最初の記事で、子連れ別居時の同居親の心理として
自分のやることなすことが全て否定されてしまい
何か相手と接触があるとまた否定されてしまう
というような極端に過剰な不安意識を持つということ(過覚醒)
別居をしても不意に逃げ場のない思いをした時の感情がよみがえる(侵入)
等ということを書きました。
こういう状態を見れば、二者択一的な単純思考をする「支援者」たちは
相手から残虐なDVを受けてきたのだろうと思ってしまうわけです。
絶対に子どもも相手には会わせないようにしようという頓珍漢な正義感を持ってしまうわけです。
精神的に追い込まれている人を自分が守るんだという素朴な正義感です。
私はそもそも正義なんて百害あって一利なしの概念だと常々考えています。
対立構造の中で人間を見ることにつながって
結局誰かを攻撃するための概念でしかありません。
子連れ別居についても実際は同じです。
なぜ不安になるか。確かに極端なDVがあったらそうなることはわかります。
しかし、現実にはそれほど異常な一方的なふるまいということはありません。
それでも過覚醒の状態になりやすい健康状態というものがあります。
元々精神疾患を抱えている場合
ホルモンバランスの変化(妊娠、出産、内分泌異常)の場合
お子さんの障害
住宅ローンの申し込み
性格や人格
それまでの人間関係の経験
それから、過剰に評価を求めてしまう場合等
通常は過覚醒の状態にならなくても良いのに
結果として過覚醒になってしまう場合がある
それによって、DV様の症状が出ているように見える
不安を解消しようとして、夫婦の相手からDVを受けていると思い込んで
相手から逃げるように別居に至る
これが「思い込みDV」です。
思い込みDVを作るのは、頓珍漢な正義感を持つ支援者の助言であることも多いことです。
公的相談員やNPOや思想家たちだけでなく
医師、学校の教師、もちろん弁護士等が実際の事件での
思い込みDVメイカーでした。
正義感を取っ払って、私たち人間が未熟な存在であることを認めて
特に健全な発達を大人が責任を持たなければならない子どものために
人間関係をできる限り修復するべきです。
それが、思い込みDVに苦しんでいる当人たちも安心して生きていくための
最も必要なことでもあると考えています。