃岐こと香川県内のうどん屋率、ご当地ラーメンの現地のラーメン屋率、どちらも「元祖!」「うまい!」の旗が織り成していそうだが、都心部のコンビニ事情も似たようなもの。はっきり言ってそれほど各店舗は区別化がされているわけでなし、結局は場所勝負か、サービスの質勝負になる。

同じような店が並べば、ダメな店はより目立つ故に淘汰されることになるわけだ。その後は駐車場か?

それでも「ここに隙間あるじゃん!」とばかりに、新たなコンビニが毎日店を構えていく。


いつからか日本の名産は、コンビニ、自動販売機、長生き婆ーさん、少子化、子供一人で歩かせれない登下校路、団塊の世代を"だんこん"と読む人、家に帰ると即PCの電源をつける人、伯爵も貴族もいないのにメイド、生産率ゼロでもそれ自体は増え続けているニートとなって来ている。最後のニートはどちらかと言うとミートの方がいいな。外国産と比べて段違いに和牛は美味しゅうございますしね。



元酒屋で場所的な理由から大手コンビニに目を付けられ、配下に入ってコンビニ化したものの、元からあった「酒販売」の特権はどこ吹く風、昔気風の接客の仕方と毎月のノルマが達成出来なかった末、閉店なんかに追い込まれた場合どうするんだろう。年老いた元・酒屋夫婦の行く先は?

考えるととても笑顔で話が出来なくなるので、この話はおしまいにしたい。


近年はそれこそオーナーが年老いて来ているフランチャイズ店のコンビニが多いために、24時間営業が難しくなっている店舗もあるようだ。まあ疲労感を前面に出してる顔の店員さんがレジに立っておられても困るところ。こんなところにも長寿大国の余波が。


普通に10時オープンで8時閉店とかでもいいんですよ。

セブンイレブンの店名も7時開店、11時閉店から来ているんだし。



しかしそんなことだと、近所のスーパーに普通に負けるよね。

もちろん他のコンビニにも差をつけられてしまう。


すわっ、抜けれないコンビニ輪廻地獄。

接客商売前線に余裕なし。



それでなくても主要大手コンビニチェーンの売り上げは21ヶ月連続で減少傾向にあるらしい(2006/5現在)。




conbini

<クリックで拡大されます>


ここでコンビニ事情を語っても仕方ないし、考えようと思えばアホなコンビニ企画ならいくらでも浮かぶために、話がまとまらなくなっちゃいそうなので、ここで貼り紙に話を戻します。





上記の貼り紙によれば、5月8日の朝10時付けでここのサ●クス●●店は閉店してしまうらしい。正確には移転という話だ。

そしてこのコンビニにたまたま来てしまったのは、5月4日のことだった。


そんな閉店カウントダウン真っ最中のコンビニは、普通の既存店にない最後の大花火こと自由価格設定が施されており、雑誌・弁当・飲み物は定価だったが、その他の物が全て半額となっていた。



俗に言うパラダイスだ。



そして店員たちの接客も打ち上げ花火気風に煽られてか、とても元気よくハキハキしたものだった。

B●●K OFFなどのただの掛け声化としている「いらっしゃいませ」なんかより、よっぽど気持ちが籠もっており購買意欲を駆られた。



このメンツなら新しい場所に移転してもイけると確信が持てた程だ。



前回の貼り紙も工事期間中限定という期間限定トイレ貼り紙だったが、今回のはもっと短い。この日(5月4日撮影)を含めば、残り4日の命の貼り紙なのだ。

店の外・中にも同じ物が貼られており、移転アピール満点なのだが、8日の朝10時に閉店した時点でここのトイレにはもう入れない。いくら店先には貼り紙を残そうとも、ここのトイレでこの貼り紙はもう見れない。この場所が一ヶ月後にはメ●ネスーパーなど新しい店舗になった際に、ここのトイレを利用してみてもこの貼り紙の姿はない。ここのトイレでこの貼り紙で見れるのは残り4日の命だったのだ。

かなり期間限定の貼り紙だったわけだ。



そんな貼り紙の下は?





