栗駒山(H29.10.1)

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       「栗駒山の動画」

https://youtu.be/nVjKqjA4aiY

 

       栗駒山(H29.10.1)

 そろそろ秋の便りが聞こえるようになりました。

紅葉の季節に一度、行ってみたいと思っていた栗駒山への山行を計画することになりました。

 栗駒山の紅葉は、日本一と言われ、人気のスポットです。

そこで、見頃になるであろうと思われる、10月の三連休に一泊で出かけるべく、麓の温泉施設に予約電話を入れたのですが、人気のスポットだけに考えることは皆同じで、10月の三連休は、何処も満員で予約が取れませんでした。

 やむなく、9月30日(土曜日)西側の登山口にある「湯浜温泉]

に予約を取ることが出来たので、うきうきとに出かけて来ました。

 

 9月.30日、早朝(6:4分)の新幹線(やまびこ)で栗駒高原駅に(8:30)到着、季節限定のバス「栗駒紅葉号」でいわかがみ平に(10:10)到着、支度を整え(10:30)山頂に向かって登山を開始します。

山頂までのコースは、いくつかありますが、いわかがみ平からのコースは、中央コースと、東栗駒コースが有り、一般的には中央コースからの登山が多いようです。

 私たちは、渓谷を越えて尾根に至る東栗駒コースから登ることにしました。

 ぬかるんだ谷沿いを一時間ほど進むと、爽やかな水音が聞こえ、岩肌を流れ落ちる渓谷が現れます。

 渓谷を渡り、尾根筋に出ると、一面の紅葉が現れます。。

山道は、鮮やかな紅葉が続きます。

 このあたりから、急に天候が崩れ大粒の雨が降って来て、風も出てきました。どうやら、前線の通過に当たってしまったようです。・・・・今日は、まずまずの天気のはずだったのになぁ~

 ガスが湧き、風が出てきました。

ガスの合間には、見事に紅葉した山肌が覗います。

 山頂に着く頃には、風が強くなり横殴りの大雨になりました。

 

今日は、此処から、るかるんで滑る湯浜コースの山道を4時間ほどかけて下り、山の湯宿の「三浦旅館」に宿泊します。

三浦旅館は素朴な山の中の宿で、ランプの宿としても有名です。

 10..1(日)

 昨夜は、源泉かけ流しの温泉に浸かりすっかり体力も回復して来ました。今日は、天気も何とかもちそうなので、再び、山頂に向かって登り返し、岩手県側の須川登山口に下山する予定です。

 6:00、山頂に向かって出発。

 大雨のおかげか?昨夜は、我々だけの宿泊でした。

こちら側からのコースは、あまり、利用されていないようで、今朝、出会った登山者は、二組だけでした。

 雨にぬかるんだ、ブナ林を歩いていると、朽ちたブナの上に小さな紅葉を見つけました。・・静かで、なんか、いいですね!

 3時間ほど登ると、草紅葉が見事な草原に出ます。

草原の中に木道が続き、その、彼方には、全山紅葉の山肌が望見でき、息を呑む美しさです。

       此処で少し遊んで行きます。

  本日の天気予報は晴れ。・・・・でした?

 このあたりで、ガスガ湧き、少し雨も降り出しました。

 ガスが切れると一面の紅葉です。

この景色をどう例えればいいのでしょうね?

「神の絨毯」と例えた人がいましたが、・・・錦織りなす此の光景は、見事という他ありません。

陸奥(みちのく)の秋は、こんなにも鮮やかに彩られるんですね!

