つづき。

バレンタインデー翌日、みんなが何個もらったかの話で盛り上がる中、微妙な1個の僕は口数が少ない。

昼休み、僕は仲間とサッカーをやるため運動場へ。2月だけど関係ない!みんな上着を脱いで半袖でサッカーだ!ひとしきり汗をかき、教室へ戻る。汗で体が冷えてしまうのでタオルでしっかり拭き取り上着を着る。

おや??

おやや??

手紙が入っている。なんだなんだ?こっそり読んでみた。

『いわしくんへ。私は名前を書き忘れてしまったおバカさんです。A子』

ズッキューン!!!!

やられました。なんてかわいらしい。いわしの心わしづかみじゃねぇか!後日正式に告白をされて、どうしたかはよく覚えていない。

いや肝心なとこ忘れたんかーい!!

とにかくこの出来事は大人になった今もしっかりと心に残っている、それくらい衝撃的だったのだ。この名前書き忘れというのが単純なミスなのか、作戦だったのかはわからない。もし作戦だったとしたら…きっと彼女は恋愛小説作家にでもなっていることでしょう。

今度久々にクラス会があります。その子がもし来たら、あのときの真相を確かめたい。

おーしーまい。