山田高校女子バスケ部の次に訪れたのは、宮古商業高校ヨット部。

図書室に入ると、2ヶ月ちょっとぶりの、懐かしい顔!

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部長の熊谷祐成さん(3年)

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湊友希さん(3年)

前にふたりに会ったのは1月末。現在発売中の「standard 2-3月号」取材にて。
場所は、今は防波堤も破壊され、壊滅的被害を受けたリアスハーバー。
宮古商業高校、宮古高校の両ヨット部がいつも練習し
そして、今年のインターハイの開催予定地になっている場所でした。

写真を撮るため、海を背にみんなでジャンプしてもらったり
ヨットをあちこち動かしてもらったり。

あれから2ヶ月しか、まだ経ってないんだなあ…


3月11日午後2時46分
なんと、海の上でヨットの練習中だった宮古商業
ヨットに乗っている生徒は揺れに全く気がつかず
救助艇に乗っていた先生と生徒が「ん?」と違和感を感じて、顔を見合わせた瞬間
管理棟から「地震です、陸に戻って」という連絡が入ったのだそう。

だけど、揺れを感じなかった彼らにとって「津波が来るよ!」
というのはイマイチピンとこなかったそうで…

すでに水門が締まっていたため、防波堤の上を歩き
ハーバーから徒歩10分ほどの学校に戻った所で、津波来襲。

海に近いものの、高台にある宮古商業は、ギリギリのところで無事。
津波のあと、学校の体育館は臨時の避難所になりました。

熊谷君はそれから3日間、学校にいました。家族と連絡がつかなかったからです。
体育館に次々やってくる、津波から逃げて来た、泥だらけの人、ケガをした人…
熊谷君はじめ、宮古商業の先生や生徒は、そんな人たちを必死で手当したそう。

湊さんは幸い、家族とはすぐに連絡をとれました。
しかし、家があるのは隣町の山田町。今回の震災で、特に大きな被害を受けたところです。
湊さんの家も2階まで浸水し、着ているもの以外、すべてを失ってしまいました。

「今何をしたらいいか」を考えることで必死だった数日間。
ヨットのことやインターハイのことを考える余裕はなかった、というふたり。

あれから少しは落ち着いて、ヨットのことも少し考えられるようになりました。
でも、チームのヨットはすべて流され、一艘も残っていない状態。
リアスハーバーも津波に壊され「廃部になるのかも」という不安もあったよう。

今、何をしたい?という質問に、ふたりそろって
「…とくにないです…」と答えたのは
この状況で、ヨットに乗りたいなんて言えない、という気持ちがあったのかもしれません。

だけど、先生の
「ヨット乗りたい、って言わないの? 声を出せば、誰かが力を貸してくれるかもしれないよ?」
という言葉に「本当ですか?」と身を乗り出して、目を輝かせたふたり

じゃあ、もう一度聞くよ? 
今、何がしたい?

今度は
「ヨットに乗りたいです!」と、そろって答えてくれました。


ああ、本当になんとかしてあげられないのかな…

仮にヨットがあっても、ハーバーが復旧しなければヨットは出せない
そもそも、置く場所も無い…ほかにも、いろいろいろいろ…
ヨットがもう一度海に出るためには、問題が山積みです。
しかもそのほとんどは、生徒たちだけではどうにもならないこと。

だけど、どうにかしてあげたいな、と思います。
なにか、誰か、力を貸していただけると、うれしいです。


(スタッフS)

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宮古商業ヨット部が、なるべく早く、海に戻れますように。


<宮古高校ヨット部の記事も載せています↓>
http://www.iwatestandard.jp/after3_11/miyako_yacht.html