白馬岳(H30・8・11)

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白馬岳(H30・8・11)

今年の盆休みは、白馬岳から栂池へ縦走をしてきました。

何度か行った山域ですが、久しぶりに「大雪渓」を歩いてみたい。と思い立ち、出かけました。

気にしていた、台風13号が通り過ぎ、天候が急回復して来たので、晴天を期待していたのですが生憎の雨と霧・・・・

それでも、ここは、有数の花の名所、可憐な花を期待しましょう。

 (11日) 12:00、白馬岳の登り口猿倉に到着。バスを降りるとシトシトと雨が降っています。

ゆっくりとお昼を食べ、雨具を装着してから、出発です。

山道を歩いていると、さっそく可憐な花々が出迎えてくれました。

 水辺を好む「ヤマガラシ」の花

藪陰に咲く「ハクサンシャジン」

無骨な「シシウド」も雨に濡れています。

     

「ヤマアジサイ」は雨が似合います。

 白い「ホタルブクロ」

「キヌガサソウ」は、まだ蕾?でした。

「アザミ」も雨に濡れています。

「14:00」

猿倉登山口から一時間ほど歩いて、今宵の宿「白馬尻小屋」に到着しました。

 大雪渓の入り口「白馬尻小屋」

(12日)4時、起床

雨は、降っていませんが大雪渓から、山頂にかけて霧に覆われています。

身支度をして、軽い朝食を取り、5:00出発。

20分ほどで、大雪渓の入り口に到着。ここで、軽アイゼンを装着します。

5:30分、楽しみにしていた「大雪渓」に足を踏み入れます。

ここから、小屋まで5時間ほどです。

ドローンを飛ばし、花も楽しみながら「山頂小屋」までゆっくりと登って行きます。

見上げれば、山頂は、ガスの中です。

 大雪渓の入り口

軽アイゼンを装着し、雪渓に足を踏み入れます。

長い雪渓を抜けるとお花畑が待っています。

 大雪渓と「ミソガワソウ」の群落

ここから先は、日本でも有数のお花畑が待っています。

特に、夏のこの時期は、花数の多いいことで有名です。

   可愛いピンクの「ハクサンフウロ」

  紫色がきれいな「トリカブト」

    ミヤマシオガマ

   黄色の「ウサギギク」

 

    鮮やかな「クルマユリ」

山頂が近づくと雪渓も少なくなり、急な斜面では、溶けて崩落しています。

雪渓の傍らには、「シナノキンバイ」が咲き誇っていました。

     

      「ハクサンイチゲ」も咲いています。

     

  鮮やかな紫紺の「チシマギキョウ」

像岩が見えてきました。もうすぐ、小屋です。

「イブキジャコウソウ」

山頂直下には、「ウルップソウ」の群落がありますが、この時期すでに花は、終わっていました。

(12:00)山頂小屋「白馬山荘」に到着

まだ早いので、売店でのんびりします。

ここは、日本一大きな山小屋で、綺麗で大きな売店があります。

今日は一日、ガスっていましたが、一瞬、太陽が出てきて展望が利くようになりました。

急いで、山頂に向かいます。

 一瞬の青空。

  白馬岳の山頂

  オバサンのいつものポーズ

お隣の「唐松岳」が顔を出しました。遠くに、剱岳が見えています。

(13日)4:30分起床

朝から雨、冷たい雨がかなり激しく降っています。

しっかりと身支度を整え、5:30分出発です。

雨の降りしきる中、山頂目指します。

    

  雨の山頂

    

(6:00)

雨が降りしきり、周りはガスで真っ白・・・展望はありません。

これから、栂池を目指して出発します。

    

足元に目をやれば、雨に打たれながら可憐な花が咲いています。

   「ハクサンイチゲ」

   「ミヤマダイコンソウ」

  「ウサギギク」の群落

   「ミヤマアズマギク」

  「ミヤマダイモンジソウ」

  「シロツメグサ」

   「タカネヤズハハコ」

  白馬岳から30分ほど歩くと三国境(長野・新潟・富山)に到着します。

  さらに小一間ほどで、小蓮華山に到着。

   まだ、雨は降り続いています。

    