   身体の中まで、染まってしまいそうに、彩られた「楓」です。

 紅葉の中でコヒーを入れ、宿で用意していただいた、おにぎりをいただきました。

 山頂直下の分岐から、岩手県側の須川登山口に下山を開始します。此処からは、大勢の登山者が行き交っています。

 昭和湖

 栗駒山が火山であることが、よくわかります。

此処から、硫黄の匂いのする山道を下って行きます。

 宮城側と反対側になる須川コースですが、こちら側からの紅葉も見事です。

 名残惜しく、何度も振り返りながら、下って行きました。

須川の登山口に降りてくると、山道脇に豊富な温泉が滔々とが流れています。

 栗駒山は、標高1626mと低山の部類に入りますが、東北地方の

中央に位置して(秋田・岩手・宮城にまたがっている)いるため関東の山に比べて、緯度が高く、比較的早く紅葉が見られます。

その為、ツアーが組まれて紅葉シーズンには大勢の登山者が訪れ、大混雑になります。

今回は、土曜日に大雨が降った為なのか?

湯浜コースは静かな山行になりました。

 私は、このコースがもっとも変化に富み栗駒山、山行のお勧めコースです。

 

 今回の私の目的は、紅葉狩りもありますが、始めたばかりのドローンによる空撮が大目的でした。・・・・それなのに・・雨・風

せっかく撮った空撮写真もガスで真っ白・・それでも、天気の隙間をついて、何とか飛ばすことが出来たので、まぁ、良しとします。

 

 雨に濡れた草紅葉、ガスに煙る山腹の紅葉、雨滴を受けて輝く楓、身も心も秋色に染まる、思い出に残るみちのくの秋でした。

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大日三山(H29・8・15~17)

東京→金沢間の新幹線が開通してから、立山(室堂)までのアプローチは本当に楽になりました。

東京を朝方の新幹線に乗ると、3時過ぎには、劔御前・劔沢小屋・劔山荘などの小屋まで登ることが出来ます。

黒部宇奈月駅又は富山駅からのバス便を利用すれば、扇沢ルートのような頻繁な乗換をしないで、ゆったりと室堂まで往くことが出来ます。ホント、年寄りには、ありがたいことです。

 それにしても、今年のお盆休みは、雨に祟られました。

長い間、山に登っていますが、此のような経験は初めてです。

まるで梅雨?と言うより、驟雨と言ったほうが適切ですかね。

 15日、11:30分室堂到着。

いつものようにターミナルで、白エビのかき揚げそばをいただきました。

外に出ると霧雨で真っ白です。

立山連山の山頂は全く見えません。

ターミナルの中で、ザックカバーをかけ、雨着を着込んで、劔御前小舎を目指して出発です。       

  ミクリガ池

今年は、雪が多く、5月に来た時は雪に埋もれ池そのものが全く見

えませんでしたが今は、雨に煙った水面が見えています。

ミクリガ池を過ぎると荒涼とした地獄谷が見えてきます。

彼方に見えるはずの大日三山は、全く見えません。

視界は10㍍程あり、山は見えませんが、雨に濡れた花がいきいきと咲き誇っています。

  ヤマハハコの花

  クモマニガナの群落

雷鳥坂のテン場を過ぎると、川沿いにヤマガラシの花が群生していました。それにしても、テントが少ない。

天気が悪いせいかなぁ

雷鳥坂を登り始めるとすぐにお花畑が見えてきます。

雪に埋もれていた雷鳥坂も雪解けとともにお花畑に一変しています。雨のせいで、緑や花が生き生きとしていました。

 イワツメグサ

 ウサギギク

 トウヤクリンドウ

       此処までは、15日に見たお花。

今夜は、劔御前小舎(2792㍍)に泊まります。

真夜中、外に出て見ると満天の星が出ています。

剱岳が恐竜のように黒々と横たわって見えています。

期待が湧いてきました。

  16日、4時起床。

外は、濃霧、真っ白で何も見えません。ガックリ!

