ヤンキース終戦 | 林修オフィシャルブログ「いつやるか?今でしょ日記」Powered by Ameba

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こんにちは。東進ハイスクールの現代文講師、林 修です。日々に思い、少し考えたことをぼちぼち発信していきます。

 多忙の中でもMLBのポスト・シーズンの試合はかなり頑張って、ほぼ全試合見てきました。ただ、一番応援していた、ダルビッシュ投手属するレンジャーズが、ワンデープレーオフであっさり敗退して、熱意という点では少し欠けるものがあったのも事実です。
















 ポスト・シーズンにおいては、勝ち上がってきた勢いがあるチームに利があるという過去の傾向から、まずア・リーグにおいてはアスレティックスとオリオールズの対決になるだろうと予想していたら、まるで逆の結果となりました。両チームとも、ロースコア―の競り合いに強く、こういうチームこそポスト・シーズン向きですからね。しかし、アスレティックスはタイガースに力でねじ伏せられたという感じで敗退し、一方オリオールズは、ヤンキースのイバネス選手のまさに神がかり的な活躍の前に、あと一歩のところで屈しました。特に采配にミスがあったとも思えず、本当に惜しかったと思います。
















 そしてリーグチャンピオンシップ。ディヴィジョンシリーズからその気配はあったとはいえ、ヤンキースの主軸がそろってとんでもない不調に陥るという、「珍現象」が突発し、その上今日はここまで獅子奮迅の活躍を見せてきた、大エース・サバシア投手までが大炎上して、4連敗、いわゆるスイープを食らって、つい先ほど終戦を迎えました。















 こういう短期決戦では主軸はマークが厳しくなってなかなか打てないというケースはよく見てきましたし、個人的にはA.ロッド選手は09年を除いて毎年打てず、全盛期であったにもかかわらずトーリ監督時代に8番に下げられたエピソードも有名です。しかし、ここまでほぼ全員打てなくなり、代役や脇役の活躍も全くなかったというのは実に珍しいことです。そのA.ロッド選手はお約束と言いたくなるような絶不調。特に右投手からはノーヒット。本来ポストシーズンに強いカノー選手が29打席ノーヒット、もともとポスト・シーズンでイマイチなスウィッシャー選手も1割台の低打率にあえいで、スタメン落ち。レギュラーシーズンにおいて、ホームランこそ43本打ったものの、.232しか打てなかったグランダーソン選手に至っては、打席の半分以上が三振で、これまたスタメン落ち。内角のスライダーや落ちるボールが全く見えていないような感じの空振り→三振が続きました。(ちなみに、僕はこれをハミルトン現象と呼んでいます。解決法は不明です。) さらに、代役として起用された、チャベス、ガードナー両選手も結局はノーヒット。(チャベス選手は実に痛いエラーまでやらかしましたし。)活躍したのはヌニェス選手だけと言ってよい状況で、これでは勝てません。
















 A.ロッド選手に関しては、ディヴィジョンシリーズで彼に代えて起用したイバネス選手の奇跡的なホームランが生まれ、グランダーソン選手同様三振の山を築いていただけに、スタメン落ちは当然だったという判断もあるでしょう。しかし、第2戦の最終打席放ったヒットには復調も感じられただけに、第3戦でスタメンから外したのはどうかとも思います。ただ、このリーグ・チャンピオンシップに関して言えば、そういう采配レベルの話ではなく、つまり、誰がどんな采配をしようが、カブレラ選手という絶対的な主砲と、バーランダー投手という絶対的なエースを擁するタイガースには勝ち目がなかったということなのだと思います。そんななかで、チームの精神的支柱でもあったキャプテン・ジーター選手が左足の骨折で離脱した時点で、事実上の終戦だったのかもしれません。それに、サバシア投手の大炎上は、ファンを納得させるにふさわしい幕引きでもありました。
