357


「お願い


トイレ内での喫煙はご遠慮下

さいます様、お客様のご理解

とご協力をお願い致します。


          サ●クス●●店」



この時点で、お客様のご理解を求めているのは喫煙問題だけはなく、移転問題にも掛かるわけだ。この貼り紙を作った頃には、まさかこの場所から離れることになるとは思ってもいなかったことだろう。

いいじゃないか、移転と言っても今回のは栄転のようなものだし(きっと)。


しかし「サンクス●●店」という店舗名が入った、この貼り紙は次の店舗には連れて行かれることもなく破棄されるだろう。「サンクス●●店」は後4日程で「元・サンクス●●店跡地」になってしまうことだし。




以上の二点が便器真正面の壁に貼られていたもの。


どうやらここの店のオーナーは本当に自分のところの店を愛していたらしく、トイレの貼り紙はこれだけでは収まらない。続きまして、便器の背に当たる壁にもあるでよ、貼り紙がよ。






358


アルコールスプレーをご用意しております


トイレットペーパーに2~3回

スプレーし、便座の除菌にご利用下さい」



まあ、この気遣い。

なかなかないよ、この客への気遣い。

しかもコンビニで。


だいたいコンビニのトイレというものは、表向きは「一声かけてくれたら存分にお使い下さい」とは言っているものの、勝手気ままに使わしたくない雰囲気を醸し出しているものである。

なのにここのトイレと来たら、「存分に除菌して下さい、なんならその手も!」とばかりにサイダー色の除菌スプレーが水洗タンクの上に常置仕様。


一応、コンビニのトイレを利用(主に貼り紙探索)する際には、礼儀として店員さんに声を掛けるようにしているんだが、この店の際に、少し年増の女性店員さんに声を掛けたときの店員さんの笑顔ったら、もう写真に撮ってここに乗せたいくらいスマイリーだった。多分閉店レクイエムから来るハイな気分もあったのだろう。

まるでトイレごと私にくれるかのようなシャイニーな笑顔。


そんな笑顔がトイレの中にも貼り紙にも溢れてる。


わざわざコルクボードのような背景加工の一工夫も大いに買いじゃないか。





そしてその上には、





359


ご利用のお客様へ


当店のトイレを

きれいにご利用いただき

誠にありがとうございます。

またご利用下さい。


なお、このトイレは従業員も利用させていただきます。       店主



ここできれいにご利用いただき誠にありがとうございます。と、イヤミ一発来たものの、またご利用下さい。またが後4日しかないという点を考えると、なんとでもおっしゃって下さいという気持ちになって来る。


多分移転してからも、「サンクス●●店」の店舗名が入った他の貼り紙と違い、その先のトイレでこの貼り紙は再利用されるかもしれない。

しかし、ここサ●クス●●店で適用されるまたは後4日しかないのだ。ああ、無駄に感傷深いものを感じてしまう。


そう考えると、ここでのありがとうございます。にも、頭に今までと勝手に付けてしまいそうになる。


だがこの日見た限り、ここの店舗のメンツなら新しい店舗になっても上手く行きそうな気がする。





木が枝に花を咲かせ実をつけるように今日もコンビニは増えている、又その逆も然り。どこに行っても大学生のバイトの兄ちゃんがレジをしている似たり片寄ったりの店ばかりに見えるけど、各店舗にオーナーがいて、ちゃんと生活がかかっていたりする。

そう考えると●●商店という名の小売店もコンビニもたいして差はない。

いくら本部からのアドバイザーがいようが、生き残る鍵は店主の手腕にかかっている。



日本には今や、シャッター商店街という新たな名産が出来てしまった。



私の思い出の商店街は昼でも閉まり切ったシャッター群で灰色に染まっている。

昔ながらのやり方では大型店舗には到底敵うわけもなく、小さい頃に通った店は思い出に残るばかり。



親しみや人々の想いだけでは小さな店は生き残れない時代なんだろう。

小売店だって、コンビニだって生き残るのに必死なんだ。



かと言って、あえて「昭和風」を売りにした店舗は好きじゃない。

給食を食べさせてくれる飲食店もあるようだけど、昔から給食なんか大嫌いだった。




次の世代の子供たちにとっては、「思い出の店」も「思い出のコンビニ」となってしまうかもしれない。




時代によって移り変わるものもあるんだし、それが悪いとも思わない。

思い出を大切にするのはいいけど、ノスタルジックに浸るのはダサ過ぎる。


おたまじゃくしの頃の尻尾を惜しむ蛙かよ。


蛙には蛙のいいところが無きにしも非ず。

もちろん、おたまじゃくしにもね。








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末田 雄一郎, 人見 恵史
コンビニアドバイザー瀬尾航太郎陳列のナゾ!?

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