もじゃもじゃしてきた。
熱も下がらんし下痢も治まらんけれど、つかの間の晴れ間にいても立ってもいられずに、「庭」へ向かう。
まずは雑穀を見に行く。
予想していた通り、イイカンジのジャングルになりつつあった。
雑穀は、手をかけていないだけあって、厳しい生育状況だ。
マルチで地温上げてる以外はデタラメだからなあ。
芽が出てるだけでも「君たちエライよ」って気分。
種モミくらいは採れたら嬉しいなあ。
(まあ正確にいえば、あっちこっちに+雑草)
ヒエの伸びがいい。奴は強いんだな、やっぱり。
タカキビ、イナキビも何とか頑張ってる。
コムギは・・・・・お坊ちゃん育ち、な感じ。
でも、春には「砂漠みたいだなあ…」と思ってた土地に、これだけいろんな植物が“ちゃんと”生えてくるってことが、なんだか嬉しい。
こうして生態系はどんどん複雑で豊かになっていくんだろうな。
(でもそれに抗うのが農。雑草の繁茂にホッとしつつ、「栽培植物」の生育環境を「人工的」に整えることも考えなければならないのだ!!!!)
とりあえず安堵し、ざっと見ただけでほったらかしにして、今度は野菜を見に行く。
(ちゃんと整枝してやんなきゃ)
豆の花ってかわいい。
さすがに今時期は虫も大繁盛。
これはアブラムシだな。
混植だけじゃ厳しいから、忌避剤でも噴霧するか。
(木酢液と焼酎と食酢とトウガラシ汁でも混ぜて。
「コーヒーがいい」とか「牛乳が効く」なんて話もあるから
ためしてみよう)
鶏ちゃんへのお土産だ。
(きっと大騒ぎで喜ぶだろうなあ)
攻防 in My Body.
ここ1週間ほど、雨ばかりが続いた。
おかげで、数日間「だいだらぼっちの庭」には行けず。
先日、1日だけぽっかりと晴れた日があったけれど、その日はたまたま別な仕事が入っていて、野良はできず。
でも、よかったのは、雨の間、僕自身もダウンしていたことだ。
急激に体調が悪化し、熱と悪寒、腹痛、頭痛、関節痛などの症状に苦しめられた。
(インフルエンザ?とも思ったけれど、呼吸器系は全然問題なく、咳や鼻水もなかったので、病院には行かないでひたすら寝て過ごす。いや、実は昼間はずーっと寝つつ、夜は休むわけにはいかずに仕事に出ていたのだった・・・相当キツかったし、「ほんとうは休むべきなんだろうなあ」と思いながら・・・)
とにかく、腹を押さえながら布団で丸くなってる間、窓の外が雨だってことにホッとしていたのだった。
「うーん、どのみち、こりゃあしょうがないでしょ」
布団の中で、自分の体ん中のことを想像(妄想)。
熱が上がるのは、体内に入った「異物」を熱でやっつける体の防衛作用なわけで、基本的にはその「体の判断」にまかせて、ただ寝ている方がいいのだ(時には、灼熱攻撃に耐えながらゲリラ戦を繰り広げる「悪玉菌軍」を主役にして想像したりしつつ)。解熱剤なんか飲んで、せっかくの体の判断を台無しにしてはいけないのだ!・・・とか。
腹具合が悪いのは、腸内の菌のバランスが崩れているんだろうから、援軍として乳酸菌や納豆菌を送り込んで、食べた後、激しい菌類の攻防を想像してみたり(ちょうど『CHE』2部作を観た直後だからか?)。あー、そもそも下痢は、腸内に入った「キケン物」をとっとと排出してしまおうとする体の防衛作用なわけで、安易に下痢止めなんか飲むのは愚の骨頂だろう・・・下痢をピーピー出しながら、「早く出ていっておしまい!」と叫ぶのが良い、とか。
