44歳  AMH0.3  人生最後と決めた胚盤胞(着床前検査PGT-A  A胚)で妊娠卒業へ

 

41歳から

他府県のクリニックで体外受精開始

 

採卵1 

採卵数 5個

受精2

胚盤胞ならず

 

採卵2

採卵数 2個

受精卵 2個

胚盤胞 1個

 

移植1

ホルモン補充周期

判定陰性

 

採卵3

採卵数 1個

受精卵 0個

 

42歳初診で当院へ

 

本人からのご要望

・1ヶ月も無駄にしたくない

・正直、何が悪かったのか、何をしていたのか

 あまりわからず進めていた

・仕事も両立させたい

・いい胚盤胞を確保するための

 選択肢は全て提示してほしい

 

前医では

先進医療は使用せず実施されていたので

43歳直前の治療プランとして

保険+先進医療で作っていきました。

 

当院採卵1(前医含め合計4)

高刺激  PPOS

採卵数8

成熟卵6

高度乏精子症(運動精子10万)

全てPICSI

受精卵3

胚盤胞まで育たず

参考ブログ)

 

受精卵は3日目までは分割もよく

4日目以降から急に発育悪くなった

 

前医での精子所見以上に

精液所見が厳しく

男性へのケアの必要性も説明

 

ご主人に対しての

生活指導

サプリメント開始

 

奥様より

胚盤胞にならなかったが

自分に8個も卵子が取れると

いう選択肢が

今まではなかった

 

最近の採卵では

1個か2個ずつだったので

そこは前向きに考えようと思うと

 

当院採卵2(前医含め合計5)

高刺激  PPOS

採卵数2

成熟卵2

運動精子500万

PICSIとなる

受精卵2

胚盤胞まで育たず

 

男性因子は改善傾向

完全胚盤胞まではいかなかったが

完全な胚盤胞となる直前までは確認

→しかし当院凍結基準に満たさず凍結せず

 

KInoshitaより)

→こういった細かい部分も大切だと思います。

ただ胚盤胞にならなかったのではなく

どの部分で受精卵が止まっていったのかを

少しずつ理解していくことが

医療者にとっても夫婦にとっても

次の一歩として大切となります。

 

当院採卵3(前医含め合計6)

ショート

採卵数0

この方の場合

ショートとなり排卵誘発が

hCGのみだと卵子が全く取れなくなった

 

当院採卵4(前医含め合計7)

高刺激  クロミッド+レコベル+アンタゴニスト

採卵数4

成熟卵4

運動精子300万

PICSI

ピエゾ対応

受精卵2

胚盤胞2個

参考ブログ)

 

移植1(前医含め合計2)

ホルモン補充周期

胚盤胞2個移植(5BA 5BB)

判定:陰性

 

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ここで

43歳を超え保険終了

 

自分の体が資本である仕事なので

治療と仕事との両立を第一に考えると

 

何度も採卵と移植のために

受診できるわけではない

 

自分の年齢における

流産の可能性をもったままの治療は

夫婦が計画している

仕事と両立していく治療

という部分で違うという

話合いを夫婦でしてきた

 

私たち夫婦にとっては

着床前検査が適応となる状況であれば

 

胚盤胞が1個であっても

着床前検査(PGT-A)しながら

治療を進めていきたい

参考ブログ)

 

43歳

前医からの治療歴を合わせて

移植2回が陰性の状況

 

再度、

学会の動画も見て頂いた上で

着床前検査は

全ての胚盤胞を移植すれば

検査しなくても

最終的な出産率は変わらないこと

 

5-10細胞の細胞をとるので

少なからず胚盤胞には

ストレスがかかる状況になること

 

B胚 モザイク胚という

判定、判断が難しい結果で

返ってくることがあること

 

を説明した上で

 

ご夫婦は

着床前検査(PGT-A)を希望しますと

 

Kinoshitaより)

やはり

PGTAを始める際は

夫婦がどんな目的のために

PGTAを希望しているのかしっかり

話し合って納得して開始すること!

が本当に大切だと感じます。

 

当院採卵5(前医含め合計8)

着床前検査(PGTA周期)

クロミッド+レコベル

排卵抑制なし

採卵数4

成熟卵4

運動精子1400万

→男性側もどんどん良くなってきました

PICSI

ピエゾ対応

受精卵4

胚盤胞1個

 

着床前検査に提出

5日目 5AB胚

→着床前検査(PGT-A)

結果:A(正倍数性胚)

つまり

染色体本数が正常でしたという結果

 

TORIO検査

着床窓ズレあり

→149時間

異常な菌なし

乳酸菌も90%以上

 

移植3 PGT-A周期

ホルモン補充周期

149時間に合わせての移植

A(正倍数性胚)1個移植

 

妊娠判定:陽性

 

妊娠10週まで問題なく発育

 

当院卒業の時点では44歳となりましたが

無事卒業されました。

 

Kinoshitaより)

京都外の他府県からの受診だったので

本当に大変だったと思いますが

 

43-44歳で

結果が出てくれたのは

私も本当に嬉しかったです。

 

しっかり治療への理解も深まって

ご夫婦で話し合いもされていたので

ご夫婦の希望に合ったプランに

なったのかなと思います。

 

自費診療となると

検査も治療も

多くある選択肢の中で

振り返った時に

自分達が納得できる内容に

作り上げていかないと

いけません。

 

それは

医師だけでは決してできることではなく

ご夫婦との話し合い、

ご夫婦の理解の中で

できていくものだと

私は思っています。

 

夫婦は1番何が辛いのか

夫婦は1番何をよくしたいのか

 

悩んでる時

何に悩んでいいかわからない時

 

私は

「ご夫婦の一番辛いことはなんですか?」

夫婦にとって一番辛いことが何なのかを

もう一度話あってみてくださいと

お話しています。

 

夫婦にとっての一番が決まると

多くある選択肢の中から

主治医として

少しでもご夫婦の負担が軽減される様に

新たな提案ができるからです。

 

納得と結果は

常に一緒ではないかもしれません

 

でも

振り返った時に

自分達が納得したから

これをやったんだ

と言える

内容ですすめることは

 

大切な受精卵と向き合う上で

とても大切なことだと

私は思っています。

 

ブログを読んでくれている皆さん

たくさんご夫婦で話合いながら

ぜひ主治医の先生との

会話を大切にしてみてください

 

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