こんにちは。胚培養士のYoneです。
今回も不妊治療でよく使われる専門用語をいくつか説明していきます!
一般不妊治療
体外受精を含まない不妊治療のこと。(タイミング法、人工授精など)
ガラス化凍結保存法
濃度の高い凍結液に胚を入れて、浸透圧で細胞内の水分を外に出し、細胞の中にガラス化液を浸透させます。こうすることで液体窒素に一気に漬け込んで胚を凍らせるときに細胞内に氷晶ができるのを防げるため細胞を壊すことなく半永久的に保存することができる方法。
人工授精
排卵期に合わせて、子宮内に精子を注入する方法。
密度勾配法
成熟精子は密度が高く、未熟精子や死滅した精子は密度が低いです。
これを利用してパーコール液を利用して精液を遠心分離機で高速で回転させると下の図のような層になります。
密度の違いによって異なる層ができるため、遠心後の精液の上澄みを除去することで未熟な精子や不純物の層を取り除き、最終的に運動性の高い成熟精子を集めることができます。
前核期胚
媒精後、前核が現れた受精卵のこと。正常な受精卵の場合は、精子由来の雄性前核と、卵子由来の雌性前核の2つの前核が見えます。
胚盤胞期胚
胚盤胞は卵子と精子が受精した後、培養をおよそ5日間以上継続した際に見ることができる受精卵の形態になります。
卵丘細胞除去
卵子の周りについいている卵丘細胞を取り除くこと。
採卵で採れた卵子の周りには卵丘細胞と言われる細胞に包まれています。
体外受精の時にはこの細胞は取り除きませんが、顕微授精を行う場合は卵丘細胞を取り除き、正確な位置で精子を置いてくることができるように卵子だけの状態にします。

今回は以上となります!
また、当院では見学ルーム開放の際に胚培養士も常備しておりますのでもし気になる単語等ございましたらそちらでもお気軽にお尋ねください(*^^*)
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