それにしても、以前の2年間の旅行中、1~2度しかひどい体調不良にならなかったのに(地元の人用の「スバラシイ衛生状態の食器」で食べ、水も屋台で出されるものを平然と飲み、虫や黴菌の博物館のようなところで寝起きしていた・・・)、ピッカピカにキレイなハズの日本の生活で、こんな風にダウンするとは思わなかった(もぅ自分は病気なんてしないのでは!?なんて勝手に思っていたりしたんだけれど)。
もちろんテーブルはべったべた。
食器洗いは、当然、同じバケツの水を使い続ける。
ペットボトルを買う人もいるけど、
僕は割合、出されるタダの水を飲んでいた。
地元の人が飲んでるものは平気になった。
まあ、大都会の高層ビルの、ナントカ美装さんとかがペッカペカにキレーにしてるオフィスの中にだって、いろんな生き物が無限にちゃーんと住んでて、それなりのバランスをとったりしてるわけで(まあ生態系が薄っぺらいからバランスは崩れやすいんだろうけど)。
どこにいたって、結局はたいして変わらないのかもしれんな、というのが実感。
熱や下痢は確かにシンドイけれど、それは基本的に体の正常かつ能動的な防衛反応だ。咳や鼻水も同じ。熱が問題なんじゃない。下痢が問題なんじゃない。何か問題が体内に起こったから、体は自分を守ろうとしている。問題をそのままにして、体の防衛反応を抑えたところで、いいことなんかない(当然、程度によっては過剰反応によって自分を壊しちゃうこともある)・・・はずなんだけど、それが現在僕らがふつうに飲んでる薬。
じゃあ、病原になる菌を排除すればいいのか?
笑っちゃう。そんなこと、できっこない。不可能だ。無菌室で一生を過ごすってなら別だけど。
結局は、抵抗力を持つ健康な体を維持して、適度に不衛生な(自然な)環境に身を置いておくこと。体の中も外も、適度に(主に微生物の)バランスのとれた状態にしておくこと(善玉:悪玉:日和見菌ね)。それが、もっとも賢い対策だろう。
除菌なんて、もってのほか。
そんでもって、相手(菌とか)の性質をよく知ること、か。
「ワケガワカラン」から過剰に恐れて異常な防衛をしちゃうわけで。
「ワケガワカラン」存在を安易に排除して、空っぽの安心を得るようなのが一番アブナイよ。
徹頭徹尾「ワケガワカラン」ものなんて、実はそうはないからなあ。
ヨルダンのアフガン食堂。
地元でも安めのお店で、アフガン人がいつも集まっていた。
ヨルダンでは、アフガン人やパレスチナ人はちょっと「異物」。
お隣のイスラエルに行くと、今度はヨルダン人も「異物」に。
イスラエルじゃ、「異物」との間には重厚な壁をつくっている。
バイキンが山からやってきた。
植生の豊かなところを選んで近くの山にちょっとお邪魔し、腐葉土をいただいてくる。
今回は、山に住んでるバイキンさんをお招きし、ちょっと仕事を手伝っていただくことにしたのだ。腐葉土の中には、ムカデやワラジムシやミミズや名前のよく知らん虫や目には見えな何兆何億もの微生物がいるわけで・・・
特に仕事を依頼したいのは、「麹菌」と「納豆菌」、2種類の黴菌(バイキン)。
*まあ一応言っておくけど、バイキンってのは本来ただのカビ類・菌類を指すわけで、汚くもないし悪くもない。むしろ、黴菌の中には人間に有益なものも多く、そればかりか、それがいなかったら人間が生きていけないようなとてもありがた~い体内細菌類までたくさんたくさんいる!なんてことはもう一般常識でありたいねえ…。
なので、その2種類をうまく抽出して集めなきゃならない。
まず、発泡スチロールの箱に腐葉土を敷き詰め、霧吹きで少し湿度を足しておく。
そこに、2種類のおにぎりを投入!
