泰平楽の改作 |  イワヒバブログ★★★イワヒバ職人

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 イワヒバ職人のブログです。改作などを中心に掲載します。イワヒバ栽培が益々楽しくなれば幸いです。

かなりの古さの泰平楽です。芽数も充分あってバランスも悪くありません。メンテナンスしてあります。古葉や枯れた葉を取り除きました。メンテナンスしただけで見映えが全く違ってきます。五葉松の古葉取りと同じです。五葉松と違うのはイワヒバの古葉はイワヒバ生育のために重要な役割があります。ですから展示会にでも出すのでなければ完璧な古葉取りは毎年やってはいけません。見苦しいところや蒸れる心配があるところだけ軽く取る程度に留めます。『古葉は残す』が基本です。

ここでクイズです。見える範囲内で不都合な部分が2ヶ所あります。どこでしょうか?

ひとつ目の答え

赤矢印の頭が一番高くなっています。幸いすぐ下に胴吹き芽がたくさん付いていますのでこれを切除します。

 

切り取ったところです。

 

ふたつ目の解答です。

最初の画像で下の方に見える胴吹き芽ですが先祖帰りしています。この他に5~6ヶ所小さい先祖帰りした芽が付いています。これらはすべて切除します。

 

良い感じになりました。

 

根が悪いわけではなさそうですがなぜか斜めっています。どっちみち植え替えますのでこれは問題なし。

 

鉢から抜く前に3ヶ所ほど夢想で根茎補強しました。胴吹き芽がたくさん付いていますのでその部分はいじりません。

 

古い割りには根の出来は良い方かなと言う感じです。ですが底根部分はダメです。柔らかい鹿沼土か赤玉土かよくわかりませんがこのままでは腐ります。

 

そこの部分の悪いところを出来るだけ取り除いて水洗いしました。ホースの先を細く絞って水圧で古土を落としています。

名人のイワヒバを思い出しました。名人から譲って頂いたイワヒバは5号程度から大株まで年数の経っていそうな株を植え替えますと多くが今回のようにぎりぎりまで底根の悪いところを取り除いて水洗いしてありました。丁度お椀を伏せたような格好です。根の量は極端に少ないのですが僅かでも白い根が出ていました。かなりのご高齢ですが先々のことを考えて植え替えているようです。と言いますか職人同様、性分なのでしょう。

上の画像を見て頂いてもおわかりかと思いますが上根は健全です。名人は上根はかなり残していますのでお椀のようになります。転ばないようにと言う考えでしょう。職人は上根もある程度取ってしまいます。元々健全ならばまたすぐ根を張ります。あくまで0からの再出発です。悪いところをきれいに取り除かなければ底根からの新発根は期待できません。

 

情けなくなってしまいました。将来を考えるならやるべきです。出来るならもっと早い時点で根鉢の中を健全な用土にしておきたいところです。

 

こんな泰平楽を用意しました。見た目は悪くないのですが・・・・・・

 

根茎が離れた状態になっているのです。このまま作っていても一流品にはなりません。改作しようと思っていましたが今回素材として使います。

 

たいへん良い根張りです。ノコバーで分割します。

 

4つに分けました。一番左の株を使う予定です。

 

地層断面を見ているようです。ほとんど良い根ですが中心部、特に底に近い部分が真っ黒です。周りが良くても中が悪ければ寿命が違ってきます。

 

本体の根茎部分に抱き合わせるように合体させます。

 

夢想で処理してから抱き合わせます。

 

竹串を打ち込んで合体です。むき出しになっているので夢想をうすく巻きます。

 

夢想を播きましたの余計に根鉢が小さく見えます。倒れないように太い竹串を四方から差しておきます。出来るだけ鉢サイズに合うように竹串をカットしてから植え込みます。

 

10号鉢に植え込みました。この角度はまあまあですが・・・・・

 

う~ん・・・・・・

ちょっと・・・・・

この角度が最悪です。サバンナのバオバブに見えてしまいます。

 

上から見ますと良いのですが・・・・・・

 

また来年と思いましたが素材がある内に再度改作

4分割した株の内、小さいのをふたつ使います。

 

のっぺりした根茎部分2ヶ所にくっつけます。一ヶ所は竹串のところです。

 

くっつけ素材の根はいくらも埋まっていません。夢想で補強してありますので普通に水くれしていれば大丈夫でしょう。竹串で固定させました。

 

夢想で隙間を埋めて自然感を出しています。

 

根茎部分に変化が出ました。寸胴な丸太より味があるように感じます。植え付け位置が偏ったようになってしまいましたがもういじりません。根下ろしの良い品種ですので場合によっては一年で植え替え可能になるかも知れません。その時はまた掲載します。