不妊治療ブログ 生活習慣と食事に関しての最新論文① サプリ(葉酸・B12など)編
一般的な知識として
特に注目度が高いこととして
生活習慣(食事、運動、サプリメント)と妊娠について
がよく語られると思います。
外来でも本当によく質問を受けます。
今回はこちらの最新論文で
徹底解説していきます。
まず!!
生活習慣因子における
質の高い臨床試験(RCT)のデータは
存在しない。
流行的にでてくる生活習慣での因子は
短期間で移り変わるので
科学的なエビデンスを提示することが
困難な理由となる
そんな中で今回の論文は
すでに出せれている知見と
現在の利用可能なエビデンスの
バランスをとりながら
推奨となる項目の紹介がされている。
⚪︎サプリメントは必要か
サプリメントの効果を解析した2件の論文を
まとめたコクランレビュー
という検討がある
男女双方の使用により
臨床妊娠率、生児獲得率が上昇すると
結論がだされているが
エビデンスの質は
妊娠率「低い」
生児獲得率「非常に低い」
とされている
しかし、
こうしたエビデンスの質の問題はあるが
両方の解析(メタ解析)では
サプリメントの有益性を示唆する
有意な傾向がある点は
注目に値する。
サプリの男性使用について)
小規模から中規模の検討(RCT)では
抗酸化サプリメント
生児獲得率を改善する可能性が
低いエビデンスで示されている
コクランレビューの解析(サブ解析)では
妊娠率と生児獲得率の改善を
サプリの中で最も強く示したのは
複合抗酸化物質だった
(一般的な市販のマルチビタミンに近いもの)
これらの論文を検討してみると
葉酸強化を行っていない国(日本も含まれます!)では
妊娠を希望する男性がマルチビタミンを摂取することで
利益を得る可能性がある。
国としてすでに葉酸強化している場所では
サプリメントの精子への効果は認めなかった
しかし、
まだエビデンスは不十分である
としめくくられている。
サプリの女性使用について)
女性においても
抗酸化サプリメントについては
有益性を示す研究はあるが
エビデンスの質に低い、
または非常に低い
とされている。
また男性と同じように
サブ解析でも
複合抗酸化物質が
有益である可能性は示されている
葉酸、ビタミンB12
また
葉酸代謝に関わる他の栄養素が
妊娠能力に有益である可能性がある
不妊症の方では
葉酸摂取量が卵巣予備能と関連を示しており
量の有益性については
総葉酸摂取量1200μg/日
サプリメント由来では約800μg/日で
頭打ちになると言われている
体外受精を受ける前の葉酸摂取量は
生児獲得率と関連を示し
その有益性は
葉酸を含むサプリメントの使用に限られ
約1000〜1200μg/日で頭打ちとなる
現時点でのこれらのデータから
多くの女性がとっている
標準的な妊娠用サプリメントによって
妊娠に対して一定の効果をもたらす可能性がある
と検討できる
サプリメント理解の注意点)
①
葉酸とビタミンB12はほぼ全てのマルチサプリに含まれ
両者の作用を分けて評価することができない
→葉酸が効いているの?ビタミンB12効いているの?
②
葉酸およびビタミンB12の
妊娠に最適な量がわからない問題
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