最近、「クルド人問題」がメディアでもSNSでもよく取り上げられるようになった。
自分は仕事柄、トルコ人と関わる機会が人より多い。
これまでで、おそらく100人近くのトルコ人と仕事をしてきたと思う。
その流れで実際にトルコにも行った。
トルコ人は家族想いで、人懐っこく、情に厚い。
でも、その「真面目さ」は、日本人のそれとは大きく違う。
日本人の“真面目さ”は、世界基準ではかなり特異
海外によく行くようになって、逆に日本人の特性がよく見えるようになった。
日本人は、先天的な性格も、そして環境によって育まれた価値観も含めて、
“勤勉で真面目”という特徴を、かなり高いレベルで持っている。
でも、日本に来るトルコ人の95%は、それを知らない。
というより、理解していない。
彼らがなぜ日本に来るのか
トルコは観光産業が中心で、安定して働くのが難しい国。
仮に仕事があっても、賃金がかなり低い。
だから、出稼ぎとして日本に来る。
でも、彼らは日本社会の「表面」だけを見て理解したつもりになる。
本質を知らないまま、うわべだけで「わかったふり」をする。
その結果、日本人からすると“あり得ないミス”や“約束を守らない行動”が起こる。
本人たちは悪気なく、日常の感覚でやっていることでも、
日本人にとっては「信頼を失う重大な問題」になってしまう。
怒らせると、彼らは本当に怖い
トルコ人は「家族を守る」という信念が非常に強い。
それゆえに、相手が誰であろうと、迷惑がかかろうと、
“正義”の名のもとに手段を選ばないことがある。
実際、自分も10年近くトルコ人と関わってきて、
理不尽な暴言や、ギリギリの嫌がらせ行為を何度も見てきた。
法に触れない範囲で、でも相手を困らせるような方法を平気で取る。
全員がそうではない。けれど、現実は存在する
もちろん、全てのトルコ人がそうだとは思っていない。
中には本当に信頼できる人もいるし、長く付き合える人もいる。
でも、“リアル”として、こうした事実も確実に存在する。
それは、理論や理想では語れない「現場での経験」として、自分の中に積み上がっている。
では、そんな現実の中で──
自分はどんな立場で、どんな道を歩むべきか。
その答えは、次回に書こうと思う。