そして最後に、群舞のみんな
この写真が大好きなのですが
今回は
「群舞が素晴らしかった」
「2幕の群舞も満足しました」
という声をたくさんいただきました
芸術監督として
最高に嬉しい言葉です
群舞が美しい、とは
揃っていた…というだけではなく
一人ひとりが
振付の意味を理解し
表現者として在るからこそ
舞台を支える力が生まれ
物語が深まるのです
オーディションで集まった
24名でのコールドバレエ
中学2年生から40代まで
メソッドも環境もそれぞれでしたが
何度も何度もリハーサルを繰り返すことで
仲間意識が芽生え
お互いを思いやり
助け合うように変化していきました
そして
最後は本当によくまとまり
私はジゼルとして
舞台の真ん中に居ても
みんなの集中力と演技に
パワーをもらいながら
踊ることができました
群舞を踊る上で大切なのは
背格好でも手の高さでもなく
「ハート」です
ハートがあれば
手の高さも顔の向きも
自ずと揃ってくるはず
…と、私は経験上
確信しています
一人ひとりの
ハートが感動を生むのです
「IBCは幕が上がった瞬間に
物語に連れて行ってくれる」
…という感想を
毎回いただきますが
それがIBCの舞台の素晴らしさに
なってきている事が
誇らしく思えています
それは、どの登場人物も
「役を生きている」からです
そこまで行くのには
とても細かいところを
繰り返し繰り返し
リハーサルしながら
出演者たちが自分の力で
少しずつ、役を練り上げて行くから
バレエの基礎に裏付けされた
テクニックがなければ
カッコ悪い」
「バレエはきれいに踊れても
役の理解が乏しかったら
お客様は感動できない」
「お客様は、失敗しない踊りと
揃った列を見に来るんじゃない」
と、繰り返し役作りについては
話をしてきました
貴族や農民という役どころで
動きが少ないからこそ
すごく難しい
何度もこのように指導し
一人ひとりに深い理解を
求め続けました
1幕も、2幕も
一人ひとりが素晴らしい演技と
踊りをしてくれたと
私もそう感じています
「こんな風に、自分の役について
考えた事はなかった」
「ジゼルを初めて深く理解できた」
「これがバレエなんだ、と思った」
と、出演者たちからも
感想をもらいました
細かく厳しく
そしてしつこい(笑)
そんな私のリハーサルに
ついて来てくれた出演者のみんな
本当にお疲れ様でした
そして
最後にしっかりとまとめあげてくれた
スーパーバイザーの遠藤康行くん
バレエミストレスの高野知美さん
私からミルタを受け継ぎながらも
ダンサーたちのサポートをしてくれた
IBCの工藤加奈子
今回のこの成功は
みんなの力がとても良いバランスで
合致したからだと思います
出演者のみんな
サポートしてくれたみんなに
心から感謝を伝えたいです
素晴らしい時間を
ありがとう
また、必ず会いましょうね