毎月発行のいわちゃんポスト。10月号は10/11頃より駅頭配布の予定ですが、一足早く、ブログにてご案内します。

 

 

印旛郡栄町、印西市全域を含む、北総地域への大型貨物車両の進入を規制する「北総規制」。地域への大型物流施設の進出が進む中、通学時間帯の規制の徹底が求められます。

 

北総規制は大型貨物車両の進入を広域規制するもので、県内で唯一、全国でも例は多くありません。きっかけは昭和40年代の住民運動。利根川沿いの土地は地盤が軟弱な箇所が少なくない中、栄町や旧印西町では高度経済成長期で増えた大型車両の通行により、道路沿線の振動や騒音が問題となっていました。印西町では住民によるデモ行進、栄町では業者側の嫌がらせをきっかけとした住民集会が行われたとの記録が残っています。

 

昭和50年8月から始まった同規制のエリアは、国道356号、6号、16号、296号などで囲まれた栄町、印西市、我孫子市、八千代市、佐倉市など(上図の斜線部分)。区域内に車庫があったり、区域内を目的地としたりする車両以外の通行は認められておらず、特に7時~8時半までの通学時間帯や20時以降の夜間については、別途通行許可の取得が必要となっています。なお、外周道路となる国道6号、16号、296号や464号については大型貨物車両の通行が可能となっている一方、356号については通行が禁止されています。

 

ところで、最近は大型貨物車両による様々な指摘が聞かれるようになっています。松崎工業団地に向かうため生活道路に進入する問題車両やNT北環状線への大型車両の流入など、規制や取締りの強化を求める声をいただいていますし、北千葉道路(掘割部)の本線合流部などで時間調整のため違法駐停車するするトラックも問題で、大きな事故が発生する前に取締り等の対応が必要と考えられます。

 

地域内に多く進出している大型物流施設は、雇用を含め地域経済と切っても切り離せないものとなっているのが現状。大型車両への新規の規制強化は現実的ではない一方で、朝の通学時間帯だけでも取締りを強化し、関係者に北総規制を厳守させることが求められます。

 

9月県議会では本会議にてこの問題を取り上げ、朝の時間帯についての許可基準の強化と徹底、取締り強化を強く要望。子どもたちをはじめとする歩行者の安全と地域環境を守るため、引き続き対策の徹底を求めてまいります。