ひとつは、3倍酢(酢、醤油、砂糖)を絡めた「酸性おにぎり」(上写真右)。
ここに麹が集まるはず。
もう一つは、木灰をまぶした「アルカリおにぎり」(写真左)。
ここには納豆菌が集まるはず。
腐葉土をおにぎりの表面にまぶして、準備完了。
・・・・さあ、どうだ。
・・・・・翌日、変化なし。
・・・・・3日後、「おお、これは!」
これは麹か?
・・・・・・1週間後、「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!」
あとは、これをタネに、ぬかとおからでボカシ肥を作ってみるつもり。
おがくずと混ぜて、鶏用の発酵飼料も作ろうと思う。
これで酒が作れたら面白いけどなあ。
とにかく、この地域の土着菌だから、きっといろいろ相性がいいと思うんだな。
脱走!・・・いや避難。
金子みみずさんたちの乾燥した遺体を部屋のあちこちで発見。
「いったい誰の犯行だ・・・?」
などとふざけている場合ではないのだった。
そうだ、しまった!ここしばらくあんまり気にかけていなかったからなぁ・・・。
あわててミミズ箱のフタを開けてみる。
残飯から生えてきたもやしがたくさん。
(ちょっとした熱帯雨林のよう)
耳を澄ますと「シュワシュワシュワ」とミミズの動く音が聴こえる。
思ったとおり、箱の壁やフタにたくさんのミミズがついている。
居心地が悪くて逃げ出そうとしているのだ。
ミミズは、環境が良ければ土(というか自分の出した糞)や残飯などの中に埋もれて喰ったりなんだりしている。
ところが、湿度やたぶん酸性度なんかが変わって住みにくくなると、こうして「避難だ!」と箱の出口を探し、空気穴から逃げ出すのだ。
あいにくpHを自分で調べることはできないので(そのうち手に入れたいけど)、とりあえず水分を足し、大好きなお茶っぱやちぎった新聞紙なんかを入れてみる(新聞紙は炭素分を補給するため)。
次の日に様子を見ると、ずいぶん落ち着いていたけれど、コバエが多くなっているのが気になった。ミミズ以外の虫の卵も多い。
夏場は結構注意しないといけないようだ。
(まあ、別にいろんな虫が住んでてもいいんだけど・・・)
ちなみに、ウチの金子みみずさんたちは、近所の釣具店で買ってきたシマミミズの『ミミズちゃん熊太郎』。(なんで熊太郎なんだろう?と考え始めると胃が痛くなるので気にしないでおこう)
1箱にたぶん60匹位入ってて、350円くらい。
理想は3000匹位から飼うのがいい、なんて言われるけど、僕は300匹位で始めた。
冬場に買ったので、釣具店には古くなって乾燥しかけたのが置いてある程度だったので、注文して購入。
「今時期ミミズで何釣るつもり?」
「いいえ、飼うんです!」
「・・・・・・。」
ミミズはなかなかのアーティストだ。
硫安バンザイ!?
あんまりにもウリ科(キュウリとカボチャ、スイカ)の生育が悪いのが気になっていた。
結構元気よく苗が育ち、勢いのあるときに定植したのだけれど、いっこうに成長しないばかりか、葉がどんどん枯れていたのだ。
ナス科の成長もすこぶる良くない。
オリジナルボカシを基肥に入れていたのだけれど、どうやらそれでは全然肥料分が足りていないようだ。しかし、土壌診断の結果では、リン酸値やカリ値は過剰なほどだった。
・・・うーむ。「窒素不足か・・・?」
このあたり、普通はすぐにわかるのだろうが、経験に乏しい僕は恐る恐るなのだ。
そこで、本当に窒素不足なのか確かめるため、ホームセンターで購入した硫安(298円/1kg)を入れてみた。
すると・・・・
この通り、2~3日で元気を取り戻し、葉が大きくなってツルも伸びてきたのだ!
やっぱりカボチャは窒素が欲しかったのだ!なるほど!
