こんにちはKinoshitaです。
顕微授精についてまとめてます。
ぜひ順番に読んでみてください。
今回は
紡錘体観察による顕微授精
についてです
まず紡錘体ってなに?
(ぼうすいたい って読みます)
それみてどうするの?
成熟卵と言われているのに・・
受精がうまくいかない
顕微授精で異常受精が多い
顕微授精後の発育がうまくいかない
そのような方は
たくさんいるのではないでしょうか
さあ顕微授精の世界
卵子の世界
深掘りしていきます。
→この部分理解できたら、かなりの顕微授精マスターです
→難しい部分はあると思うので、わからなかったらいつでも外来で質問してください!
ーーーーーーでは内容へ!
もともと
卵子の成熟は
一般的には
卵子の周りにある
細胞分裂でできた
極体という小さな細胞が
あるかないかで
未熟か成熟かが
判断されています
でも
この方法だけでは
しっかりとした
成熟卵判定ができていない
場合があります。
精子を入れるタイミングが
この一般的な極体確認だけでは
判断できない
場合があるということです。
そんな時に
チェックする追加項目として
紡錘体があります!
紡錘体のことspindleって言います。
下のスライドみてみてください
実際はこんなふうに見えます
極体(PB)の直下にあることが多い紡錘体ですが
実は
成熟卵と判定された卵子の中には
紡錘体が見えなかったり
かなりズレていたりすることがあります!
ではこの紡錘体観察を
どのように利用するのでしょうか??
このように
紡錘体観察を行うことで
・受精の適正なタイミングを掴む
・大切な紡錘体を傷つけない
といったところまで
顕微授精でケアしていくことが
できます。
Kinoshitaより)
紡錘体については
みている施設とみていない施設
が圧倒的に分かれるところだと
思います。
まず
紡錘体を見るための追加の設備が必要です
つまり
設備に対して追加のお金がかかります
紡錘体をみれる培養士が必要です
紡錘体が見えない時は
顕微授精を遅らせていくので
培養士の当日スケジュールは長くなり
遅れていきます
しかも
保険診療の場合
紡錘体観察には保険点数がつきません
→みてもみなくても同じ値段ということです
つまり
紡錘体観察に関しては
保険では無償で(クリニック負担で)
患者様・ご夫婦に提供することと
なります。
そりゃー
できる施設とできない施設
やる施設とやらない施設
あるよなー
って思いませんか??
新たな技術が出てきた場合
どんな方に(年齢・AMH・持病ありなし)
どんな卵子に
どんな精子に
どんな受精卵に
どんな悩みに(受精障害、胚発育障害・着床障害)
などなど
みんなに使っても意味なくても
あなたに使うと効果ありますよ
(適応症例を探る)
という大切な段階があると
思います。
安全性と適応をしっかりと見定め
新しい検討から出てくる
新しい結果に
取り組むのか、取り組まないのか
各施設によって
方針の違いが出ることは
間違いないと思います。
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