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エスパシオの「正解はドラ単騎」

おもに麻雀とアイドルについてマニアックに語る、いやもっといろいろマニアックに語るブログです。

そして優勝の飯田プロの視点から。

 

・・・椿プロに「自摸」と手を開けられた瞬間は負けを覚悟しただろう。接戦で上がりを決めるとはそういうことだからだ。そのドキドキ感たるや、という結末だったのだろう。

 

この、オーラストップ目、上がりトップ。これって、すごく難しい。

基本的に危なければ降りるのが基本なのだろうが、私なんかは、降りきれる自信がないから上がったほうが早い、と思ってしまう。降りきるのは相当根気のいる作業かと思う。奥本さん3200点以上直撃ってダマでも考えられるしね。3人にアンテナ張って、警戒するのも難しいし、一方でじゃあスピードに任せて鳴きまくるのも防御力ダダ下がりだし、とにかく難しかったことだろう。

 

・・・・と思うのだが、調べるに飯田プロは協会A1リーガーとの実力者、私のような素人が心配しなくてもなんとかする度胸はあったのだろう。ツイッターを見るに後輩協会プロとか結構お祝いしていたように広く慕われている感がみてとれた。実際に決勝戦には4着スタートで優勝するには並びが必要だった。きっちりトップをとり切ったうえでオーラス逃げ切るというのは(最後裏ドラ乗らなかった(妄想)というのは運もあったのだろうが)やはり実力者にしかできない芸当なのだろう。写真を拝見するにすごく好感持てそうだ。

対局は全く見ていないが、おめでとうございます。

 

 

あと、妄想として、これだけ条件が複雑だと、道中点数計算の確認など相当時間がかかり、間が空き、間があったところで聴牌気配がばれてしまうとか、様々なことがあったのではないか、と妄想してしまう。その、細かいところのドキドキ感を・・・いつかはプレイヤーの当事者として感じてみたいものだ。(まあとはいっても、私も過去にチャンピオンロード1回、フェニックスオープン1回の決勝経験があるのですがね。)

 

以上、長々と失礼いたしました。

決勝前の点数とオーラスと最終結果の数字だけで、これだけワクワクできる人間がいることを、知っていただければ、感じていただければ、幸いです。

 

あと、実際の決勝戦はどんな感じだったか、答え合わせができる方がいれば、教えていただきたいです。

 

以上、おしまい。

 

 

奥本さんサイドからの妄想です。

 

条件:オーラス時点のポイント換算では4位。ただし、決勝戦単独の順位3位の奥本さんがトップの飯田プロをまくれば優勝。で、その差が6200点。

すなわち、自摸では1300/2600、出上がり6400点、直撃3200点。ちょっと工夫すれば簡単に条件が作れる状況。

 

オーラスの点数移動状況より、奥本さんからリーチが入っていることがわかる。

 

ここから先は確信に近い妄想だが、おそらく椿プロから裏ドラ条件のリーチが入ったのであろう。(でなければ優勝を狙える状況であれば2000/4000で優勝を逃すことはしないだろう。)その瞬間、出上がり6400から5200点でOKとなる。(5200+リーチ棒1000でちょうと6200点で決勝戦のトップが飯田プロと同点となる。その場合それまでの点数が奥本さん有利。)

 

で、ここから先がわからない所だが、椿プロのリーチが先か、奥本さんが先か。

椿プロのリーチが先であれば、「リーチ出上がり5200」を意識してリーチに打ったか、あるいは、自分がほぼほぼ自摸専リーチとしたか。

奥本さんのリーチが先であれば、ひょっとひたら当初予定になかった5200出上がりに、気づけていたかどうか。

とても気になるところ。まあこれも妄想ですが。

 

もしくは、実は出上がり5200の手が出来上がって仕方なくリーチをしたところおいかけリーチが入り、「なんだよダマでもあがれたじゃん」みたいにぼやいていることも妄想できます、はい。そういえば大した大会ではないが(しかもその半チャンのトップが取れるかという場面に過ぎないが)自摸専条件であたり牌が出て見逃した瞬間他家からリーチが入って、先にリーチしてくれないかなあ、と思ったこともありました。そんなドラマも・・・あったのかなかったのか。

 

続いては、オーラス親番を迎えた木暮さんの立場から。

 

オーラス親番は、軽い上がりでも形テンでも勝負は次局に自力で伸ばせるので、そういう意味では有利。ただし、上がってもこの局ですべてが終了するわけではないので、それはそれで難しい。

 

それと、おそらくではあるが、むしろ他家が何点であれば自分から出上がりできるのか、ということを把握する方が、ひょっとしたら重要ではなかろうか・・・この記事を書きながらそんな風に思えてきた。

だから、オーラスの条件確認は、「上がれば最悪何とかなる」で軽く済ませがちだが、実は他者の出上がりを一番意識しなければならないのではないか。

 

木暮さんの条件は、現状1300点でトップの飯田プロをいったんは逆転する。(それこそ順位点が変わらなくても逆転する。これは6回戦までの得点状況が優位に働いている。)ただし次局も勝負が残り、少なくとも一般的には、聴牌ノーテンで点差の変わらない4000点以上の差をつけておきたいところである。それをかんがえると5300点というところであるか。

 

あとは、誰が何点で「ロン」といってくるか。

飯田プロは何点でも出上がりする。

奥本さんは6400点以上で自身から出上がりできる。

椿プロは優勝するには跳満以上ではないと出上がりはできないはずだ。(→実際にはリーチ棒の関係で途中から満貫で出上がりできる状態になるのでそこもややこしいのだが)

・・・特に、私がその立場だったら「奥本さんは6400点以上」は把握が難しそうだな。(実際には途中で奥本さん5200ロンでもOKになったっぽいは奥本さんの記事で。)

 

まあ私が実際にその立場だったら、「飯田プロは上がればOK」は意識できるけど、多分そんな余裕ないなあ。いや、意識していても、上がりor聴牌を一直線に目指すのが精いっぱいだろう。

 

あとは、椿さんの条件が「跳満自摸/自分からは跳満出上がり」のため、門前清自摸の1翻がないことを考えるとわずかながら自分から上がらない・・・いや同じか。でも、そういったことも意識する必要もあるのでしょうね。あるいは、この条件だからリーチが入るはずだ、とか、そういう読みも必要なのでしょうね。

・・・と妄想を働かせながら書いているけど、もし自分自身なら多分そんな余裕ないわww。

 

さらに難しいのが、好形OR高得点OR役なしになった場合の、リーチの有無。まあ10中8・9リーチでいいのだろうが、その場合でも逆に出上がりのチャンスとばかり相手が日の丸特攻隊で全ツしてくることも考えられる。(まあ大半の場合降りると思うが致命傷になることもあるしね。)役あり高得点がテンパればそれが一番よさそうではありますね。

 

逆に、親番で先手が取れれば、これ以上優位なことは間違いないところですが。

 

ちなみにGCSポイントを含めた結果でいうと、椿プロが満貫自摸上がりした結果、自身の順位が親かぶりで奥本さんと逆転され、結果4位となったことは、正直不運ではあるが、優勝に大きな重きを置くするならば、これは笑い話でよかろう。