こんにちは。Kinoshitaです。
顕微授精についてまとめています。
順番にみていただけると嬉しいです。
皆さんの卵子、精子、受精卵を扱う
ラボ・培養士の
生の声を聞くこともあまりないと思います。
ので、私が直接
培養業務一筋
14年半選手の1人にインタビューしてみました。
何か私が手を加えるより
文章そのままの方が
リアルな現場の意見になるかと
思ったのでそのままあげますね。
Q 実際、コンベンショナルから顕微授精を学び、そしてピエゾとなりどのような気付きがありましたか?
また、コンベショナル顕微授精の経験がピエゾでどのように活かされていますか?
培養士A君(培養業務歴14年半)
国家資格:臨床検査技師
日本卵子学会生殖医療胚培養士資格認定者
当院培養士指導役
⇨
パルスを打つこと以外の基本操作は、
コンベンショナルとピエゾも同じなので、
コンベンショナルが習得できたスタッフが
Piezo ICSIを習得するのは難しくないですが、
逆は時間かかると思います。
Conventional ICSIの経験を
Piezo ICSIに活かせるポイントとしては、
・ICSI前に卵子の形態を観察し、
どこからICSIするかを決めるのですが、
そのときにマニピュレーターを使用して
卵子を手際よくクルクル回して
全周囲確認する技術は、
コンベンショナル-ICSIの経験がいきています
・膜が弱すぎる卵子は
パルスをかける前に破けるため、
パルスなしで膜が破けたことを気づいて針を止め
パルスを打つことなく精子を細胞質においてきます。
細胞膜が破ける感覚はコンベンショナル-ICSIの経験がかなりいきています
・細胞膜を破って細胞質で精子を入れた後に針を抜くのですが、
このとき、すぐに針を抜くと精子がついてきてしまうのですが、
どの程度、針を停止させれば
精子が細胞質にとどまった状態で抜いてこられるかの感覚は
C-ICSIの経験がいきています
卵子の形、細胞質の状態などを総合的に判断して
精子をおいてくる場所を判断します
ちょっとマニアックですが、こんな感じです。
Kinoshitaより)
なかなか培養士のテクニックの部分を
直接患者さんが聞くこともないと思い
直接インタビューしてみました。
私も多くの培養士さんと知りあってきました。
私が培養業務めっちゃ好きなので笑
新人の時からしっかりとした
培養士のプログラムで教育された
方たちをみてきて思います。
培養士は完全に技術職です。
できなかった技術が
ひとつできるようになれば、
また新たな難しい卵子・精子・受精卵と出会い
更なる技術が要求される。
特に私のクリニックのように
新たな選択肢を
常に選定して
取り入れていくクリニックとしては
今まで新しかった技術・物品が
翌年には新しいものが開発され
またそれを選定し導入し
日々、知識と技術のアップデートが
必須となる
必死に培養業務に向き合い
ついてきてくれる
胚培養士をみてきて
私は胚培養士という仕事を
本当に尊敬しています。
だからこそ
私のクリニックに来てくれる
大切なご夫婦の
卵子、精子、受精卵を預けられるんです。
「培養業務はどこでも同じですよね?」
と言われると
裏でのあの子たちの努力を
技術者として向上心を持つ気持ちを
知っている私としては
心が痛くなることもあるので
こういった特集もいいかなと思い
インタビュー形式でまとめて
みました。
私たちは
全てのスタッフで皆さんを
支えていきます!!
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