船は、ルールではないのですが、独特の慣習が有ります。最近では「有りました。」っと言った方がいいのかも知れません。
僕の高校の実習船で口笛を吹こうものなら、鉄拳制裁ものです。今は、たまに吹いてるクルーを見かけます。僕も口笛を子供の頃吹いていたんですが、この仕事について42年、吹けなく成っていました。何故吹いたらいけないのか、諸説あるようですが、海坊主が出る、時化る、もっともらしいのが、合図の笛と間違うから、ですが、それは無いと思います。
船食で(船の食堂)鰻が出ると梅干しを引っ込めていたものですが、之も迷信とのこと。
私の家は父親と父親の兄弟2人が船乗りだった為に未だに家では、母親が私の御飯茶碗にはオコゲを入れません。なんでも沈むからだそうです。以前は船食でもオコゲは入っていませんでしたが、これも諸説有るようです。その昔、オコゲは売れたそうです。それで賄いのお茶代にしていたとか聞きました。今なら横領に成るのでしょうか?「猫まんま」じたいは、ご法度ではないのですが、入れる順番を間違えると叱られてました。ご飯に汁をかけるのは、いいのですが、汁の中にご飯を入れるのは駄目です。理由は沈むからと教わりました。
舷門当直で、お客様の乗船に立ち会うと、船尾に向かって一礼される方がいらしゃいました。こういう方は、間違いなく旧海軍の方です。今は見受けなく成りましたが、こういう方には敬意を払います。船尾の国旗に一礼されているのです。 そうそう、最近は15分前起こしもスタンバイ起こしもPHSに成ってるけど、一昔前は、部屋へ起こしに行って、声で起こせ体に触れてわいけないと教わりました。ドアを開けて「15分前」「スタンバイ」って、告げるだけでしたが。
最近は革靴の踵に鉄を打ってる人を見ませんが、これも、感電の恐れがあるから駄目だって教わりました。
もう忘れてしまった慣習も在るでしょうが今回はこの辺で終わります。