こんにちはKinoshitaです。

当院で選択される移植環境は

大きく分けると

 

①ホルモン補充周期(HRT)

排卵をさせず、

貼り薬・膣剤・内服などで

移植環境をホルモン剤で一定に保ち移植を行う

 

②個別化胚移植(pET)

TORIO、ERpeak

EMMA、ALICE

などの検査で

その方の子宮内環境に合わせた

個別の胚移植

 

③修正自然周期(mNC)

排卵促進剤、hCGを利用し

ご自身の排卵日を特定し

ご自身の排卵日・ホルモンに合わせて移植を行う

 

④増殖期内膜移植

(natural proliferative phase FET)

Hum Reprod. 2024 May;39(5)

内膜は7mmまではいくが

自分では排卵ができないかたに

貼り薬やhCGなどは使わず

自然にできた内膜に対して

膣剤で黄体0日目を設定し移植を行う

→あまり聞いたことがないかもしれないので、

 またブログであげますね

 

こういった移植環境を

患者の体

排卵状況

内膜の厚さ

不正出血状況

移植回数

子宮内膜検査結果

化学流産歴

流産歴

などをみて個別にアドバイスしております。

 

移植方法として

1)初期胚(分割胚)1個移植

2)初期胚(分割胚)2個移植

3)胚盤胞1個移植

4)胚盤胞2個移植

5)SEET法

6)2段階胚移植

7)PGT-A

などがありますが

 

こういった

4つの移植環境との組み合わせを

考えると

 

最低限ここに書いた内容だけでも

4×7=28通りの移植の選択肢

があるとも考えられます。

 

実は細かくは

・移植の培養液なにつかうのか

・どのグレードにハッチングするのか

・黄体補充を膣剤でやるのか、内服か 

・膣剤+内服併用ならどうなるか

・移植まではルトラールかデュファストンか

・移植日の採血は必要か

・移植日採血内容で追加黄体補充は必要か

・移植日からのエストラーナは必要か

・低容量バファリンは必要か

・ヘパリンは必要か

などなど

書ききれないほどの細かい選択肢がもっとあります。

 

移植方法は同じですか?

と聞かれることがありますが

 

ご自身のお身体

移植状況

その判定結果に合わせて

治療を進めていくことの大切さを

日々感じます。

(個人的には特にPGT-Aが始まって以降、

移植環境の選択肢の大切さを改めて感じています)

 

それぞれの移植環境、方法には

患者さんにとっての

メリットとデメリットがあります。

 

不安が強い場合は

当院の方であれば

ぜひ私か担当医に

移植周期開始の際に

ご相談ください。。

 

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