タイミング法は何回まで続けるべき?

人工授精へ進むタイミングとは

KInoshitaです。

前回は、

「タイミング法の妊娠率」

についてお話しました。

今回は診察室で本当によく聞かれる質問です。

「タイミング法は何回まで続ければいいですか?」

についてお話します。


結論からお話します

実は、

「何回目であなたは妊娠できます」

と言い切ることは誰にもできません。

 

なので、、、、

生殖医療の専門家は

年齢

AMH

精液所見

卵管の状態

によって、

妊娠への可能性を推定して

治療プランを作っていきます。


25歳と40歳では戦略が違う

例えば、

25歳でAMHが十分ある方。(AMH:3-5)

この方と、

40歳でAMHが十分ある方。(AMH:3-5)

同じタイミング法を行っても、

意味は全く異なります。

40歳の女性にとっての1年と、

25歳の女性にとっての1年は

どうしても

妊娠への期待値が同じにはならないからです。


女性因子で

私が最も重視しているのは

年齢とAMHです

診察室では、

まず

  • 年齢
  • AMH

を確認します。

なぜなら、

治療プランに最も影響する因子だからです。

AMHは

「今どれくらい卵子が残っているか」

の目安です。

しかし、

AMHが低いこと自体が問題ではありません。

問題は、

時間が限られている可能性があることです。


実際のプランニング

当院では、

35歳未満でAMHが保たれている方なら、

タイミング法と人工授精を最長半年として

ご夫婦と一緒にプランを組んでいきます。

 

一方で、

35歳以上

または

AMHが低い方(例:AMH0-2未満)では、

もっと早い段階で

例えば

タイミング3回

人工授精3回

 

タイミングは夫婦でしっかりできていた場合は

人工受精3回から開始

 

持病や精液所見が乏しい場合は

体外受精から開始

など

 

人工授精や体外受精をご提案することがあります。


なぜステップアップするの?

これは、

人工授精をしたいからではありません。

体外受精をしたいからでもありません。

 

今後の妊娠の可能性を少しでも残した

プランづくりにするためです。

 

ただ治療を繰り返すことは

治療しているとは言えません。

例えば

20代だからいつかできると思うよ・・・

検査で何もなかったからできると思うよ・・・

何年か前に一度妊娠したからできると思うよ・・・

 

今後の妊娠の可能性を残してプランを作ること!

今できる1ヶ月あたりの最大の妊娠率を目指すこと!

これを意識した上で

ご夫婦と共に妊娠を目指すことは

ご夫婦が不妊治療専門クリニック求める一番の目的だと思います。


タイミング法をただ続けるリスク

タイミング法そのものに

リスクはほとんどありません。

 

しかし、

時間を失うリスクがあります。

 

例えば、

1年後に

「もっと早くそのことを知っていればよかった」

という状況になることがあります。

 

しかしステップアップには

ご夫婦の妊娠への希望

ご夫婦の治療への理解

ご夫婦の話し合う時間

が間違いなく必要になります。


Kinoshita院長から一言

私は診察で、

治療を続ける理由を

必ず考えるようにしています。

 

タイミング法を続けるのか。

人工授精へ進むのか。

体外受精を始めるのか。

 

ご夫婦にとって大切なのは、

「今の治療がご夫婦の希望に合っているのか」

 

早く妊娠したいと願うご夫婦への

その治療が、

本当に妊娠率を上げているのかです。

 

もし

妊娠率が変わらない時期なのであれば、

次の選択肢を教えて欲しかった。

と言われるご夫婦の相談をたくさん

受けてきました。

 

Kinoshitaは生殖医療を専門に扱う

クリニックの院長として

ご夫婦希望する

これからの長い人生のプラン作りを

一緒に考えていきます。


不妊治療の正解は初診でわかる訳ではありません。

しかし、

年齢

AMH

その他の不妊症に関わる採血項目

精液検査

卵管検査

を踏まえれば、

その時点である程度の最適解はあります。

 

患者さんごとに異なる状況を評価しながら、

最短での妊娠に近づくための

治療計画を一緒に考えてくれる

お近くにいる

生殖専門医にぜひ相談してもらいたいなと

思います。

 

最初に建てる治療計画は

本当に大切なんです。

(特に晩婚化、晩産化が進む日本では!!)

 

前回少しお話ししたように

産婦人科専門医

生殖専門医

が資格として違うように

 

一般婦人科での妊娠相談

生殖専門外来

では違う部分も多々出てきます。

 

こういった医療サイドの部分は

ご夫婦にはわかりにくいですよね。

こういった専門医のブログが

少しでもご夫婦の

役に立つことを願っています。

 

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