今年3月に開通となった県道鎌ケ谷本埜線バイパス。直線道路が続くことから、法定速度を超過する車両が絶えない中、違反車両の取締りに力が入れられています。
県道鎌ケ谷本埜線バイパスは、栄町安食と印西市いには野を結ぶ新設道路。開通から5か月余りが経過しましたが、栄町への週末観光客の増加、成田へと繋がる県道成田安食線の通行量の増加など、すでに開通の効果が表れています。流入人口が増加傾向にある栄町にとっては、移住定住のさらなる促進に繋げていきたいところです。
さて、問題となっているのは、バイパス道を通行する速度超過車両です。制限速度標識が設置されていない、同道の最高速度は時速60キロですが、それを大幅に超えて走る車両が多く見受けられます。水田地帯を通り抜ける同バイパスは、農作業車等の地元車両が低速で横断するケースが少なくなく、車両速度のギャップが大事故を招かないかと懸念の声が上がっているのです。
そんな中で始まったのが、県道鎌ケ谷本埜線バイパスでの速度取締りです。沿線住民の方からの話を受け、7月末に関
係機関に問い合わせたところ、6月から7月にかけて複数回の速度取締まりを実施しているとの回答。同バイパスには車両を待機させる適切な場所がないことから、可搬式(移動式)オービスによる取締りであると思われるところ。こうした取締りの実施が周知されることで、速度違反車両の減少、ひいては事故防止に繋がることを期待しています。
ところで、鎌ケ谷本埜線バイパスの開通により、旧ナリタヤ前の交差点にて、右折渋滞が発生するようになったことも大きな問題。バイパス道を通行し成田方面へと抜ける車両が増えたため、酒直台方向から同交差点を右折し、安食駅方向へと進む車両の滞留が深刻となっているのです。
千葉県警に対し、地元自治体である栄町が右折矢印信号機導入等の渋滞対策の実施を要望してきたことに加え、地元町議からも複数、同様の声が上がっていると聞いています。岩井と県警との間で重ねてきた話し合いでは、「今年度中に右折矢印信号機を設置したいと考えている」との回答を得ているところですが、9月県議会本会議でも再びこの問題を取り上げ、早期設置の実現と安全対策の強化を求めてまいります。