44歳  ERA検査 で1日ずれ。PGT-A自然周期では通常時間で移植 出産へ

 

42歳初診

夫婦生活はとっていたが

全く治療もしていなかったので

前の病院では

とりあえずタイミンから開始と

言われました。

 

夫婦で最後のチャンスだと思い

知り合いの40代が多く受診している

体外受精を専門に実施する

当院を選びましたと。

 

検査周期から早急に開始

(夫婦の検査がほとんど実施されていなかった為)

 

卵管は両側通過していたが

#中隔子宮発覚

 

子宮鏡をすぐに実施

→突出率低く手術適応なしと判断

 

保険での採卵がまだ間に合う間に

体外受精開始を強く希望

 

AMH0.59

AMHは低かったが

月経中の超音波にて

採卵数が確保できる卵巣と判断

→こういった所も施設で

 40代の治療方針

 が大きく変わるところだと思います

 

採卵1

刺激法 PPOS

採卵数16

受精卵14

胚盤胞 胚盤胞9個 凍結5個

→40代保険での凍結基準を

 当院での受精卵グレードと相談し

 ご夫婦と相談して決定

 

仕事が多忙のため

ホルモン補充周期でないと

受診難しいと相談あり

 

移植1

ホルモン補充周期

シート法

胚盤胞1個移植

(5日目 4AA)

判定陰性

 

移植2

ホルモン補充周期

シート法

胚盤胞2個移植

(5日目 4AA)

(5日目 3AB)

判定陰性

 

TORIO検査

1日のずれあり

乳酸菌推奨

 

移植3

ホルモン補充周期

シート法

一日早く移植

胚盤胞2個移植

(5日目 3AB)

(5日目 4AB)

判定陰性

 

ここまで超最短で

治療を進めていきました。

 

中隔子宮がずっと気になる

ご様子があったため

再度、手術可能か

外科病院へも

検査依頼

→手術適応なし

 

ご夫婦に

当院臨床遺伝専門医から

40代における

染色体異常の割合

PGTAのメリット、デメリット説明

→PGTA希望あり

 

採卵2

PGT-A希望

刺激法 PPOS

採卵数12

受精卵8

胚盤胞5個

PGT-A提出可能胚盤胞4個

 

結果

A(正倍数性)

C(異数性)

C(異数性)

C(異数性)

 

採卵継続希望

 

採卵3

PGT-A希望

刺激法 PPOS

採卵数6

受精卵5

胚盤胞2個

PGT-A提出可能胚盤胞0個

 

採卵4

PGT-A希望

刺激法 アンタゴニスト

採卵数5

受精卵5

胚盤胞3個

PGT-A提出可能胚盤胞3個

 

結果

A(正倍数性)

C(異数性)

C(異数性)

 

移植4(PGT-A 1回目)

自然周期

排卵後通常時間で移植

胚盤胞1個移植(PGT-A A胚)

判定:陽性

 

妊娠経過問題なく

卒業

 

44歳での出産報告が届きました。

38週1日

逆子で帝王切開

2598g

 

1ヶ月検診問題なし

順調に育っています。

と情報提供がきました

 

ふーーー

安心しました。。

 

Kinoshitaより)

ホルモン補充周期と排卵周期では

着床の窓のあり方は全く違うと

私は考えています。

 

今回のケースも

40代の大切な大切な

着床前検査(PGT-A)

A胚であったため

 

当初は

ホルモン補充からの開始を

検討していましたが

 

排卵周期への強い希望があり

移植時間については

排卵周期の着床の窓について

患者さんにかなり説明させて

もらいました。

 

こういった

患者さんの治療歴や背景をみて

 

検査結果を

どのような場面で

どの様に使うのか

ということはとても大切です。

 

検査データをどのような治療の時に

どのように扱うのかは

医師としっかり連携をとって

進めていく必要があると思っています

 

40代の患者さんにとっては

まずは

胚盤胞にするための工夫が

ないと

胚盤胞にすらどんどんなりにくく

なっていきますよね。

 

もちろん

年齢によるものですと

一言で言ってしまうのは

簡単なことです

常に刺激や培養条件・内容が同じでいい

ということにはならないと

私は思っています。

 

特に40代の

着床前検査(PGT-A)の場合

多くの40代PGTA実績がないと

 

まずは

40代での胚盤胞獲得率

 

どの受精卵に正しく

PGTAを実施すると

受精卵へのストレスが

最小限に抑えられるのか

の判断(これすごく大事!!)

 

40代のPGTA A胚妊娠率・流産率と

20代のPGTA A胚妊娠率・流産率の

結果が施設として同等に出ている

という

 

分母が大きな実績データが

施設内でなかなか出せないと思います。

 

当院では

40代で

PGTAを

選択される夫婦も

選択されない夫婦も

たくさんおられます!!

 

それは正しいことだと

思っています

 

当院では

PGT-Aでさえも

遺伝専門医からの情報提供を受け

いいことも、悪いことも

しっかり理解された中で

PGTAを選択されているからなのかと

感じています。

 

40代の方のPGTAを

かなり多く実施している

私たちのようなクリニックと

 

40代の方の

着床前検査(PGT-A)を

推奨していない

(PGT-A自体実施していないなど)

(PGT-Aの件数制限や曜日制限などもあるらしい・・)

 

クリニックによって

説明の仕方や成績が

だいぶ変わる印象を

患者さん達のお話から感じます。

 

もともと

着床前検査という技術は

施設間で大きく結果に差が出る

ことは

世界でも

もちろん

日本のPGTA先行研究でも

報告されていることなので

当然だとは思います。

 

年代関係なく

PGT-Aの理解

PGT-Aが

できること

できないこと

捉え方はとても大切です

 

40代の胚盤胞

特に

PGTAのA胚を移植するときは

医師にもかなりの重圧があります

 

ここに書いてきた通り

私はそれくらい

40歳以上の方々と

それ以前の方々との

説明、治療、

培養、胚選択、移植は

違うべきだと思い

クリニックを今も運営しています。