人工地震 | 夏炉冬扇の長袖者の尉のブログ 

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 3月16日深夜に福島県沖を震源とする地震が発生し、宮城県と福島県で震度6強の揺れを観測。関東地方では東京都を中心に200万軒を超える停電などが起こると、待っていたかのように、ネット上では、東日本大震災追悼のタイミングに近かったこともあり、「人工地震」「地震兵器」などを疑うデマが大量に流れました。Twitterでも例のごとく「人工地震」がトレンド入りし、ウクライナ侵攻を反映してかロシア犯人説などを唱えるアカウントも目立ちました。

 

 このところ、ネットでは、大きな地震が起こる度に人為的なものではないかとの投稿が相次ぐようになっており、翌17日にはNHKが「人工地震ではない」と解説する東京大学地震研究所の専門家のコメントを紹介するほどの騒ぎになりました。

 

 NHKが専門家を頼んで人工地震説を打ち消さなくてはならないとは、ネット民のデマの力が大きくなっている証拠であるともいえます。

 

 阪神淡路大震災のときにはネットはなかったので、暫く経ってから書籍で、明石大橋の下に日本破壊を狙う勢力が原爆を仕掛けて起した人工地震だというデマが書かれました。

 

 東日本の大震災のときにはネット民のお祭りになって、北朝鮮が起した、アメリカが起した言いたい放題で、地球深部探査船「ちきゅう」が起したという説も流布しました。「ちきゅぅ」は地下10キロまで穴が掘れる、震源の深さが10キロ(後に24キロと訂正)だったのでこの船が穴を掘って原爆を仕掛けたのだと言われました。

 

 「ちきゅう」は震災発生時には八戸港に入っていて、見学の小学生48人を乗せた状態で津波に巻きこまれ、丸一日漂流を続けたが、翌日にヘリコプターに救助されるという状態となっていましたから、人工地震など起こせるはずがないのですが、「大量虐殺兵器搭載の艦船、「ちきゅう」関係者の証言「人工地震等を発生させその地震波を測定する装置。」などといったデマかネット内で拡散されました。

 

 能登半島地震では、「能登半島地震は、他国や、国内の勢力が意図的に地中深くに爆弾を埋め、それを起動させたことによって発生した「人工地震」である。なぜこのタイミングで「人工地震」が起こされたのかといえば、岸田政権の醜聞や各種のスキャンダルを隠ぺいするためのものである。」とする人工地震説が言われました。陰謀論者の言ったもの勝ちの状態になって来ています。