仕方がないので、もう一度布団にもぐ込み霧が晴れるのを待ちます。

6時になっても晴れる様子はありません。

コーヒーを沸かして、朝食を採り、腹ごしらえをして、週発の準備をします。

7:00、天気の回復は望めそうにありません。

霧雨の中、大日小屋を目指して出発。

視界は、7~8㍍。

 しばらく歩くと、紫色のチシマギキョウが群れて咲いていました。

 チシマギキョウ

視界が少し開け、10㍍程になりました。

霧雨は、相変わらず降り続いております。

やがてチングルマの群生するお花畑が現れてきました。

雨に煙っていますが、雨粒を受けて綺麗です。

 チングルマの群生

 

よく見ると、ハクサンイチゲも混じっています。

チングルマは、花が咲き終わると綿毛に変身します。

   雨に濡れた綿毛も綺麗でカワイイですね。

期待した山は、全く見えません。

その代わり、見事なお花畑を心ゆくまで愛でることが出来ます。

今日は、一日中、フラワーロードの中を歩くことになりそうです。

 キレハノハクサンボウフウ

 アカバナシモツゲソウ

 アキノキリンソウ

大日岳への分岐をすぎると残雪の中にハクサンイチゲの大群落が現れました。

 ハクサンイチゲの群落

やがて、山道のあちこちに個性的な花達が迎えてくれました。

 ハクサンフロウ

 ミヤマキンバイ

 クルマユリ

 ミヤマダイコンソウ

花を愛でながら歩いていると、やがて、奥大日岳と大日岳の分岐に差し掛かります。右に分け入るとすぐに奥大日岳です。

 奥大日岳、何も見えませんが、とりあえず記念写真。

左へと降下して、中大日岳を目指します。

相変わらず、花が綺麗です。

と言うか、花しか見えません。

 オヤマノリンドウ

 タテヤマリンドウ

 アオノツガザクラ

 ツガザクラ

奇岩が点在する七福園に到着しました。

霧の中に、仏様の横顔のような岩が見えます。(合掌)

七福園を過ぎると、中大日岳に到着します。

気をつけていなければ通り過ぎてしまいそうです。

  中大日岳

お花畑は、まだまだ続きます。

  トラオの群生

     

 マツムシソウ

 タテヤマウツボグサ

13:30分

ようやく今宵の宿、大日小屋が見えてきました。

    

 宿泊手続きを済ませて、早速、大日岳へと向かいます。

   大日岳。何も見えません。

 何はさておき、記念写真

今日は、天気が悪いので、たくさんの雷鳥を見ました。

大日小屋は、ランプの小屋として有名です。

此処は、剱岳の展望台としても有名で、天気が良ければ大勢の登山客で混雑しているはずですが?

今日は、単独者を含めて3組のみ・・・・静かです。

夕食後、部屋でのんびりしていると、宿のスタッフさんが「劔岳」が見えてるよ!というので外に出てみると満天の星が出て、雲海の上に剱岳が浮かんでいました。

しかし・・・・昨夜もそうだったよなぁ・・・

 

 4:00、日出を期待して外に出てみると一面の霧。・・・何も見えません。やっぱりな。諦めて、朝食の準備を始めました。

ザックにパッキングをして、出発の準備をし、コーヒーを沸かして、

頂きます。その時、急に外が明るくなってきたので外に出てみると、奇跡的に霧がなくなっています。

少し雲はかかっていますが、今正に劔の山頂からのご来光です。奇跡的にご来光を拝むことが出来ました。ラッキー

 劔岳からの日出

6:30分

剱岳の日出を堪能してから、大日小屋を出発です。

小屋を過ぎると、急な岩場が連続します。

岩場を過ぎると、眼下に大日平が見えてきます。

大日平は、ラムサール条約に登録されている広大な湿地帯です。

あちこちに、ワレモコウやワタスゲが咲いています。

        長い木道の周りにはトンボが飛び回っていました。

       

