妊娠中は葉酸だけ?マルチビタミン?どっちがいいの
私のクリニックでは
妊娠前から妊娠中にかけて
葉酸だけでなくマルチビタミン摂取を
以前から推奨しておりました。
それに関連する最新論文が出ていましたので
こちらで紹介しておきます。
論文内容まとめ)
妊娠14週前から妊娠10週までの
妊娠前後期には
ビタミンB6,B9(葉酸)、B12が
DNAの生合成に必要
また
着床前後の配偶子の形成、受精、及び胚発生に影響を及ぼす
(Steegers-Theunissen et al.,2013)
(Parisi et al.,2017)
と報告されている
妊娠初期では
ビタミンの必要性が高まることに加え
ビタミンA、ビタミンE、銅、鉄、亜鉛などの
微量栄養素も必要となる
妊娠初期の終わりでは
神経発達などのために
ビタミンDとヨウ素も必要となる
(Gernand et al.,2016)
WHOの妊産婦ケアに関するガイドラインでは
30-60mgの鉄
および
400μgの葉酸(FA)
の経口補給を推奨している(2016)
しかし、
妊娠前後期(妊娠14週前から妊娠10週まで)の
微量栄養素サプリメント(MMS)に関する
研究はあまり検討されてこなかった
最近の研究(コクラン)では
妊娠中のマルチビタミン摂取は
低出生体重児を減らす
と示されている
今回の論文では
妊娠前後期での
葉酸単独摂取VSマルチビタミン摂取で
胎児の成長と発達、流産率、その後の出生に
どのように影響を与えるか
検討されている
結果)
葉酸のみ(FA)を摂取している女性と比較して
微量栄養素サプリメント(MMS)摂取した女性で
胎児の成長軌道が良くなった
胎児の発育不良や低出生体重児予防として
妊娠前後期の母体への
微量栄養素サプリメント(MMS)の重要性が
示された
注釈)
SGA(small for gestational) 妊娠週数より小さな赤ちゃん
LGA(large gor gestational) 妊娠週数より小さな赤ちゃん
Kinoshitaより)
当院では
不妊治療、体外受精を受けている
40歳前後の患者様
食生活にて栄養素、ビタミンが十分に摂取できていない患者様
には特に妊娠前からの
複合的なビタミンをご提案しています。
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