犯罪でないのであれば、どんな仕事でもそれは、社会に貢献するものです。

 

ですが、その仕事にいのちをかける。なんてことは、我が社では止めて頂きたいと常日頃から思っています。

 

もし、仕事に命をかけてやって、本当にいのちを失ったらどうなるでしょう?

 

おそらく自分達のような小企業の全ての会社は、とんでもない危機にさらされることになります。それは、主に4つです。自分は、これを4つの門の恐怖だと捉えています。その門をご紹介致します。

 

順番は、別にしても、4方にふさがったこの4つの門の全ての扉を必ず開けていく羽目になります。

 

第一の門、刑事的責任

 

仮に、職人が、高所の作業にて、墜落し亡くなったとしましょう。とするとなると、その現場の責任者と、管理者、そして、経営者に犯罪が無かったのかを徹底的に調べられます。そこで、業務上の過失があれば、刑法的にその責任を負う羽目になります。

 

つまりは、何故、高所で墜落させない指導や、設備を設けなかったのか?

 

という責任を問われるのです。

 

刑務所に入らねばならないことだってあるのです。何よりも、前科が付く羽目になります。

 

第二の門、行政的責任

 

大きな災害が発生し、人命に関わることがあれば、会社の業務に著しく制限がかかります。つまりは、数カ月の業務停止命令が、行政から与えられることになります。その間、会社には、収入が途絶えます。収入がゼロになるのです。社員に、給料が払える余力があればいいですが、自分達のように無い会社は、倒産の危険性がやってきます。

 

第三の門、民事的責任

 

作業中にて亡くなった職人であれば、そのご家族の怒りはもちろんの事、数千万円以上の、莫大な慰謝料が請求されます。払えない場合は、裁判にかけられ、金銭的、かつ、精神的苦痛を味わうこととなります。

 

第四の門、社会的責任

 

一度、犠牲者が出たとなれば、安全に作業の出来ない会社というレッテルを貼られ、多くの取引会社から、取引が出来ないと、契約を解除させられたり、地域の人たちから、あの会社は、トンデモナイ会社というように指をさされます。こうした社会的な責任を取ることとなるのです。

 

ということで、我が社には、いのちをかけて作業する人間は、不要です。辞めて頂きます。安全に対し無頓着な人、言っても聞かない人の為に、他の大事な従業員を悲しませたくない。そして、自分もそのような責任を取りたくない。

 

これが事業者としての恐怖です。大きな工事があれば、特に毎日がそのことで頭が一杯になって、時には、夜眠れないことだってあります。

 

もし、現場で働かれる方がいらっしゃるならば、是非、認識して頂きたいと思います。

 

不安全行為

 

もし、落下して、亡くなったら?

 

さあ、こころから、あなた方の生き地獄が始まります。

 

どれだけ、人に迷惑をかけるのでしょうね。

 

 

最近では、こういう悲惨な出来事がありましたね!

 

 

 

これをどうご覧になりますか?

 

この後のこと。

 

何よりもご家族を失った家族の悲しみは、とても深い筈です。

 

だから、仕事に、いのちをかけちゃいけない!!!

 

 

自分達は、現場で決められたルールを守り、そして、危険への感受性を高める。

 

これは、現場人としての使命であり、役割です。