おじさんの腹立ち日記 <その168>   令和元年 9月 1日(日)
 
知日派親日派なんていない
 
◇ まだこんなバカなことを言う奴がいる
828日、輸出優遇国から韓国を除外する政令が発動した。74日の半導体材料など三品目で優遇措置を外した第一弾に続くもので、これで韓国に対する輸出規制強化が実効性のあるものになった。
88日の朝日新聞の「耕論」は「袋小路の日韓関係」という題で「65年の国交正常化以来、最悪ともいえる対立、「政治とは別」なはずの経済や文化交流にも影響が及んでいる。出口はどこにあるのか」ということを三人のいわゆる識者が論じていた。こんなバカな奴らの言説など無視しても良いのだけれど、この期に及んでもこんなバカな意見を垂れ流してまだ日本人を騙せると思っているいわゆる知識人がいる、ということを知ってもらうには実に適当な事例かと思ったので取り上げてみることにした。
日朝国交正常化交渉政府代表を務めたという平和外交研究所代表はこんなことを語っていた。「河野外相が韓国の大使を外務省に呼んだ際、身を乗り出して通訳を遮り声を大きくして「極めて無礼だ」と韓国の対応を批判したのには驚きました。こんな振る舞いをすれば韓国国民は自分たちの代表が侮辱されたと受け取り、反日ナショナリズムに油を注ぐことになりかねないからです。外交は主権国家の対等な付き合いが大原則です。どんなに相手が小国であっても、「上から目線」の対応は絶対にいけません」。元徴用工への賠償を命じた判決の取り扱いについて、日本政府が日韓請求権協定に基づく仲裁委員会に韓国側委員の推薦を求めていたのに対して、韓国政府は仲裁委員会に裁定を求めるのではなく、日韓両政府による基金の設立というまったく別の趣旨の提案をしてきた。外務省に大使を招いたのは仲裁委員会に委員を推薦するのかしないかの確認の場であったはずなのに、その本筋には触れず既に日本側から否定の意が示されている基金の設立の話を持ち出したから「無礼」と言ったのだ。断った話しをまた持ち出し話を意図的にすり替えようとするその姿勢を「無礼」と言ったのだ。このことは<その163 これはもうボイコットでしょ>で書いている。
 
日韓請求権協定に基づく仲裁委員会の設立、委員の推薦というそれまでの経緯を知らなかったのか、それとも意図的に無視したのか、そもそもの前段を語ることをしないで、「極めて無礼だ」と韓国の対応を批判したのに驚き、どんなに相手が小国であっても、「上から目線」の対応は絶対にいけませんと御説を述べている。外交は主権国家の対等な付き合いが大原則、と言いながら日本人は韓国人に反論してはいけないという。何か言えば韓国の反日ナショナリズムに油を注ぐことになりかねないという。韓国には「反日ナショナリズム」があるが日本には「反韓ナショナリズム」は無いと、あり得ないと思い信じ込んでいるかのようだ。韓国の「反日ナショナリズム」によって日本の「ナショナリズム」に火が付いたのが現状なのだということに、まつたく思いを馳せていない。国家のプライドなど二の次三の次、足を踏まれ続けていても我慢しろという。中国や韓国のご機嫌を損なわないことが仕事だと思って外務省高官を務めてきたのだろうか。こんな人物が日朝国交正常化交渉政府代表を務めたということに正直驚いてしまった。こいつはまったくのアホだ。
 
◇ 天に唾するもの
ソウル大大学院教授は「一線超え自尊心傷つけた」という題で「日本が韓国をホワイト国リストから除外したことは、日本が世界に向かって「韓国は非友好国だ」と宣言したことを意味します。完全に一線を越え、韓国人の自尊心を傷つけてしまいました。韓国内には、日本との友好関係を大事だと考える「知日派」や「国際派」があり、文政権に批判的な見方もあるのです。しかし、日本がホワイト国除外の措置にまで踏み切ったことで、彼らはますます声をあげにくくなりました」と、こんなことを語っていた。
 
韓国との間で軋轢が生じたり何か問題が発生して、日本側が韓国側の姿勢を糾弾するたびに、そこまで言ってしまったら、韓国内にいる親日派知日派の立場が悪くなり、彼らが意見を言いにくくなる。強く批判することは親日派知日派を相手側に追いやるだけだ、こんな意見をもう三十年も前から聞かされ続けてきた。本当に韓国に親日派知日派はいるのか、存在としているのか、ずっとそんな疑問を持っている。
このセンセイも過去にあったのとまつたく同じ口調で、彼らはますます声をあげにくくなりましたと述べている。
何を知って語っているのか、とセンセイの目を凝視して聞きたくなってくる。
大統領がテレビで日本批判の発言をするたびに支持率が上昇していっている。ソウル以外の各都市でも日本批判のデモや日本商品不買運動が盛んになっている。ある市役所では日本製の文房具は使わないとして、集めた文房具を段ボール箱に投げ入れている映像がニュースとして流れた。小学校では生徒に日本製のものは使わないように指導しているというニュースもあった。
韓国のテレビのニュース番組でこのような韓国各地で起きている「日本製品ボイコット運動」を報じた後、キャスターの男性が手に持っているボールペンを見せて「これは日本製ではありません」と言ったニュース動画を見て驚いて、そして笑ってしまった。だがこれが朝鮮人なのだ。これが彼らの本質なのだ。
89日に大統領は閣僚級7人を交代する人事を行い、大統領の元首席秘書官でソウル大の教授が法務相に起用するという発表があった。この人は対日批判の急先鋒で知られる人でSNSに、日本企業に元徴用工への賠償を命じた大法院判決について、「否定や非難、歪曲する人は親日派と呼ぶべきだ」と投稿している。
この「親日派」というのは売国奴の意味で使われているのは韓国人なら誰でも知っていることだ、とMSN記事にあった。ところがこのセンセイに娘の不正入学疑惑が持ち上がって韓国政界は大変なことになっている。思い返せば、前大統領側近の不正入学疑惑を批判追求する材料に使って現在の大統領が誕生している。
わずか数年前のネタが同じように繰り返されようとしている。「過去に学ぶ」という姿勢が決定的に欠けている。空に向かって吐いた唾が自分の顔に落ちて来るのは当たり前と言うか、至極当然のことだ。
 
儒教社会の韓国で「売国奴」と指弾されたら生きてはいけないだろう。
「耕論」の、このセンセイの短い記事を何度読み返しても「私は親日派」とか「私は知日派」という、自分と日本との関係を規定するものはどこにもなかった。このセンセイだって、「売国奴」とは言われたくないのだ、ということがこれでもよく分かる。知日派、親日派なんか韓国にいるものか。あの国にいるのは朝鮮人だけだ。
23日、韓国は軍事情報協定(GSOMIA)の破棄を通告してきた。日韓関係の悪化が安全保障協力まで及んだとマスコミは騒いでいるが、日本に対して切れるカードはもうこれしか残っていないのだ。
でもね、と、実は“隠し玉”的にもう一つ持っているんだよ、ということを彼らに教えてやりたい。それは東京オリンピックのボイコット。いつこれに言及するのか、おじさんは心待ちにしているんだ。ここまで来たらもう、ボイコットしかないでしょ、とまた挑発してやる。