こんにちは!Kinoshitaです。

この1ヶ月、京都IVFクリニックの開業と共に多くの方に受診して頂き、現場がバタバタで更新できずにすみませんでした。

ここから、また定期的にアップしていきます。

みなさんと一緒に勉強していきたいと思います。

 

では今回は

#流産

#流産絨毛染色体検査

についてみていきます。

 

37歳  2回流産

挙児希望、月経不順にて当院受診

タイミング、人工授精を経て体外受精となる

 

採卵1 採卵数22個 胚盤胞6個

移植1 妊娠判定(陰性)

移植2 妊娠判定(陽性)→8週流産

移植3 妊娠判定(陽性)→9週流産

→流産の絨毛染色体検査にて2番と11番の均衡型転座がわかる

 

ご夫婦からの希望あり、ご夫婦の染色体検査実施

→転座が見つかる

 

ご夫婦が着床前診断(PGT-SR)を希望される

その後、遺伝カウンセリングを何度も実施。

検査治療について、受精卵について、遺伝子についての理解を一緒に深める

 

さらに第3者遺伝カウンセリングとして他院を受診してもらう。

他院での遺伝カウンセリングをご夫婦で再度受けてもらい、ご夫婦の理解をさらに深めて頂く

 

カウンセリング後、ご夫婦の決意固く、

当院より日本産科婦人科学会へ着床前診断(PGT-SR)申請

 

学会より申請が認可

当院での倫理審査委員会を実施し、治療実施への流れとなる。

(わかりやすく簡易的に書きましたが、当院は日本産科婦人科学会の規定を遵守し進めております)

 

採卵(PGT-SR)  採卵数25個 胚盤胞6個

採卵後に再度遺伝カウンセリングを実施

着床前診断について、受精卵について、学会規定について理解を深める

 

当院が契約する学会に認可された着床前検査会社の解析にて

移植胚がみつかる。

 

PGT-SRでの移植1回目→妊娠判定(陽性)

妊娠10週まで当院管理。胎児発育問題なく卒業へ。

 

(Kinoshitaより)

39週5日 3660g  出産報告を受けました。

ご夫婦にとっても、当院においてもたくさんの時間を一緒に共有して来たので、報告が嬉しくて、嬉しくて。

本当に本当によく頑張られました。

つらすぎる経験も、時間だけがすぎるのを待つのではなく、必死に理解しようとご夫婦で前向きだった姿が私は忘れられません。

早く会って、顔をみておめでとうと伝えたい。

本当にお疲れ様。少しはゆっくりしてくださいね。

 

流産絨毛染色体検査

流産という悲しさの頂点のときに、検査をするかどうかを決めることは本当につらいことです。

しかし、この検査のおかげで理解が深まったり、次の治療にいかせたりすることもあります。

ぜひみなさんにも、事前にこの検査について知っておいてほしいとあらためて感じました。

 

(KInoshita情報)
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