2026ヨーロッパ生殖学会(ESHRE)リアルブログ Day2


本日も朝から世界中の生殖医療専門医が集まり、最新の研究発表が行われました。




•POI(早発卵巣不全)でもチャンスはある


日本から非常に興味深い発表がありました。


通常のAMH検査では

「測定不能」と診断されるPOI患者さんでも、


超高感度AMH


を繰り返し測定すると、一時的にAMHが上昇するタイミングがあることが分かりました。


そして、

そのタイミングでは採卵できる可能性が高くなっていました。


つまり、

「AMHが0だから終わり」

ではなく、


卵巣が動き出す瞬間を待って採卵する

という考え方です。


これ日々の診療ですぐに出せる採血ではないのが

現在の難点です。。




•高齢・低AMH患者への新しい治療薬


中国からは、


昔から喘息治療に使われている


アミノフィリン


を採卵前に内服すると、


妊娠率・生児獲得率が改善する可能性があるという研究が発表されました。


また、ミトコンドリア機能が改善している可能性

が示されました。


まだ後ろ向き研究なので、

今後RCTによる再検討が必要!



•世界のARTは「安全性」を重視する時代へ


ICMART(世界ARTレジストリー)では、


世界中で年間260万周期以上のARTが行われ、


これまで約1900万人の子どもがARTによって誕生したことが報告されました。


また、


単一胚移植(SET)は世界標準となり、


双胎率は年々減少しています。



・PGT-Aも次の時代へ


現在のPGT-Aは


「染色体の数」


を調べています。


しかし今回、


Triploidy(3倍体)やUPD(片親性ダイソミー)など、


今まで見逃されていた異常まで一度に調べられる


次世代PGTが紹介されました。




Kinoshitaから


世界は

卵子そのものの質をどう改善するか


という問題に取り組もうという考えを強く感じます。


ミトコンドリア。


卵丘細胞。


LH。


AMH。


卵胞液。


今まであったものを、

使用方法を変化させたり

検査方法を変えて原因解明に努めたり。


京都IVFクリニックでも、

これらの新しい知見を一つひとつ検証しながら、


患者さんへ最善の治療を届けられるよう、

これからも

世界基準の治療を京都、滋賀に落とし込んでいきます。


明日で学会最終日

しっかり学んできます!

→実は内容的には明日、興味のある遺伝子関係の発表がいっぱいなので今から楽しみです!