   湿原には、たくさんの池塘があります。

大日平を過ぎると苔むした樹林帯に入ります。

     岩に見事な苔が生えています。

岩の上から長い根を下ろした木

12:00

 称名滝登山口の駐車場に降りてきました。

此処から、左に15分ほど歩くと、弥陀ヶ原から流れ落ちる称名滝が轟音を轟かせて、あたり一面に水しぶきが舞っています。

    称名の滝

オジサンも一枚。マイナスイオンをたっぷりと浴びます。

さて、滝も見たし、今宵は、温泉(宇奈月)に泊りまったりします。

翌日は、トロッコ電車で、けやき平まで行き、一時間ほど歩いて秘湯の祖母谷温泉の露天風呂に浸かってから帰る予定です。

 

翌18日、ウ~ン・・・やっぱり今日も雨でした。

   霧雨のけやき平

黒部渓谷は、水かさが増しているようです。

一時間ほど雨の中を歩いて、秘湯、祖母谷温泉の露天風呂に到着しました。天気が悪いので、一人しかいません。

さてさて、ゆっくりと浸るかな!

 

今年の夏休みは、雨、雨、雨、で、本当に天気が良くありませんでした。・・・・それでも、奇跡的に劔の日出を見ることが出来、感動しました。

 雨に濡れ、生き生きと咲く、綺麗な花々をこれでもかと言うほど堪能することも出来ました。

 毎日の雨とガスで、周りが見えないと、自然に足元の花に目が行きますね。

 足元に咲く小さな花、雨に濡れて光る苔、ガスに煙ったお花畑、時々顔を出す山頂は神秘的です。

 

晴れた日の山行では、気がつかなかった美しさを改めて気づかせてくれる山行でした。

                たまには、こんな山行もいいかな!

                       

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赤岳~横岳~硫黄岳(H29・7・15)

7月の中旬(3連休)、久しぶりに八ヶ岳にお花を見に出かけることにいたしました。

此の時期の花は、何と言ってもコマクサですよね。

コマクサで有名な場所は、いくつかありますがこの時期の硫黄岳、もその中の一つです。・・・・・・・・

 新宿から「あずさ」で茅野駅まで、茅野駅から美濃戸口までは、奮発してタクシーで、此処から6時間ほど歩いて、今日は、赤岳山頂の小屋に泊まります。(朝陽が見られるかなぁ~)

 

「7月15」

 夏の此の時期に南八ヶ岳を訪れるのは10年ぶりくらいかなぁ~

八ヶ岳には、何十回も来ているが、その殆どが積雪期です。

冬場と比べて、雰囲気が違うのに、改めて驚いています。 

3時間ほど歩いて、行者小屋直下の広い河原に出ました。

     夏と冬を見比べて見て下さい。

「夏」

「冬」

行者小屋のテント場

「夏」

「冬」

さぁ~、頂上直下の鎖場です。あとひと登りで頂上。

「夏」の鎖場

「冬」の鎖場

鎖場の途中にプレートがあります。

ガンバレ

頂上に到着です。いつものポーズ

「夏」

「冬」

「7月16」

4:33分、一面の雲海です。

高層に少し雲がありますが、雲の切れ間から朝陽が顔を覗かせました。早起きして、この瞬間を待っていた人たちの顔を赤く染めて行きます。

 雲海の彼方に、富士山が浮かんで見えます。

 南アルプスも雲の上に浮かんで見えています。

朝陽の山頂

山頂小屋と日ノ出

雲海に浮かぶ富士山

雲海に浮かぶ南アルプス

5:00,ゆっくりと登る朝陽を拝んでから、眼下の展望荘ヘ下って行きます。

山頂を見上げると、月が残っていました。

冬の山頂(風が強く雪煙が舞っています。)

急な鎖場を、へっぴり腰で下ってきます。

冬場は、巨大なすべり台と化します。

展望荘から地蔵尾根の分岐に向かい、そのまま横岳の縦走を

続けます。

      地蔵尾根分岐から横岳へ

地蔵尾根分岐から横岳へ向かいます。

横岳から、硫黄岳までの稜線歩きは、岩場あり、鎖場ありの変化に富んだミニアルプスを体感できます。

硫黄岳の手前まで来ると、この時期は、ウルップ草やコマクサの群落があり目を楽しませてくれます。

      ウルップ草

お花畑(ハクサンイチゲ・シナノキンバイ・シオガマ)

