卵子の数と卵子の質 不妊治療で最も大切な考え方

 

 

こんにちは。

Kinoshitaです。

 

診察で患者さんとお話ししていると、

一番多い誤解があります。

 

それは

「AMHが低い=妊娠しにくい」

と思われていることです。

 

実は、

AMHは卵子のを表す検査であり、

卵子のを表す検査ではありません。

 

今日は、

不妊治療で最も大切な

「卵子の数」と「卵子の質」

についてお話しします。

 

卵子の数と質、不妊治療の鍵

 

① 卵子の数=AMH(卵巣予備能)

まず最初に覚えていただきたいことがあります。

AMHは卵子の「数」の目安です。

AMHが高い方は、

卵巣の中に残っている卵子が多い状態です。

反対に、

AMHが低い方は、

卵巣に残っている卵子が少なくなっている状態です。

 

つまり、

AMHは

「あとどれくらい卵子が残っているか」

を知るための検査です。

年齢とは関係なく、

個人差があります。

 

② 卵子の質=女性年齢

次に大切なのが、

卵子の質です。

卵子の質は、

女性年齢とともに変化します。

 

30歳頃では、

正常な染色体を持つ卵子の割合が比較的高く、

35歳頃から徐々に低下し、

40歳を超えるとさらに低下していきます。

つまり、

女性年齢は卵子の「質」を反映しています。

AMHとは全く別の話です。

 

③ 卵子が少なくても妊娠できることがあります

例えば、

32歳でAMHが低い患者さん。

卵子の数は少ないかもしれません。

しかし、

若いため卵子の質は保たれている可能性があります。

そのため、

少ない卵子でも妊娠に十分つながります。

私は診察でも、

AMHだけを見て

「妊娠は難しいですね。」

とはお話しません!

 

④ 質が低下していても、数で勝負できる治療があります

例えば、

40歳でAMHが高い患者さん。

年齢とともに卵子の質は低下しています。

しかし、

卵子が多ければ、

採卵によって複数の卵子と出会うことができます。

その中から、

正常な染色体を持つ胚に出会える可能性を高めることができます。

つまり、

体外受精では、

「数で勝負する」という考え方

もあります。

 

⑤ Kinoshitaから一言

私は診察で、

いつも

卵子の数と質を分けて考えます。

 

AMHは

卵子の数。

 

女性年齢は

卵子の質。

 

これは全く別の話です。

 

どれだけ質が良くても、

卵子がなくなれば妊娠はできません。

 

一方で、

質が低下していても、

卵子の数があれば、

体外受精では

数で勝負できる治療法

があります。

 

大切なのは、

他の人と比べることではありません。

ご自身の卵巣機能を正しく理解し、

最も妊娠率が高くなる方法を考えること。

 

私はいつも、

その方にとって

最短で妊娠すること

を目標に治療をご提案しています。

 

最短で妊娠するために

不妊治療では、

AMHだけを見ても、

年齢だけを見ても、

正しい答えは出ません。

 

卵子の数

卵子の質

この2つを正しく理解することが、

妊娠への第一歩です。

 

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