  山頂から、一時間30分も歩くと白馬大池に到着です。しかし、辺りは真っ白。

    

この時、薄い雲の上からぼんやりと太陽が見えてきました。

      

・・・・・私は、担いできた「ドローン」を取出して、大急ぎで飛ばしました。

しばらく、順調に飛行・・していたのですが・・次の瞬間、ドローンは、下から流れてきた厚いガスに飲み込まれてしまいました。

私は、思わず「ゴーホーム」の指令を出しました。

機体は、「ホーム」を目指して確かに帰還しています。

しかし、稜線を吹き抜ける風は意外に強く、次々に濃いガスを運んで来ます。

真横の天空近くで、ドローンのエンジン音が届いています。

5分・10分、長い・・・・・

2,500mの稜線・風が強く、ガスの中のため気温が低く、みるみる電池が消耗して行きます。

緊急着陸のブザー音が、ひっきりなしになっています。

ついに、不時着。濃いガスの中、這松が生い茂る南側の斜面。

やむなく、ガスが切れるのをしばらく待って、機体捜索のGPSを作動、ガスの切れ間を縫って機体着陸地点を目指しました。

機体の位置を示す赤いマークと自分の位置情報がほぼ重なっています。

直径3メートル以内に確実に「アイツ」は、いるはずです。

・・・相変わらず、ガスは流れ続けています。一瞬ガスが切れるのですが、次の間、真っ白になります。

強い雨も降ってきました。仕方がない!

もう一度、ここに戻ってこよう!

 この近くに、機体がある・・・・この雷鳥(わかるかな)は、見ていたはずです。

                     ↓

この日は、後ろ髪をひかれる思いで、機体を残して帰ります。

「Ⅰwill be back」 私は、泣をこらえて叫びました・・・・

   一瞬、稜線が浮かび上がりました。

    

 船越の頭を超えると大池はもうすぐです。

    

眼下に白馬大池が見えてきました。

山荘で軽い昼食を取り、栂池平のロープウェイ乗り場を目指します。大きな石がゴロゴロしていてとても歩きにくいところです。

    池を回り込むと平らな乗鞍岳の山頂に到着です。

    ゴロゴロ岩の急登を下ると、天狗原に到着。

 天狗原の木道

    

 池塘の多いい天狗原を過ぎると、もうすぐ栂池平のロープウェイ乗り場です。

今夏の山行は、天気に恵まれず、おまけに「ドローン」をロストするという悲しい結果になってしまい、反省しきりの山旅になりました。

それでも、やっぱり、白馬は、「花の山」の名に恥じない山ですね。

日本一の「雪渓」、日本一の「花の山」でした。

 

 それにしても、私の「Mavic Air」は、・・・・

GPSで確実に着陸場所を確認しているので、この秋、必ず迎えに行ってきます。

 

 7月は、田舎(土佐)に、墓参りに行ってきました。

雪渓動画の代わりに、土佐の海・灯台の動画を見てください。

 「足摺岬の動画」

https://youtu.be/Me91sCcOv-4

 

 

 

 

 

 

立山(室堂)H30・5・5

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立山(室堂)H30・5・5

 連休の後半に立山の縦走を計画し、連休初日の3日に出かけることになりました。

東京6:16分発のかがやき501号で、富山まで、富山から電鉄富山に乗り換え立山へ、ここからケーブルカー・登山バスを乗り継いで室堂に向かいます。新幹線の指定席、山小屋(劔御前)の予約はとったし、ザックのパッキングも終了です。あとは天候を祈るだけ。・・・

 ところが、3日から4日にかけて、発達した低気圧が接近しています。おまけに寒気を伴って大荒れになる予報になって来ました。

しかたがない。

予報では、5日からは、天気が回復し、晴れることなっているので、急遽予定変更、予約の取り直しをして5日に出発となりました。

予定どおりに富山駅に8:26分到着、電鉄富山の立山行きに乗り換え立山駅に向かいます。

 電鉄富山の車窓からは、田植えが終わった田んぼに立山連峰が映っていました。

9:50分立山駅に到着しました。ところが、ここでまた予定が狂ってしまいました。

4日は、吹雪による積雪のため登山バスが運行出来なくなり、室堂に向かう観光客1000人が足止めのまま、除雪作業が続いているとのことです。そのため、この日、(5日)は大渋滞となっています。