コマクサ

黒い溶岩の砂礫の中に小さなコマクサがたくさん咲いていました。

でも・・・・10年ほど前の此の時期、亡くなった山友の「I」と訪れたときには、砂礫の中一面にもっと大きなコマクサが揺れていた記憶があるのですが?・・・・いまは、青いロープが張られて小さなコマクサが揺れていました。

 

 硫黄岳山荘で、ゆっくりとコーヒーを頂いてから、硫黄岳の山頂を目指します。

  硫黄岳の爆裂口

 山頂ケルン

石楠花の花に見送られて、赤岳鉱泉小屋まで降りてゆきます。

  シャクナゲの花

赤岳鉱泉から、赤岳山荘の駐車場まで、2時間。そこから美濃戸の登山口まで1時間。

 いつもだと、車で赤岳山荘の駐車場まで登って来るのですが・・・歳を取ると、車の運転が億劫になって来ました。何だかなぁ~

赤岳山荘から、1時間ほどかけて美濃戸口まで歩いて下ります。

  緑の樹海

苔むした樹林帯を黙々と歩いて下って行きます。

鬱蒼と苔むした緑の樹海。

八ヶ岳独特の様相ですよね。

此の景観、何だか懐かしい。

いいもんですね。

夏草の匂い。

小鳥のさえずり。

水の音。

梢を渡る、風の音。

夏の八ヶ岳もいいですよね。

 

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剱岳(GW29・5・3)

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剱岳(GW29・5・3)

今年も、楽しみにしていたGWがやってきました。

この季節の劔への登山は、2周間以上前に富山県への届け出が必須になっています。

早々にネットで届け出を済ませ、装備(アイゼン、ピッケル(W)、

ハーネス、カラビナ、スリング、ザイル(50㍍)、食料、ガス、水、その他、諸々ザックは、17㎏・・・重い)を整え万全の体勢でいたのですが、相棒にドタキャンされてしまいました。

もっとも、山頂アタックは、元々単独で登るつもりでしたので、予定どおり出かけることにしました。

 残雪期の劔は、2年ぶりです。

27年は、長次郎谷から登ったのですが、今年は、残雪期の源次郎尾根にチャレンジすることにしました。

「第一日目(5,3)」

6:25発、金沢行の「はくたか」の自由席に乗るべく、一時間前に東京駅に付きましたが、改札で入場制限がありすでに大勢改札前で並んでいます。やはり、GWは、すごい人ですね!

何とか座ることが出来、約3時間ほどで富山駅に到着です。

 富山駅で地鉄の「富山電鉄」に乗換、立山駅に向かいます。

                  

途中の寺田駅で、立山行「特急アルペン号」に乗り換えます。

                  

         車内は、板張り。なんかいいね!

        

車内からは、田園風景が広がり、立山連峰が綺麗に見えます。

        

立山駅から、ケーブルカーで美女平に向かいます。

此処でも、大勢の観光客がいて、かなりの時間待たされます。

        

美女平から、バスに乗換一時間ほどかけて室堂に向かいます。

バスの車内は、ほぼ中国人、遠慮会釈のない中国語が響き渡ります。・・・何だか変な気分です。

        

室堂平に到着すると、此処でも身動きできないほどの観光客でごった返しています。周りは、旗を立てた団体客で超満員。

やっとのことで、広場に出ると、一面雪景色です。

広場は中国語、韓国語、時折、インドの言葉も飛び交っています。

 

 オジサンは、此処で、冬装備を整えて、雷鳥坂に向かいます。

  ミクリガ池が見えてきますが、跡形もなく雪に埋もれています。

 

やがて雷鳥坂のテン場が見えてきました。

雪の中に埋もれて見えます。

 

谷底のテン場まで降りきって、そこから長い雷鳥坂を3時間ほどかけて今宵の小屋(剣御前小舎)2,750㍍目指して登って行きます。

 やっと稜線に到着、小舎が見えて来ました。                     

3:30分、小舎に到着。

装備を外し、部屋でのんびりと過ごします。

今年は、天気に恵まれ明日、明後日もいい天気のようです。

6:40分、富山湾に夕日が沈んで行きます。.

