Q
#今年37歳 AMH1.12
#両側チョコレート嚢胞(3㎝と4㎝)があります。
2015年に自然妊娠(7w流産)
その後9ヶ月自己タイミングで化学的流産(高温期31日目出血)しています。
不妊治療を始めるのは、体外受精からがいいのかな…と私自身思ってますが、
先生ならどの様に進められますか?
A.
#37歳でAMH1.12
お子様を出産するという結果を出すには、より具体的な治療プランが必要になる状況です。確かにAMHが低めですが、AMHは妊娠のしやすさとは関係がありませんので安心して下さいね。妊娠の可能性は他の37歳の方と同等あると考えます。
ご存知の通り、女性は年齢と共に妊娠が難しい体となっていきますが、特に35歳以降では卵子の老化が進み、明らかに妊娠率が下がってきます。
35歳以上の方は、これからの1年がすごく大事になります。
#両側チョコレート嚢胞(3㎝と4㎝)
チョコレート嚢胞が両側にある方の場合はやはりピックアップ障害(排卵した卵子が卵管に入っていかない)の可能性を常に念頭に入れながら治療を進める必要があります。しかし、残念ながらピックアップ障害を確実に診断する検査方法はまだありません。
以前に自然妊娠もされているという事なので、完全なるピックアップ障害がある訳ではなさそうですが、排卵していたとしても毎月卵管に卵子が入っているとは限りません。内膜症がピックアップを阻害している可能性も考えなければなりません。
全ての背景を考えながら、すでにタイミングはご自宅で取られていると思いますので、当院では
人工授精3回→体外受精への
プランからオススメする形になるかと思います。
このプランとするのは次の理由からです。
a.人工授精でご主人様の状況も理解したい為。
b.37歳前後であれば人工授精3回目までは妊娠率が施行する度に5-15%程度上昇してきます。(Isiah D Harris,Fertil Steril.2010)
逆に3回目以降はかなり妊娠率上昇が低い為、あまり強くオススメする事は難しくなります。(しかし、お話の上で最高6回目までは可能です。)
c.人工授精をはさむ事で、体外受精の開始が3ヶ月遅れたとしても体外受精の治療結果に影響はほぼありません。しっかりと今の現状を把握していく事も大切です。
少しでも参考になれば嬉しく思います。
良い結果を心から祈っております。
よりシンプルで より最短での妊娠 が可能なプランを提案する。
木下レディースの大切なコンセプト①です。