こんにちはKinoshitaです。

フーナー検査の結果で凄く凄く落ち込みながら、初診で来られる方が多くいらっしゃいます。

少しでも皆さんが前向きになって、安心して治療をスタートできるように!

私がいつも患者様にお伝えしている内容をここでご紹介します。

 

不妊症の原因のうち頸管因子と言われる原因が数%あるとされます。

その検査として日本では昔から行われている検査が

フーナーテスト(性交後試験post coital test:PCT)です。

 

日本においては古くから行われている検査なので、患者様においても凄く信用度が高い検査だと思われている方が本当に多くいらっしゃいます。

 

しかし!

いまだに検査方法や判定基準が統一されておらず

ヨーロッパ生殖学会やアメリカ生殖学会ではいずれも不妊症のスクリーニング検査としては推奨されてはいません。

 

当院ではまずこのお話しをさせて頂いております。

もともと5倍も10倍も精液の所見が変わる精子の状況において、フーナーテストで毎回全く違う結果が出ても何もおかしくは無いわけです。

このようにフーナー検査の結果が全く違ったことのある方はたくさんいらっしゃると思います。

 

驚かれるかもしれませんが、

フーナーテストが不妊症のスクリーニング検査として有用というエビデンスはありません。

 

フーナー検査として異常が出た場合に検査されるのが、抗精子抗体です。

精子が子宮内へ通過するときに、妨げる原因が無いかを調べるわけです。

当院ではなるべく早い段階でこの抗精子抗体検査をおすすめしています。

 

基準統一されず再現性の少ない検査だけで治療方針を決定するのではなく、採血での免疫検査結果を確認した上で不妊治療のプランニングを決定するように心がけています。

 

フーナーテスト異常(陰性)だった場合では異常なし(陽性)に対して2−3倍妊娠率が低下することも報告されています。

Fertil Steril 1994;61:44-52

Hum Reprod 2000;15:1953-1957

 

フーナーテストで異常(陰性)の方は、

なるべく早く抗精子抗体での免疫検査、精液検査での異常所見が無いか、排卵促進剤や子宮頸がん治療などでの経管粘液異常が無いかなど総合的に検査をし治療方針を決められることをお勧めします。

 

不妊検査はただやるだけでは何の意味も持ちません。

不妊検査はできるできないではなく、何の為に必要なのかを理解する。

しっかりと検査の意味を理解し、今後の不妊治療の方針にいかす。

妊娠、出産という結果を得るための検査にしていく必要があります。

 

検査だけは婦人科でやろうと思われている人も多くいらっしゃいますが、妊娠するための方針を決定させる大切な大切な不妊症検査です。不妊治療専門clinicで妊娠・出産する為の不妊検査、治療方針を決める事が何よりも大切にすべき事だと考えています。

 

〜新しい選択肢を皆様に〜

3月11日(日)

第2回AMH妊活の日開催

詳しくはこちら http://ivf-kinoshita.com/event/