エマの瞳

『エマの瞳』公式サイト

 

イタリアの名匠シルヴィオ・ソルディーニ監督が目が不自由でも自立して生きる女性と、いかにもイタリア男らしい典型的なプレイボーイの恋の行方を描いた映画『エマの瞳』。ローマの広告代理店に勤めるテオは、忙しく働く一方で複数の女性と寸暇を惜しんで付き合っています。ある日、白杖を頼りに暗闇の中を進むワークショップに参加した彼は、スタッフである理学療法施術者で盲目の女性エマと出会う。彼女の声に魅せられたテオは積極的にエマに接近を図り、彼女との恋愛関係に突き進んでいく…。センチュリーシネマ(シニア会員1,000円)。グッド!

 

エマの瞳

 

以下は映画『エマの瞳』公式サイトに記載のコピーと紹介ストーリーです。

 

自立して生きる盲目の女性・エマと、典型的なプレイボーイ・テオ。

相反するふたりが織りなす、ヒューマン・ラブストーリー

 

イタリア、ローマ。広告代理店に勤めるテオ(アドリアーノ・ジャンニーニ)は、典型的なプレイボーイ。恋人、愛人、家族とは適度な距離を置いて向き合わないままに、仕事漬けの毎日を送っている。暗闇の中を白杖で進むダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)のワークショップに参加した彼は、アテンドスタッフとして働いていた盲目の女性・エマ(ヴァレリア・ゴリノ)の声に魅せられる。思春期に視力を失った彼女は、フランス人の夫と離婚したのち、オステオパシー(理学療法士)の施術者として自立して生きている女性だった。テオは急速に彼女に惹かれていく。

 

エマの瞳

 

ダイアログ・イン・ザ・ダークというワークショップが、映画の冒頭とエンディングで効果的に使われます。それは日常生活の様々な事柄を、暗闇の空間で聴覚や触覚など、視覚以外の感覚を使って体験するエンターテインメント形式のワークショップとのことですが、私はまったく知りませんでした。当然のことながら、本編でもこのワークショップは映し出されてはいません。

 

恋愛好きのテオは、まずこのワークショップでエマの声に魅せられます。すぐにオステオパシー(理学療法士)の施術者である彼女のもとに出かけ、肌を触れ合わせるあたりの積極さには頭が下がります。結婚を前提にした恋人との関係や、その合間を縫って人妻とのアヴァンチュールも楽しみながら、盲目のバツイチの美貌の女性エマとの関係に熱くなっていく。ラブラブ

 

健常者で名うてのプレーボーイのテオは最初は声に魅せられたと言いますが、その後の恋愛感情の高まりにはエマの美貌を認める視覚からの影響が大きいのではないかと思います。下世話な言い方をすれば、恋のスタートはまずは“見た目”なのではないのか…。相手の知性や内面に秘めたものは、すぐには理解できるものではなく、直感的に都合よく解釈するだけ…。

 

そんな愚かな健常者の恋の迷いを感じる一方で、視覚を失った人たちの恋愛感情はどこから生まれるのか、とても気になります。声の印象(聴覚)、その体から漂う雰囲気(嗅覚)もあるでしょうが、やはりその指や肌に触れる感覚(触覚)は大事なのではないか。本編を見ながら数年前に見た星野源と夏帆の共演した恋愛コメディ『箱入り息子の恋』を思い出しました。パー

 

 

(2017年、監督・原案・脚本/シルヴィオ・ソルディーニ、原案・脚本/ドリアーナ・レオンデフ、ダヴィデ・ランティエーリ、撮影/マッテオ・コッコ、美術/マルタ・マッフッチ)

エマの瞳

 

エマの瞳

 


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