 結局、45年ぶりの三冠王であるカブレラ選手が打線の核をなし、その後ろをナ・リーグでホームラン王と打点王を獲得して鳴り物入りで入団したフィルダー選手と、ポストシーズンになると打棒が上向くヤング選手が固める強力なクリーン・アップを中心とする打線が機能し、昨年のサイヤング賞・バーランダー投手が絶対的なエースとして君臨し、フィスター、シャーザー投手といった若手が彼の背中を追うように好投を続けたタイガースが、投打ともこのポスト・シーズンにおいてその力を十分に発揮し、力で勝ち取ったリーグ・チャンピオンであったといってよいと思います。
















 イチロー選手に関して言えば、9試合すべてに出場して、40打数11安打、打率.275 1ホームラン 5打点ですから、大活躍とは言えないもののまずまずだったとは思います。ただ、見た目の数字とは別に、彼が内野安打などの単打で塁に出たところで、結局試合を決めることにはならないなという感を強くしたのも事実です。特にヤンキースというチームが勝つためには、長打、中でもホームランが必要なのです。そういうゲームをずっとしてきたのですから。皮肉にも、MVPを獲得した敵軍のヤング選手は、そういう打撃を披露しました。もちろん、この敗退の原因を彼に帰すのはおかしな話です。しかし、チームの勝利ということを考えた際に、彼がこのチームの必要なピースではないことが明らかになったような気はします。彼よりも若くてキャラもカブるガードナー選手も故障から復帰したことを考えると、彼が来シーズン、ピンストライプのユニフォームを着ていることはまずないでしょう。
















 さて、ナ・リーグの方はまだ決まっていません。普段あまり見ていないので、ア・リーグほどわかってはいないのですが、レッズの終盤の打線の不調と、ナッツはストラスバーグ投手の不在が響くだろうということを理由に、両チームが敗退するだろうという漠然とした予感はありましたが、その通りになりました。
















 いやあ、カージナルスはしぶといですねえ。名将ラ・ルーサが勇退してどうなるのだろうと思っていたのですが、実にいやらしい野球をします。落合監督がしっかりチームを作っていった中日に、なにか重なるものがあります。ただ、先日負傷退場したベルトラン選手がどうなのか、この点が気がかりです。
















 一方ジャイアンツの方は、若き主砲ポージー選手は、やはりマークが厳しいようで、調子が上がってきません。また、脇役ながらも大活躍したスクタロ選手が先日の試合で負傷しました。今日以降、出られるんでしょうかね?
















 こんな感じで、まだまだどうなるかわからない展開ではありますが、しぶとさに勝るカージナルスが最後は勝ち上がってくるのでは、と見ていますが、果たしてどうなるでしょうか? そしてそうなった際には、ワールド・シリーズ連覇の可能性も高いと思っています。
















 今日のBS中継で、解説の武田さんはタイガース優位とおっしゃっていました。確かに、あの打線と投手陣を見ればそうおっしゃるのももっともです。しかし、僕にはここまで炎上を重ねてきたバルベルデ投手をクローザーから外してきたことが、後々問題になるような気がします。もともとタイガースはブルペンに難があります。その中で、バルベルデ投手がクローザーを務めてきたのですが、このポスト・シーズンは絶不調。ヤンキース戦では、普段セットアッパーのコーク投手が代わりを務めてなんとかなりましたが、これはヤンキース打線の不調に助けられた感が非常に強いのです。特に、しぶといカージナルス打線に先発を引きずりおろされてしまうと、果たしてタイガースのブルペン陣はしのぎ切れるのか? それだけでなく、大エースバーランダー投手が、今年のオールスターでナ・リーグ打線に滅多打ちにあったことも、ふと頭をよぎります。
















 まあ、予想はともかく、ワールド・シリーズはどこが出てこようと、ゆっくり楽しみたいと思っています。やはりワールド・シリーズこそが、真の世界一決定戦ですからね。日本人がどう言おうが、それはWBCではないんですよ。