こっちは比較のために油粕を入れた。少し回復したものの、硫安と比べると差は歴然だ。やっぱり“効き”が遅い。
左が油粕、右が硫安
確かにこりゃあ魔法の薬だ。農家の人が“化学肥料で栽培”すること以外考えなくなったのも当然かもしれないな。
農家だけじゃない。家庭菜園で栽培を楽しんでいる人たちだって、当たり前のように化学肥料を使う。無表情に除草剤を手に取り、びっくりするほど無邪気に化学合成農薬も使う。
「なんか、葉っぱが虫に食べられちゃってるんですけど」
「ああ、これはアブラムシですねえ」
「どうしたらいいでしょ」
「このクスリがよ~くキキますよ」
「じゃあ、それください!」
あっけらかんとしたものだ。邪魔な(文字通り)ムシケラは、なんの躊躇もなくミナゴロシ(ってことにすら気づいていない)。
どのくらいの食害なのか?(本当に防除が必要な程度なのか?)、他の手立てはないのか?殺虫剤・殺菌剤で害虫だけじゃなく、天敵や何の害もない日和見虫・菌まで殺して、ますますアヤウイ状態になるかもしれない、なんて、クスリを売る側は教えない。
さあ!いっせいに、ジョキーン!!!
・・・そもそも生態系が、益も害もなく、いろんな存在が複雑にかかわりあって(喰ったり喰われたり、助けたり助けられたりしながら)絶妙なバランスをとってるってことに、“近代思考”は目を塞いでしまった。
何故って?・・・・そりゃ、“発展”の邪魔だったからだ。単純明快さが欲しかったからだ。
でも、よく考えればわかることなんだ。いくらカボチャの元気が回復したところで、ここの土が“栽培に適さない”ほどの状態だっていう事実は変わってないってこと。根本的には何の解決にもなっていないってこと。
化学肥料で刹那的に栽培し、土を痛めつけてきた結果がこの畑。
自転車操業のように毎年化学肥料をつぎ込んだところで、土中の微生物は息絶え絶え、土はますます痩せていって、喜ぶのは肥料会社だけってわけだ。
化学肥料を生むきっかけともなったリービッヒのそもそもの発想は、「栽培によって土から奪うばかりじゃイケナイ」ってことだったはずだ。
「肥料」とは「土を肥やす」ためのもの。その基本は、「土から奪ったもの(物質)」を「還す」ことだ。だからこそ、化学肥料ではなく「多種にわたる微量元素を含んだ有機物を微生物に分解してもらう」過程が必要なんだと思う。
土づくりは人間だけでできるもんじゃない。物理性も化学性も、多くの植物と無数の微生物の力を借りて回復していくものだろう。
化学肥料や化学農薬、サブソイラーやプラウの役割を否定はできないけど、それだけなんて、思考としても本っっっ当~につまらないよなあ。
(硫安なし・・・念のため)
(姿なき天敵も、勝手にだいだらぼっちの一員だ)
keep on DOB-ROCK!!! (後編)
さてさて、敷居が高いと思われがちな酒づくりのテキストは、やっぱり笹野好太郎著『趣味の酒づくり~実践編』でしょう。
まあ、本人も書いている通り、「実践編」と言いながら実用書に留まってはいませんが・・・。せっかくなので、図々しく転載してしまおう。
天晴、笹野さん!
