富士宮山頂から剣ヶ峰へ。
この区間が本当にきつい。
強風の中、滑りやすい砂利道を登る。転んでいる人も多数。
最後に待ち構えるのは“心臓破りの坂”。
ここを越えた先に、ようやく剣ヶ峰頂上へと続く階段が現れる。
奇跡のようなご褒美
雲と霧に包まれ、諦めかけていたご来光。
しかしその階段に並んでいた時、不思議なことが起こった。
なんと、空がゆっくりと晴れてきたのだ。
到着は午前5時。
そして日の出予定時刻は5時14分。
わずか14分の間に雲が少しずつ抜け、辺りが明るく変わっていく。
まさに神秘的な光景。
大歓声とともに
そしてついにご来光が姿を現した。
あちこちから大歓声。
普段、大きな声を出すタイプじゃない自分ですら、思わず声を上げてしまうほどの歓喜だった。
その瞬間、心の奥から込み上げるものがあった。
「登ってきてよかった」
その気持ちだけで胸がいっぱいになった。
圧巻の景色
ご来光に照らされた雲海と空のコントラスト。
赤と青と白が交じり合う色彩は、言葉では到底言い表せない。
自分は元々、言葉での表現が得意じゃない。
だからこそ、この景色はぜひ写真で伝えたい。
頂上に到着して、こんなご褒美があるとは思ってもみなかった。
そして下山へ
感動の山頂滞在は、わずか1時間。
それでも一生忘れられない時間になった。
ここからは一気に下山。
厳しさも、感動も、すべて詰め込んだ富士山アタック。
雰囲気が少しでも伝われば嬉しい。