  1000人待ちのケーブルカー乗り場は、大渋滞で整理券を配っています。

ここで、3時間待ち、やっとのことで、整理券が取れましたが私たちが最後でそのあとの人たちは結局ケーブルカーへの乗車が出来ないようです。外国人の観光客が不満をぶちまけていました。気の毒に・・・

美女平で、バスに乗り換えます。

 バスの車窓から眺める雪の回廊はバスの車高を優に超えています。

結局、室堂についたのが3時になっていました。

11時過ぎには着いているはずでしたが・・・・・

時折、強い風が吹きますが、快晴です。

     室堂平は、一面の銀世界です。

    雄山が銀色に輝いています。

     立山三山

雷鳥坂に向かう途中のミクリが池は、まだ氷ついています。

この時間からの登山では、日没になりそうです。

急遽、雷鳥荘に宿泊予約を取りました。空いててよかった。

今日は、登山を諦め室堂で、担いできたドローンを楽しみます。  

  今宵の宿「雷鳥荘」温泉が楽しみです。

5月6日。

早朝4:50分日の出

大日岳の頂に朝日が輝きます。

早朝からスキヤーが出かけています

今日は、午後から天候が崩れて、明日は雨の予報です。

私たちは、登山を諦めて今日、東京へ帰ることにいたしました。

  早朝にドローンを飛ばしました。

ゆっくりと朝食を取り、下山します。

室堂までの途中で沢山の雷鳥を見かけました。

やはり、天候が崩れて来るようですね。

    雷鳥の足跡を見つけました。

    

いました。雷鳥です。

バスの車窓から、剱岳にお別れをしました。

 雪の大谷ウオーキング

ケーブルカー

田植えが終わった田んぼに立山が映り込んでいます

連休後半は天候に恵まれず、なんだか消化不良の山行になってしまいました。
こんな感じで、今年のGWは終わってしまいました。
それでも、温泉に入れたし、ドローンを楽しむことができたので「良し」とします。
これで、来年まで、アイゼン・ピッケルは、仕舞っておきましょう。
 
            「ドローンの空撮をお楽しみください。」
 
 

倉岳山~高畑山(H30・4・28)

GWの連休初日。

 天気が良さそうなので、新緑を求めて中央沿線の山に行くことになりました。

中央線の梁川駅で車し、桂川の深い渓谷の上に架かる橋を渡って20分ほど歩くと倉岳山の登山道になります。

大きな看板があり迷うことはありません。

実は、2月に一度訪れたのですが、その時期はまだ雪があり、すっかり葉を落とした落葉樹の葉をカサコソと踏みしめながら歩きました。

ところがこの時期、この季節には木々の葉が青々と芽吹き、まばゆいほどの新緑です。

私は、この時期の萌え草色に芽吹く落葉樹の新緑がたまらなく好きです。

溢れるほどの生命力を目の当たりにすると体の奥底から活力が湧き出る思いがしてきます。

 登山口

2月の登山道

よく整備された山道を絶えず水音を聞きながら快適に登って行きます。

 新緑がまぶしい

    

可愛いニリンソウが咲いていました。

のんびり一時間半程歩くと、立野峠に至ります。

ここで小休止をしてから、稜線伝いに倉岳山の山頂まで登ります。

ここからが、少しきつい登りになります。

1時間ほどで山頂に到着です。

少し休憩して、高畑山を目指します。

気持ちのいい新緑の稜線を機嫌よく歌を歌いながらオバさんが歩いています。

    

    2月は、こんな感じでした。(オバさんの歌はナシ)

目に青葉・・・山鶯が鳴いています。

1時間ほどで、高畑山に到着。

お湯を沸かしてゆっくりと昼食です。

 その前に、記念写真かぁ

 2月分です。

   

