2006-04-08 23:10:12

子供達に期待します

テーマ:教え

293


「お願い

トイレットペーパーを

手拭きに使わないで

下さい。」


モロ直球に何事が起きたのか内容の分かる貼り紙だ。

とある公共施設のトイレだけど、このトイレ内にはこれしか貼られていなかった。


「キレイに」でも「水を節約」でもなく、ここのトイレが言いたいのはオンリー「トイレットペーパーを手拭に使わないで」。つまり「ハンカチないや」だから、すぐそこにある紙使っちまおうって人が少なからずいるようだ。キレイ好きだけど、ハンカチ知らずって方々の餌食にあっているのか。


トイレットペーパーの紙の減る勢いがいやに早いとかだけなら、ここの管理してる側も頻尿ならぬ頻便の方が多いんだろうぐらいの頻便判断で済むところだが、手拭に使ったという事実を認識するにはゴミ箱の中に濡れたトイレットペーパーが大量に捨てられていたという現実を踏まえてこそのこの貼り紙。


よっぽどじゃないと、こんな己の被害状況を露わに出した貼り紙など作らないだろう。


あの手の水滴が乾いたのか乾いてないのか判断しかねる微弱な温風を出す機械がないのが悪いのか、それともガラコガラコと回して引っ張るタイプのタオルがないのが悪いのか、ちょっと古い公共施設なためにそこまで要求するのも贅沢だろう。


でもね、トイレットペーパーで拭かなくても。

そんな貼り紙の形にさせるまでペーパー使わなくていいじゃない。





ここで説明しておきますが、このトイレのある施設はですね、ちょっと子供がたくさん来るような公共施設なんですよ。化学実験とか面白展示室、なんならプラネタリウムまである。夏休みの自由研究に困ったら、カモン子供たちというような感じの施設です。


だからね、犯人がちびっ子たちというのも想像に難いところ。

子供ならやりそうだな。

ポケット使え、手が濡れたままで嫌なら、ポケットに手を突っ込め。それが大人の知恵というものだ。

くれぐれもニンテンドーDS Liteとかポケットに入れたまま突っ込むなよ。電化製品は水に弱いからね。



そしてこの貼り紙がいい味出しているのは、上で取り上げた台詞の横に()で書かれた言葉です。




294


「みなさまの良識ある行動を期待します。」




「期待します。」って・・・。

後援会か?支援会か?励ます会か?田舎の同級生たちか?親か?

そしてトイレを使う人たちはホープか?


「手拭きに使わないで下さい」と言いつつ、あまり強くも言えないから、ここを使う人たちの良識ある行動に賭けているということだな。だいたいのトイレの貼り紙もたかが紙面上の文章なわけで、強く制約する何の権限も実行力もなく最終的に使う人任せ。

本当を言うと、どの貼り紙だって綺麗になり何なりを期待しているのだ。


でもそんな本心のところまで貼り紙に出さないのが普通だ。



しかしここは「期待します」と書いちゃってる。

わざわざ「()」してまで印刷してる。


管理してる側の人となりが見えてくる。



だが「期待している」という言葉ほど、無責任かつ言われた側としては重いものはない。

「期待」が掛かるほどの人物と勝手に見なし、味噌汁をかけた猫まんま飯の如く期待を掛けてこられても困るというもの。しかもその「期待」の先にある目標が、トイレットペーパーで「手を拭わない」だからね。


なんだかシュールな世界が出来上がっている。





しかしここでこの「期待」」の相手が特定されていたらどうだろう?

先ほども書いたが、ここは非常に子供集中率が高い。

試しに「僕、ドラえもん」と少し大きめの声で言えば、振り返る率は相当なものだろう。まあ大人でも振り返るか。



きっとここで言う「期待」という言葉は子供たちに掛けられているに違いない。彼らにはミラーボールに乱反射している光のような明るい未来が待っている。大人になるにつれ光源の光が乏しくなると共に反射する面も少なくなるもんだが、子供たちは違う。


彼らは生まれながらにしてホープ、期待の新人なのだ。それを考えるとこの貼り紙にある「期待します」という台詞が見事にグッと来る。




彼らは期待されて当然の者たち。

親からも、励ます会からも期待を背負って生きている者たち。

期待に沿えるかどうか、またその期待が重くなるかどうかは、彼らの夢ではなく結局はそこんとこは親なり第三者の夢なんだけどね。

古くは萩本欽一氏と坂上二郎氏のコント55、今なら修二と彰の如く、夢と希望という言葉はコンビのようにワンセットで使われるが、実際のところ夢を持つのは自分だけど、期待は持つものではなく持たれるもの。

つまりこれからただっ広い夢の可能性を持つ子供たちに、同様にただっ広い希望を託しているらしい。



確かにここは子供たちに広く科学に関する知識の普及・啓発を推進し、創造力豊かな人間性の形成に軸を置いた施設だ。科学の面白さ、自然の偉大さを子供に教えつつ、さらには「トイレットペーパーで手を拭わない」ということを子供たちに教えているのかもしれない。

この施設のコンセプトが少なからずトイレに、そうトイレの貼り紙にまで表れているようだ。

いくら学校の勉強が出来たって、いくらスポーツが出来たって、友達が100人だって、トイレットペーパーで手を拭いちゃあおしまいよ。人間として中の下よ。

雨の中、捨てられた子猫に傘を差し出しても駄目よ。

ゲームが一日一時間でも駄目よ。

歯磨きを一日五回しても駄目よ。

もの覚えが良くても駄目よ。

四重飛び出来ても駄目よ。

視力が2.0でも駄目よ。

スプーンが曲げれても駄目よ。

「お家はお金持ち?」と見知らぬ人に訊かれても駄目よ。

「何も怖いことないから連いておいで!」と言われても駄目なのよ。



子供達が良識ある大人になることをここのトイレでは望んでいるに違いない。




どんな生物でも永遠に生きることは出来ない、いつかは次の時代を生きる世代に何かしらを託さなければならないのだ。日本人としてマナーが落ちてきている昨今、子供たちに教えなけばいけないことは山盛りだ。


まあマナーが落ちてきているのは別に若年層に関した話でもないのが現実。

子供の目に恥ずかしくなく写れる大人になりましょ。





それに子供なり他人に掛ける期待というのは、自分が出来なかったことが多少含まれる。






キッズたち、家を出るときはハンカチを忘れるなよ。

「料理のさしすせそ」の如く、家を出るときは「玄関のあかさたなはまやらわ」を!!



あ ipod
か GPS付き携帯
さ 財布
た ティッシュ
な 「なぜ?」と思う探究心
は ハンカチ
ま 「マジ切れ」とか言わない
や 「やべえ」とか言わない
ら 「楽したい」とか言わない
わ 分かりにくい笑顔



を忘れるなよ。





ジェーン アダムズ, Jane Adams, 堀内 久美子
わが子が期待はずれの大人になってしまったとき

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