治療中に流産5回 中隔子宮 移植8回目で出産 もう一生無理かと思った

 

本当に厳しい

いや厳しすぎる戦いを

頑張ってくれて

 

無事、

出産報告しに来てくれました。

今頑張っている方々にも

伝えてあげてくださいと

言ってくださったので

 

みなさんと一緒に

治療の流れを共有して

いきたいと思います。

 

検査周期にて

#中隔子宮を確認

参考ブログ)

 

 

2021年から治療開始

30歳 タイミング希望で当院初診

 

タイミング1回目で妊娠

→7週で流産1回目となる

 

その後、

複数回タイミング実施するも

妊娠に至らず。

 

31 歳 AMH5.31

ステップアップとなる

体外受精へ

 

採卵1

HMGで刺激

採卵数21個

受精:split(媒精と顕微授精)

胚盤胞数11

 

移植1

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定(hcg:1595)

 

心拍まで確認できたが

妊娠9週で流産(2回目となる)

 

流産絨毛染色体検査:

→染色体数の異常なし

 

今回で流産が2回目となり

不育症検査希望:異常値なし

 

子宮鏡検査:子宮底部に中隔あり

 

夫婦染色体検査:異常なし

 

移植2

月経不順(排卵障害強い)あり

排卵周期適応できず

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陽性(hCG1135)

 

移植後よりバイアスピリン内服継続

再度心拍まで確認できるが

9週で流産(3回目)

 

流産絨毛染色体検査:

→染色体数の異常なし

 

ご夫婦と話し合い)

子宮奇形が事前に指摘されている時でも

流産経験がない場合では

妊娠を優先することを勧める

 

現在の状況

流産:連続3回(習慣流産状況)

 

流産の原因検査(流産絨毛染色体)

明らかな染色体異常が

続けて見つからないこと

 

不育症検査項目でも

明らかな異常値が見つからないこと

 

現在わかる範囲では

以前より指摘している

中隔子宮が一番のリスク因子と

考えることができる。

 

手術を検討してみてはどうか。

子宮の手術は妊娠を確約するものではないため

手術決定が大変難しいこと

 

以上を話し合った上で

手術は最終段階で決めたい

今は手術を選ばすに

治療を不妊治療を優先していきたいと

 

2022年9月より治療再開

保険診療が始まったので

保険での治療希望となる。

 

移植3(保険1回目)

月経不順(排卵障害強い)あり

排卵周期適応できず

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陰性

 

移植4(保険2回目)

月経不順(排卵障害強い)あり

排卵周期適応できず

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陰性

 

移植5(保険3回目)

月経不順(排卵障害強い)あり

排卵周期適応できず

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陰性

 

採卵2

HMGで刺激

採卵数13個

受精:体外受精のみ

(当日精液所見良好のため)

胚盤胞数5

 

TORIO検査

→着床窓ズレなし

→異常菌なし

→乳酸菌推奨

 

移植6(保険4回目)

月経不順(排卵障害強い)あり

排卵周期適応できず

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陽性(hCG1386)

 

再度心拍まで確認できるが

7週で流産(4回目)

 

もうやるべきことだと信じて・・・

子宮の手術やってみます・・・

でも不安はずっとある・・・

ここまでやって無理だったら・・

 

子宮鏡下中隔切除術

中隔切除も無事完了

術後3ヶ月目より移植再開

 

子宮手術後初の移植

移植7(保険5回目)

月経不順(排卵障害強い)あり

排卵周期適応できず

ホルモン補充周期

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陽性(hCG433)

 

心拍見えるが

9週で流産となる(5回目)

 

流産絨毛染色体検査

→染色体数に異常なし

→今まで一度も染色体の異常が確認されず

 

流産術後

妊娠した絨毛部分が

仮性動脈瘤となり

状態が改善するまでは

経過観察となる。

一時、治療中断となる

 

その間の時間を使って

最終の選択肢としている

グロブリン療法相談のため

治療可能な大学へ当院より紹介

 

治療内容

メリット

リスク

コスト

の説明を頂き

ご夫婦は結果

グロブリン療法は選択せず

不妊治療を再開を決められた

 

なんとか

移植環境を変えるべく

排卵周期に持っていくための計画を作る

 

移植7(保険6回目)保険ラスト

保険診療の範囲内で

内服、数回の注射による卵巣刺激で試みるが

卵胞育たずリセット

 

この頃

Natural proliferative phase 移植について

世界的な論文での報告あり

当院では

エストラーナなどを使わず

自然に育った自然内膜が7mmとなった時点で

膣剤を開始する。

排卵の有無を問わず移植する方法

として実施している

 

このご夫婦には

これしかないと考え

Natural proliferative phase 移植

を決定

 

移植8(保険6回目)

Natural proliferative phase ET

レトロゾール+  FSH

→内膜は育ったが、排卵はしてません

胚盤胞1個移植

妊娠判定:陽性(hCG1077)

 

妊娠9週までの発育良好

無事、

当院卒業となりました!!

 

もちろん

卒業後は

継続した不育症対応可能な病院とともに

 

また、

出産については

周産期母子医療センターとなる

病院へ紹介とした。

 

治療の流れを

最初から全て任せて

頂いていたので

本当にずっと気になっていました。

 

つい先日

出産報告とともに

お子さんを連れて

来てくれました。

 

お母様もお子さんも元気そうで

本当に良かった・・・・

 

Kinoshitaより)

不妊治療+不育症との戦いは

本当に厳しいものです

 

身体的にも

精神的にも

 

不安と焦りと

原因不明と言われる

結果の中で戦う

しんどさは

言葉では現せられないほどの

不安とストレスだと

思います。

 

妊娠が

次の出産に向けてのスタートと

感じられるのか

 

でも

流産を繰り返すと

どうしても・・・

 

希望している妊娠が

流産のスタートの

様に感じてしまう・・・

 

そんな中で

頑張り続けてくれた

彼女が

 

赤ちゃんを抱いて

会いに来てくれた時に

言ってくれたのは

 

不育症の方々が

最終的には70-80%は

出産しているんだ。。。

 

そのことだけを

心に強く持って

このデータに向き合う

 

次の妊娠に集中すること

だけを考えていたと

 

本当にそのデータがなかったら

諦めてしまっていたと・・・

 

本当につらい時ほど

冷静に正しい情報提供を

ご夫婦に心掛ける

大切さを

私も教えてもらいました。

 

本当におめでとう!!!

会いに来てくれてありがとう!

 

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