ご飯を食べて、デザートを食べて、食後のコヒーを飲んで、心地よい気候で眠くなってきます。

さて、鳥沢駅を目指して下って行きますか。

1時間ほどで小篠(おしの)貯水池に到着。

2月は、こんな感じ

池のほとりに山藤の花が咲いていました。

ここから、10分ほど歩くと、高畑山登山道ゲートに到着

直ぐ近くに山の神神社があります。お参りしてゆきましょう。

30分ほどで、桂川に架かる橋(虹吹橋)に出ます。

ここから見下ろす桂川の渓谷が見事です。

         2月

    

          4月28   

    

眩いほどの新緑に身も心も癒されました。

今回も、ドローンを飛ばしながらゆっくりとしたハイキングを存分に楽しむことができました。

GW後半は、北アルプスに出かける予定です

     「ドローンの映像をお楽しみください」

https://youtu.be/3ZAEBNx_aQ8

硫黄岳(H30・4・21)

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硫黄岳(H30・4・21)

移動性の帯状高気圧が関東に近づいています。

好天が予想されるので、ドローンを連れて八ヶ岳に行くことになりました。

   
 山歩きに馴れていない相棒(息子)は、そろそろ足に来ているようです。おまけに荷物が多いのでなかなか足が進みません。

       

休み休み、ゆっくりと行者小屋を目指して登って行きます。

何とか、小屋の手前の河原に到着。この辺で、ドローンを飛ばしてみます。

今日は、頂上直下の天望荘を予約していましたが、行者小屋に到着したのが3時になってしまいました。
山慣れしていない相棒を連れ、ドローを飛ばしながら登って来たためこんなもんですかね。
このままだと、展望層まで届きそうもありません。
行者小屋の方が居たので、泊まれますか?と尋ねたところ、今日は、小屋明けの準備中で、小屋の営業は連休明けからということでした。・・・・相棒はがっかりです。
それでは、中山峠を越えて赤岳鉱泉に向かうことにします。
 峠の広場で、もう一度ドローンを飛ばします。
    大同心が間近に見えています。
        峠はまだ雪が深い。
4時半、まだ日は高い。今日は、赤岳鉱泉泊まりです。
今日のお客さんは、10人程ですかね?なんだか少ないですね。
まぁ、連休前なのでこんなもんですかね。
   今日のご飯は、焼き肉です。御馳走様。
明日は、赤岳を諦めて硫黄岳に登ることにしました。
今夜は、相棒の足の手当てをして、早めに寝ることにします。
22日、今日も快晴、無風です。
5:30分、装備を整え出発。
相棒は、昨日よりも元気を取り戻したようですが、深い雪の中を歩いているうちに、だんだん口が重くなって行きます。
        お疲れさん。

今日の登山者は3組ほどです。雪深い道に迷いながら、森林限界を抜け、やっと頂上直下のコル(大ダルミ)到着しました。

目の前に雄大な景色が開けています。兄ちゃんも元気が出てきました。よかった、よかった。

オジサンは、早速ドローンを取出して撮影開始です。

 

無風・快晴、絶好のドローン日和です。

雄大な景色をしっかりと堪能して、撮影を楽しんでから下山(2:00)赤岳鉱泉に到着

鉱泉の名物、アイスキャンディーがまだ残っていました。

おいしいコヒーを注文、ゆっくりお昼を食べてから、北沢を下り、駐車場に降りて行きます。

途中で、野生の鹿に出会いました。ラッキー
4:00駐車場に到着です。
これから温泉でひと風呂浴びて帰ります。
 連休前のこの時期(21日・22日)にしては珍しく、移動性の帯状高気圧に覆われ、2日共、晴天快晴でした。 空撮も快調に出来ましたが、硫黄岳山頂では、思いがけず、長野県のレンジャからドローンの飛行許可について質問を受けました。そこで、国交省の年間飛行許可とJUIDAの会員証を提示して快諾を得ました。皆さんも、飛行許可の携行をしてくださいね。
 ところで、オジサンは毎年この時期に八ヶ岳に来ていますが、今年は本当に雪が少ない。
例年だと美濃戸の登山口から、雪がたっぷりとあるのに、今年は、行者小屋直下まで全く雪がありません。
赤岳に付いている雪も例年に比べると少ないようです。バリ、バリの雪山ではないのが少し残念ですね。
何はともあれ、久しぶりに親子で山に出かけ、楽しい時間を過ごすことができました。

               「ドローンの動画」

南八ヶ岳(阿弥陀岳・中岳・赤岳・横岳・硫黄岳)の雄大な空撮をお楽しみください。

https://youtu.be/3TJBL_ase6A

西穂高(H29・12・1)

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西穂高(H29・12・1)

毎年この時期になるとなんだか無性に雪化粧の穂高を見に行きたくなります。

今頃、穂高は雪に埋もれている頃でしょうねぇ?・・・・

今年は、天候が不順ですね。何とかチャンスはないか?