「第二日目(5,4)」

早朝3:30分、ヘッドランプを着けて出発です。

オジサンと同じ、源次郎から登頂すると行っていた同部屋の若いカップルは、すでに出発してます。

       

劔沢の谷が明るくなってきました。

急な下りを800㍍程谷底に降りて行きます。

2時間ほどかけて、源次郎ルンゼの取り付きへ到着。

すでに、見上げるようなきつい上りに、数名のパティーが取り付いています。斜度は、30°ほどあるかなぁ

ダブルアックスで、しっかりと、前爪蹴り込みながら、喘ぎ喘ぎ登ります。

 源次郎ルンゼ最深部

先行のパーティは、最深部の右の岩の谷間から登って行ったのでオジサンもそこを登ろうとしていたのですが、後から、追いついてきた3人組が、左が本当のルートじゃないかと行って、左に登って行きました。ちょっと、迷ったのですが、オジサンも左にトラバース(これがなかなかキツい)して左上の太陽が当てっている尾根を目指すことにしました。

此処で、ちょっと失敗、やはり、右から抜けるほうが正解のようでした。左尾根も夏道の尾根筋なので間違いではないのですが、ハイマツの上に雪が積もっているので、雪崩れやすく、かなりのリスクがあります。

一峯直下の登り。

此処を登りきれば、一峯の尾根に出て右からの肢尾根に合流します。オジサンは、そこを行くはずだったのになぁ

        

遠くに、鹿島槍が輝いています。

右下の尾根には、クライマーが取り付いています。

気持ちよさそう!

こちらにも、3人見えます。

群青の空に、山頂が白く輝いています。

いい天気です。

あまりにいい天気なので、雪がぐずついてきました。

アツイ、朝方冷え込んでいたので、あまり熱くならないだろうと思い、水は1㍑しか持っていません。失敗です。

此処から、頂上まで3~4時間、下りも同じくらい、掛かるので、8時間は見なければなりません。

此処でオジサンは、決断しました。

思い切って一峯から撤退をすることに決めました。

平蔵谷にエスケープするか?

この熱さで、雪が不安定そうだな?

昨日雪崩で、ひとり亡くなっているそうだしなぁ。

      谷筋で雪崩が発生しています。

 やはり、危険だな!

思い切って、登ってきた、ルンゼを引き返すことにしました。

これはなかなか、技術と体力が入ります。

バックステップでダブルアックスを思い切り叩き込みながら、長い長い雪壁を慎重に下って行きます。

ルンゼの中腹にへばりついていると、富山県警のヘリが真横に飛来してきました。しばらく真横で観察しているようでしたが、やがて飛び去りましたが、その後も何度か様子見に???

飛来して来ました。・・・ 何とか谷底に付き、食事をしていると、すぐ下の真砂沢から、県警の救助隊が登って来ました。ヘリが何度も飛来してきたが何かあったのか尋ねると、隣の八ツ峰から一人滑落して、病院に搬送したとのことであった。

あとで、聞くとお亡くなりになったとのこと・・オジサンも何だか、胸に、こたえました。

 この、谷底から小舎まで、800㍍を登り返します。

キツイ、あのクライムダウンで相当に体力を使ってしまったようだ。おそらく、一峯から、頂上に向かって、一般道を降りるほうが体力的には、楽だろうな、と、息絶え絶えに登りながらツクヅクと思い知らされました。

3時半やっとのことで、小舎にたどり着き、思い切り水を飲ませてもらいました。生き返ってきます。本当に体力落ちたなぁ・・・・

しばらく休むと急速に体力が回復してきます。

 

