創作団だいだらぼっち(仮名)。
だいだらぼっち(仮名)は創作団。
捜索団になることはあまりないけれど、耕作団になったり工作団になることは割と多い。
まれに倒錯団になってオロオロするけれど、盗作団にはならないようにしている。
う~ん。いや、盗作ばっかりかもね。
「オリジナリティ」なんて、恥ずかしい勘違いじゃないかな。
アイデアや方法は盗みつつ(聞こえよく、「参考にしつつ」って言った方がいいか?)、試行錯誤しながら再構築。その繰り返し。それが普通、まっとうな在り方だって思うよ。
たぶん、すべてそれでいいんだろう。
さて、だいだらぼっち(仮名)の団員を紹介しよう。
ニンゲンもいるけれど、ごくわずかだ。圧倒的にそれ以外の団員ばかりのだいだらぼっち(仮名)なのだった。
団員は流動的で、割と野性的な方々が多い。
一応参加する際に審査はしているのだけれど、かなりゆるい。ニンゲンの思うようにはならない。
「野生酵母」さん。
そこらじゅう、あっちこっちにいる中から団員を募ったのだった。
料理を美味しくしてくれたりする。リンゴなんかは若いうちは、そのままでもシュワッとイケる。
部屋ごとに、「りんご酵母」さんや「コンブ酵母」さんが、日々、うまみを創作しながら待機しているのだ。
彼らはコージくんやイーストさんが組んでるチームだ。
日々、アルコヲルを創作してくれている。かっこいいヤツらだ。
たまには野性的な「クサレモト」に協力をお願いしたりもするけれど、普段はドライイーストや乾燥甘麹などトレードしてきた菌たちが多い。
「金子みみず」さん。
ミミズ箱に住む。
日々、残飯から堆肥を創作してくれている。
実は結構、自己主張の強い方々だ。
食欲も性欲も旺盛で、現在着々と団員を増やしてくれている。
寡黙な方だけれど、どんと構えて、じっくりと発酵をつづけてくれている(たぶんそのハズ)。秘めた激しさで成熟中。
あと4~5ヶ月後くらいには、粋で味わい深い存在になってるはずだ。
未曽有なんて言うと大げさだけれども、まぁ僕が味噌づくりは初めてなもので、一応今んとこは未曽有なのだった。
畑デビューも間近な子たち。成長が気になるところ。
先にデビューした先輩たちは、キビシイ世間の風に吹かれているのだった。
このところ特に風当たりが強いので、ちょいと保護してあげている。
デビューしたての頃は弱り気味だったけれど、新しい葉も出てきている。
しっかり根を張って、自分で何とか水や栄養を確保できるようになってほしい。
だいだらぼっち(仮名)に求められるのは、たくましさなのだ!
*つづく。







