移植で判定陰性が続いている時だから見てほしい 累積妊娠率の論文

 

 

こんにちはKinoshitaです。

 

期待していた移植が始まったが

判定陰性が2回、3回と

続いていくと

 

大きすぎる不安との

戦いになることは

間違いありません。

 

こういった不安と闘いながら

治療するときこそ

 

事前に治療をしてきた人達のデータ

はみなさんにとって大変貴重なもの

になることは間違いありません

 

複数回の移植によって

出産が達成される確率を

検討した論文は複数あります。

 

今回は直近の

累積妊娠率の論文を

見ていきましょう!!

 

移植で判定陰性が続いている時だからこそ

ぜひみなさんに読んで頂きない内容を

紹介していきます!!

 

Cumulative live birth rates of 31 478 untested embryos from 11 463 women challenge traditional recurrent implantation failure definitions

Hum Reprod. 2025 May; 40(5): 818-833

累積妊娠率論文:3万超胚の着床率

 

2019年に欧州40カ国での治療報告

 

複数回の移植失敗時の説明は

患者の治療脱落を防止するためにも

重要な課題となっている

 

世界では様々な

反復着床不全の定義があり

かなりのバラつきがある。

 

そのような中で

ESHRE Working groupが

2023年に反復着床不全(RIF)を定義し

累積着床率を60%という閾値で推奨した

 

4429人を分析

着床前検査(A:正倍数性胚)での

累積着床率は

移植1回目 69.9%

移植2回目 87.9%

移植3回目 95.2%

(Pirtea et al.,2021 )

 

追加報告

着床前検査(A:正倍数性胚)での

移植4回目5回目での

累積生児出産率は98.1%

と報告された

(Gill et al.,2024) ↓以前紹介しています!

 

これらの報告では

反復着床不全の原因として

子宮が原因なのは非常にまれで

原因のほとんどが受精卵由来である

と伝えている

 

では

着床前検査をしていない胚ではどうか??

→保険で治療中の皆さんが気になる所

 ですよね!!!

 

注目されているアプローチが

数学的モデルを使用した検討である

 

移植胚の染色体が不明な胚の場合

つまり

着床前検査をしていない胚の場合

 

今までの報告では

どの年齢でも

7個の胚盤胞を移植するまで

累積着床確率として

1個の受精卵が

95%に達することはないとしている

また、

高齢になると、

さらに多くの胚盤胞が必要となる

(Ata et al.,2021)

という報告がある

 

今回の研究のポイントは

着床前検査をしていない受精卵を

連続して移植した場合

累積生児出産率はどうなるのか?

という所である

 

研究内容

11463人の女性の

19378治療サイクル

31478回の移植を検討し

 

着床前検査をしていない受精卵の

移植回数と累積生児出産率を検討

 

結果

累積生児出産率は

3回目の移植後 51.1%

6回目の移植後 68.3%

10回目の移植後 78.0%

まで増加することがわかった

 

母体年齢が進むほど

多くの胚盤胞が必要である

ことがわかった

 

どの年齢でも

8個の胚盤胞移植をするまでは

80%の累積生児出産率を

得ることはできなかった

 

着床する予測因子としては

女性年齢(若いと良い)

胚盤胞移植(分割胚より胚盤胞が良い)

良好胚(見た目が良好なグレード)

 

論文まとめ

これらの膨大なデータは

移植が複数回不成功であっても

生児が生まれる可能性は十分にある

ことを示している

 

不妊治療を受けている患者に

貴重な希望ある展望を提供するデータ

である。

 

とまとめられている!!

 

Kinoshitaより)

こういったデータは

治療を頑張っているご夫婦に

私が徹底してお伝えしている

ところです。

 

だからこそ

私たち医療者にできることは

ご夫婦に

より早く、より効率よく

良好なグレードの胚盤胞を

獲得してもらうこと

そして

どうしても胚盤胞ができないご夫婦に

新たな治療提案をしていくこと

(当院が最も力を入れている所です)

 

なので

日々、治療研究と治療データ解析に

力を入れるわけです。

 

ここに、

施設毎のコンセプトや

治療、研究に対する施設の意気込みが

大きく違う

のだと思っています。

 

私はこれからも

こういったデータと共に

当院の治療データを踏まえて

移植に前向きになってもらえる

移植に希望が持ってもらえる

クリニックにしていきたいと

思っています。

 

一緒に頑張りましょうね!!

 

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