  落日は6:40分

富山湾に沈む夕日が雄山をピンク色に染めて行きます。 

奥大日岳が紅に染まります。

 

富山湾に沈む夕日(動画)

https://youtu.be/EdjeB50NNp4

 

雷鳥が夕日を浴びて飛び立ちました。

あちこちに、雷鳥がいます。

この季節は、雷鳥の恋の季節。

オス同士の縄張り争いで、あちらこちらでカエルの鳴き声のような

声が響いてきます。

雪の中では、なかなか、見つかりません。

眼下の室堂平が茜色に染まって行きます。

剱岳も、夕日に染まって来ました。

いい一日だった。

 

今回の山行は、途中、思い切った決断で撤退となりました。

此の決断が正しかったのか?

あの雪壁のクライムダウン時の危険度と山頂までの登りの危険度と、どちらがよりリスクがあったのだろうか?

 登りは、温度の上昇による雪の状況が不安、飲水の心配、

 下りは、日陰のルンゼなので雪の安定感はあるが、高度のあるクライムダウンが心配。

それでも自分の判断を、あれで良かったと信じる。

こうして無事に帰っているのだから。

 

 天気に恵まれた3連休でしたが、今年の劔は雪が多く、その分雪崩等のリスクが高い登山になりました。

それにしても、今年は、心に残る、様々なことを考えさせられる山行でした。

 明日は、ミクリガ池温泉で汗を流して帰ろうかな。

                  私は、もうすぐ70歳になります。

丹沢縦走(28・3・18)

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丹沢縦走(丹沢山~蛭ヶ岳)

残雪期の丹沢山系に出かけてきました。

新宿から小田急で秦野駅下車、秦野からバスで大倉登山口へ

天神尾根をのぼり、塔ノ岳へ、塔ノ岳から丹沢山へ登り、此処で一泊、翌日は、蛭ヶ岳を経由して焼山から西野々へ下山しました。

キツい登りが続きます。

      

キツい登りを過ぎると延々と木道が続きます。

未だ雪が多く残っています、一登りして、塔ノ岳です。

とにかく寒いのでお湯を沸かしカップ麺を頂きます。

やっと人心地が付き、美味しいコヒーを頂きます。

      

此処から、一時間半ほどで、今宵の山小屋、丹沢山頂のみやま山荘に到着です。

    翌日(3・19)

早朝のみやま山荘。        

早朝の丹沢山、山頂

これから、丹沢山系の主峰、蛭ヶ岳ヘ向かいます。

未だ雪がかなり残っているので、軽アイゼンを装着します。

 雪があるので、2時間ほどかかるかなぁ

アップダウンの尾根筋を往くので風があるとキツいのですが、今日は、小春日和で風邪がなく穏やかです。

そのかわり、本当は素晴らしい展望が広がっているはずなのに、春霞で、富士もぼんやりとしか見えていません。

春霞の富士山

気持ちのいい稜線歩きが続きます。

蛭ヶ岳が近づいてきました。

振り返ると丹沢山が遠くなっています。

尾根筋の木は、雪の花が残っています。

    

木道の登りをしばらくつめると広い山頂の蛭ヶ岳に到着します。360°の展望が開けています。

しかし、今日は、春霞。

残念ながら、遠くの相模湾は、ぼやけています。

オジサンは、まずは、コーヒーを頂きます。

此処で、しばらくのんびりとしてから、雪が多くの残る北側の尾根を下って行きます。

もうすぐ、GWです。

雪の劔に行く予定ですので、雪の感覚を取り戻すために、来たのですが、この山は、とにかく木道が多く、かえって、不自然でした。

自然を守るためなのでしょうが?これでは、不自然で、公園を歩いているような感覚で、山に来た感はほとんど味わえませんでした。

でも、山の空気や山の冷気を感じることが出来ただけでも、部屋の中に籠もっているよりよほどマシというものです。

さてさて、次は、劔をおもいきり楽しみたいものです。