R4・GW(鳳凰三山縦走)
今年の連休は、前半はあまり天気が良くありません。
後半は、天気が回復して来る。との予報が出ています。
それでは、昨年計画して行けなかった、南アルプスの鳳凰三山に行きませんか?と相棒に声掛けをしました。
最近、相棒も歳のせいか?足腰が弱っており、自信が持てないようです。 何とか、説得して、出かけることになりました。
初日は、地蔵岳登山口の「御座石温泉」に宿泊する予定でしたが
温泉宿は休業のようです。(コロナのせいかな?)
やむなく、韮崎の駅前旅館に前泊ということになりました。
第一日目
登山口までのバス便の本数が少ないので、タクシーを利用して御座石温泉の登山口に向かいます。
9:00
登山開始、水仙の花が満開です。
大きなブナの大木がありました。
この辺りは、雪が全くなく、深いブナ林の森が芽吹きの季節を迎え萌え草色に輝いています。
空を見上げると、青く澄み渡り、新緑の香りが漂っています。
心が落ち着き癒されていることが実感できます。
急登をしばらく登って行くと間もなく、小屋までの中間点、燕頭山に
到着、広々とした尾根は、もってこいの休息場所です。
この辺りの木々には、びっしりとサルオガゼが垂れ下がり風にたなびいています。
カラマツ林の向こうに薬師岳が覗いています。
30分ほど登ると、ようやく展望が開け、地蔵岳のオベリスクが見えて来ます。
地蔵小屋直下の樹林帯に入ると深い雪が残っています。
上から降りてきたオジサンに聞きました。
@これから先、雪は深いですか?
・ずっと、雪だよ急登だし、気を付けてね。
@アイゼン必要そうですね?
・そうだね、俺は、へいきだったけどね。
@・・・・・
ジジ、ババは、迷わずアイゼン装着です。
20年以上、山に登っているもんね。
安全第一。
3:00
ゆっくり、ゆっくり、小屋に到着。
先客は、テラスで、コーヒータイム。
我らも、コヒーを頂きますか。
第二日目
7:00
先発隊は、ヘッドランプを点けて4時頃から出発しています。
我らは、明るくなってから、ゆっくりと出発。
いつものように二日目は、爺さんは元気モリモリです。
山頂まで約一時間。
グングンと高度を稼いでゆきます。
婆さんは、なかなかエンジンがかからないようです。
此処は、35度ほどの傾斜があります。
しかも、ズルズルの砂地。なかなかキツイ登りです。
それでも、予定どおり地蔵岳のコルに到着。
誰もいません。
地蔵岳のコルには、お地蔵さんがたくさん安置されています。
振り返ると、婆さんの姿が見えません。
30分ほどして、ようやく姿が見えました。
あれれ・・・
婆さんは、誰かの後をついてオベリスクの取り付きに直登しています。一生懸命に手を振り合図をしますが、周りを見る余裕はないようです。
アイツ、あそこに登るつもりかな?
今日は、縦走すると判っているはずなのに?
何、考えてるんだろう?
1時間、遅れで観音岳へと続く稜線に出てきました。
此処から、観音岳までは、起伏はあるもの左右の展望は素晴らしく、気持ちの良い縦走が続きます。
眼前に観音岳が近づいて来ました。
彼方には、薬師岳の岩頭、その後ろに春霞の富士山が 見えています。
観音岳の山頂に到着。360度の展望です。
北岳に連なる白峰三山
薬師岳と富士
観音岳から薬師岳に至る稜線は、花崗岩の砂礫の砂地が続き、まるで、海辺を散策しているような気持になります。
夏には、この砂地に南アルプスの花の女王「タカネビランジ」の花が美しく咲いています。
薬師岳に到着。後ろは、北岳。
此処は、白峰三山の展望台。
残雪を頂いた、北岳、間ノ岳、農鳥岳が連なっています。
ゆっくりと、景色を堪能してから、夜叉神峠へと下って行きます。
長い長い、下りが続きますが、右手には、白峰三山が望見でき、
左手には富士山が見えています。
今回は、地蔵岳から観音岳を往復し、鳳凰小屋の脇からドンドコ沢を下って、青木温泉に泊まる予定でした。
しかし、今はコロナ過であり積雪期とあって大幅に予定が変更されてしまいました。
小屋の親父さんは、積雪によりドンドコ沢の下降は危ない。
縦走して、夜叉神峠に降りてはどうか?
とのアドバイスを頂き、素直に、これに従うことになりました。
このコースだと、どう考えても10時間。以上か?・・・長いトレイルになります。
そんな訳で、夜叉神峠までタクシーに迎えに来てもらい、麓の芦安温泉に一泊という殿様山行になりました。
まあまあ、ジジ、ババの山行は、こんな調子でまだまだ続きます。
つづく・・・
動画をお楽しみください。