寄せ集めの我が社は、当初皆さん外航船上がりですので新卒で船乗り経験の無い私に、何かと外航の話しをして下さいました。また、集まると外航船で行った港の話しで盛り上がります。そんな皆さんの持ち物に三種の神器が有りまして、若い者は憧れずにはいられませんでした。              その三種の神器が、時計、ライター、サングラスでした。時計は、ロレックス、オメガ、タグホイヤー当たりが人気でした。ただ、皆さん香港で買ってらした方が多く、自分の時計が信用出来なかったのか?東京に行くと和光にオーバーホールに出したりベルトの調整に出したりを頼まれて、よくお使いしたものです。ただ、一回だけ「こちらの商品は当店では、お取り扱い出来ません。」と、叱られた事が有りました。韓国で買った、見るからに偽物のロレックスでした。…あの人、まさか、あれを本物かも知れないと試した?……今となっては確かめようもありません。                         ライターは、圧倒的にデュポンが多かった。次にダンヒル、カルチェ。デュポンは開ける時に独特の音がして、「デュポンって音がするからデュポンって名前なんや。」って、よく言ってました。             

サングラスは、レイバンだけでしたねぇ、その後にトップガンのトムクルーズがかけてティアドロップが流行りましたが、船ではレイバンのティアドロップは定番でした。

三種の神器は、青島航路を月に1回往復して残りの日は停泊しているような船の給料では、夢のまた夢でした。そんな船が空いてる日をチャーターで埋めだすと、けっこうな数の外航でした。今は、関税率が下がって国内も外国も値段の差が少なく成りましたが、その頃はかなりの差が有りました。まぁ四捨五入して19歳で入社して約1年成人式のおりに乗組員の皆さんからカルチェのライターをプレゼントしていただきました。喫煙は20からなのですが、まぁ細かいことは言わずに(笑)

時計は、働き出してSEIKOを買ったと思うのですが、仕事用にカシオの安い時計をいつもしてました。SEIKOの時計は大事に仕舞ったまま、記憶にないんです。

SEIKOの時計を買った時に、「船員(甲板部)がクォーツを買っちゃーいかん」って、言われたもんで作業用の時計しか出せなく成って仕舞いこんだんです。その頃は、天測をするのにコンマ何秒まで計るのにクォーツは秒針が1秒単位で動くから嫌われてたようです。因みに今はSEIKOのクォーツを使ってます。

サングラスは、レイバン一色でした。その後、トップガンに出演のトムクルーズがしてたティアドロップが流行りましたが、船ではレイバンのティアドロップだけと言っても過言ではなかったです。流行りも手伝って私もレイバンのティアドロップを買って持っていましたが、ワッチの時には登場せず夜の酒場のお姉さんの前で、格好つける為に掛けてました。今、考えると仕事中にレイバンを掛けていたら、白内障の恐怖が和らいでいたかも知れません。今の若い方、レイバンや、オークリー等は、夜の酒場用ではなく太陽の元で掛けましょう。

外航船から来た乗組員は、年に1度年休で上下船でしたから皆さんスーツ姿でしたが、この会社元がフェリー会社なので協約がフェリーなんです。年休じゃなく週休(月に1回帰る)って、考えなのでチョクチョク帰る要になるとスーツ姿はオフサー だけに変わっていきました。今はオフサーもスーツは少なく成りました。