天気図の高圧線が緩むタイミングに合わせ、西穂高に出かけてきました。

新宿7:00発のスーパーあずさで松本まで、バスに乗り換え新穂高ロープウェイ山頂駅に到着したのが12:30分

軽い食事を摂り、冬装備を整え、屋外に出ます。

一面の雪景色、冬山です。

今年は、思った以上に雪が多いい。

初めからアイゼンを装着することにしました。

ここから先は、登山者が多いいのですが?今日は誰もいません。

歩きにくい新雪に足を取られながら今宵の宿「西穂高山荘」を目指します。きつい山道を登り、森林限界の森を超えて行きます。

森を抜けると山小屋が見えてきます。

4時前に小屋に到着しました。

宿泊者(登山者)は、誰もいません。今宵はわれらの2人だけのようです。

5時起床。外はまだ真っ暗。6時を過ぎる頃ぼんやりと明るくなってきました。

一面のガスで景色は何も見えません。

6時半、太陽は出てはいるはずなのに・・・・ガスはとれるかなぁ~

朝食をとり出発の支度をしていると、外が明るくなってきました。

ガスを通して太陽が見えます。

外に出ると身を切るような寒さ。

昨夜も雪が降り、一面の銀世界、ふかふかの新雪です。

アイゼン装着。

7:00、出発。道は全く見えません。

雪面にピッケルを差し込みながら慎重に登ります。

 登り始めの斜面は、雪が深くラッセルを強いられます。

小屋を振り返ると雪に埋もれています。

登り始めからおばさんは、しり込みです。

もうすぐ稜線に出ます。風が強くなります。

はい松はすっかり凍てつきエビのしっぽが発達しています。

風の強い稜線を一時間ほど進むと丸山への登り稜線が見えてきます。あの赤布を目指してラッセル。

その向こうが丸山山頂です。

  ガスの向こうに薄っすらとピラミッドピークが見えます。

何とか丸山に到着です。

夏だと何ということもないところですが、少し感動しています。

泣く泣くついてきたおばさんは、山頂標識を撫でています。

強風で吹き飛ばされるガスの切れ間から、時折、青空がのぞきます。 ガスの切れ間からのぞく群青の天空に、一瞬、幻のように真っ白い雪を戴いた西穂高岳の山頂が浮かび上がり消えて行きます。

飛騨側から吹き付ける強風は、穂高を覆うガスを信濃側の盆地に運び奥穂・前穂・槍へと続く山稜を覆いつくしています。

夏の登山シーズンには銀座のような賑わいを見せるこの山域も、冬のこの時期は雪に覆われた厳寒の世界に一変します。

強風と身を切るような寒さ、本物の雪山が此処にあります。

もう少し此処にいたい。そうすればガスが切れるかも・・・

諦めきれない自分の心に言い聞かせ、撤退を決断します。

相棒がピッケルで指し示す方向を見上げるとピラミッドピークが雪煙に煙りその向こうに独票・西穂の山頂がくっきりと浮かび上がりました。

 いざ、帰るとなるとおばさんは、がぜん元気になります。

新雪を歩いた足跡が輝いています。

この足跡もやがて強風により雪に埋もれて行くことでしょう。

小屋にデポした荷物を詰めて登山口に向かいます。

帰り路も雪に埋もれ全く見えません。赤布を頼りに急な斜面を慎重に下って行きます。

 登山口の展望台から眺めるとガスの切れ目から西穂高岳が輝いています。

ガスの中に幻のように浮かぶ西穂山頂を仰ぎ見られたことに感激し、そして、一瞬の輝きに神々しい神秘を感じていました。

さて、さて、平湯でひと風呂浴びて現実世界に帰ります。