【学会1日目】

生殖医療は「異常を見つける時代」から「異常を防ぐ時代」へ


こんにちは。

Kinoshitaです。


現在、世界最大級の生殖医学学会である

**ESHRE(ヨーロッパ生殖医学会)**に

参加しています。


日本で説明されている内容が

世界の常識ではありません。



 IVFは人類の進化を変えているのか


「IVFは人類の進化にどのような影響を与えているのか」


ニッチ構築理論(Niche Construction Theory)

という考え方が紹介されました。


これは

「生物は環境に適応するだけでなく、自分自身で新しい環境を作り、その環境の中で進化していく」

という理論です。


これを生殖医療に当てはめると、

IVFという技術そのものが

新しい『生殖環境』

を作っています。


その結果、

昔なら子どもを持つことが

難しかった方も妊娠・出産できるようになりました。


IVFは単なる便利な治療ではなく、

人類の生殖そのものを変え始めている

という非常に壮大な内容でした。




 卵子の染色体異常は「調べる」から「治療する」時代


これまで私たちは

「染色体異常があるかどうか」

を調べることが中心でした。


しかし現在は

「染色体異常そのものを減らす・予防する」

研究が急速に進んでいます。




 第一卵割(受精後最初の細胞分裂)が再度注目されている


受精後最初の細胞分裂は、

胚の運命を決める重要なイベントの一つです。


今回の学会では

  • 第一卵割がなぜ失敗するのか
  • なぜ多核になるのか
  • 染色体異常はどの段階で起こるのか

など、あらためて第一分割の解明が進んできたよ!

の報告でした。




 AIや新しい技術で「胚の本当の元気さ」を評価する時代へ


今回の学会では

  • AI
  • 卵子の代謝解析
  • 胚が放出するRNA
  • 胚が放出するDNA

など、

胚の見た目ではなく、

生物学的な元気さを評価する技術


が実践できるものとして

多数紹介されました。


今後は、

グレードだけでは示せない

新たな胚評価時代にしていかないといけません。



Kinoshitaからのまとめ


⭐️受精卵になる前の異常(減数分裂の異常)と受精卵になった後の異常(体細胞分裂の異常)をあらためて理解し、治療につなげる時代に来たなとロンドンで感じます。


実際、私たちが

セントロメアの多核症例に対して

直接受精卵に治療を行えたことは

これからの新たな培養時代

現象把握→治療へ

に変化させていく

私たちにとっても大切な第一歩となりました。


まだ1日目ですが、

世界中の研究者と議論を重ねながら、


患者さんに本当に役立つ最新の知識を

京都へ持ち帰りたいと思います。


明日も現地から最新情報をお届けします‼️