僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑬ | 伊藤ようすけオフィシャルブログ Powered by Ameba

僕が見た永田町~素人しか変えられない~⑬

オープンエントリーネット選挙締め切りまで一週間を切った、4月28日、都内ホテルにて決起集会を開催した。
前回の選挙では、ネットだけで票を集めることに固執していたこともあって、この手の集会の開催は一切なし。
したがって、当日を迎えるまではトラブルの連続だった。
通常の選挙活動に支障がでることもあり、いっそ取り止めようかと思ったことも一度や二度じゃない。
僕も含めて、選挙のプロ的なスタッフがいなかったため、致し方のないところか。
お恥ずかしい話なのだが。
まずは値段の設定でつまずいた。
完全な普段やっている結婚パーティーのノリで男女間に差をつけたのだが、情報を開示した途端、自民党担当者からお怒りの連絡が入った。
「オープンエントリーは正式な選挙ではないとはいえ、本番選挙の前哨戦の候補者であることを考えれば、公職選挙法を遵守し、マスコミからつっこまれるような行為は慎んでほしい。伊藤さん、二回目なんだからしっかりしてください」
これには、返す言葉がなかったのは言うまでもなく。
結局男女共に7000円で落ち着いたのだが、この価格設定も、選挙運動期間中かどうかに関係なく、当選を目的として、有権者に対して、お金や品物を渡したり、食事やお酒をごちそうしたりすることが買収罪に相当するゆえ、二転三転した結果だった。
集客にも悩まされた。
とにかく、僕の周囲には選挙に馴染みのある人、政治に深い関わりのある人が少ない。
通常、政治家が資金集めの意味合いも含めて行うパーティーに参加した経験のある人などはごくわずかだ。
そんな中、正式な選挙でもないオープンエントリーを控えての集いに一体どれほどの人が集まってくれるのか。
スタッフも含めて、当日まで連絡を繰り返すなど、心労は絶えなかった。
結果、集まっていただいた方は約300名。
本当にありがたくて、ありたがくて、挨拶の際には思わず感極まってしまった。
同時に、この人達の期待に何としてでも応えなければと、身の引き締まる思いだった。

何もかもが初めての経験だったこのパーティー。
色んな政治家の方のパーティーに出席し、「がんばろう!」コールで〆る光景を見るにつけ、ネガティブな印象しかなかったのだが、「やってよかった」というのが正直な感想だ。
やっぱり、自身を応援してくれている人の顔がはっきりと見えることは大切だと実感したのだ。
ありがたいと思うと同時に、何かあったらこの人たちに頼ろうと思う気持ちが芽生えてくる。
この頼ろうとする気持ちを抵抗なく持つことが政治家にはかなり大切で、遠慮していてはダメ。選挙なんて一人で戦えるわけはなく、躊躇なく神輿の上に乗れるある種の図々しさは必要なのだ。

さて、そんなパーティーの終了後、僕の耳に何とも気落ちする情報が飛びこんでくる。
途中経過ながら、僕が現在のところ三位だというのだ・・・。

 

⑭に続く