(まえがきより)
「この本を作っているうちに私の怒りは発酵し、おさえきれなくなった。そして次第にこの本は実用書の域を脱し、反権力の書の性格をも帯びることになってしまった。日本で酒を手作りするということは実に大変なことで、乗り越えなければならない障害があまりにも多すぎる。
しかし、この本は単なる反権力の書でもなく。単なる酒つくりだけの実用書でもないという自負が私の胸にある。私は酒の手作りを材料として、酒そのものを語ったつもりである。
ドウイット・ユアセルフの最も優雅なものとして、酒を手作りしたいという人はこの本を手がかりとして酒つくりの理論も身につけていただきたい。それは発酵の原理から、「密造」という犯罪についての理論武装に及んでいる。
(略)
みつぎ取りの役人にも読んでもらい、つくってもらいたい。そうすれば、家庭の酒つくりを密造などという罪名で弾圧しようとすることが何とも愚かしく、はかないことであるかが実感できるであろう。
農家の人々にも読んでもらいたい。そしてドブロクを復活させていただきたい。農業基本法で荒廃させられたあなたの心に本当のふるさとがよみがえり、酒つくりは農業そのものであることを思い出させ、堆肥を発酵させ、肥料を自給し、土地を肥やすことと酒つくりとは全く同じことであることを身体で知るであろう。
農学、化学を学ぶ学生諸君にも読んでもらい、つくってもらいたい。発酵とは生命のシステムである。頭だけではなく身体が生命のシステムを体験し、理解するであろう。そして先端技術の雄として1990年代に花開く、夢の大型技術と言われるバイオテクノロジーの基礎を身につける。
(まとめの章より)
いうまでもないことだが現代は商品社会である。あらゆるものがそうであるように、現代は「商品として流通する酒」と「家庭で手作りされ、商品として流通することのない酒」とが併存していていっこうにおかしくないということである。そして酒税法は、この前者の「商品としての酒」を規制するための法律である。そして「密造」とは「商品としての酒」が無免許で無差別に、酒税を課せられることなく流通するときに適用される犯罪である。
(略)
したがって、平和な家庭の中にまで酒税法が土足で入り込み、「密造」だなどと居丈高になることもないのである。もしあったとすれば、それは法律の過剰解釈であり、濫用で、これは戦時中、治安維持法を適用されたのと同じである。
それにもう一つ、大げさな言い方かもしれないが、消費者が自ら「安全を確かめながら」自らつくることで中身を知り、その結果、知識をたくわえ「知らされる情報」を活用し、商品「選択」の目を養い、さらにメーカーの作り出す商品に消費者の「意思を反映させ」、より優れた商品を生み出させる、ここに消費の自由と解放がある。(略)自由を我らに!」
「自由を我らに!」だって。・・・う~む、なんとも、甘美な結びである。
ちなみに、この本では一番簡単な酒づくりとして、蜂蜜酒ミードが紹介されている。HONEY MOONの由来ともなった強勢剤的酒だけど、フツーに飲みやすくてオイシイ。
Keep on DOB-ROCK!! (前篇)
DOB-ROCK(=濁酒)を切らさずに仕込むようにしている。なぜなら、自分で仕込んだ濁酒は美味いからだ。そして、自分で仕込むことはROCKだからだ(と、かっこつけてみました)。
ただ、念のために言っておくけれど、僕は仕込みをするだけで、実際に酒をつくるのは「だいだらぼっち(仮名)」の他のメンバー、つまりイースト菌さんや乳酸菌さんやコージ菌さんら、微生物たち。
そこが大事なとこなんだ。
僕にゃあせいぜい、1日1回かき混ぜるつつ応援することくらいしかできない。「すまんが、あとは頼むぜ!」ってなもんなのだ。
では、超・簡単DOB-ROCKの作り方。
・広口ビン(4ℓが使いやすい)
・おたま
*道具はちゃんと煮沸して雑菌の繁殖を防ごう!
・飯(米3合に水2合分くらいで硬めに炊く。ちゃんと芯が通るように、酒を大さじ1杯入れるといい)
・米麹(スーパーで売ってる200gをそのまま一袋分)
・水850mℓ(多少違ってもいい。たぶん「おいしい水」の方が「おいしい酒」になるけど、水道水でも問題ない)
・ドライイースト(小さじ1杯)
・ヨーグルト(大さじ1杯)
② 炊いた飯に、麹と水とヨーグルトを入れてよく混ぜる。
*ヨーグルトを入れるのは、雑菌の繁殖を抑えるため。乳酸菌は嫌気性なので、水の中で活発になる。
③ 翌日、ドライイーストを投入し、よく混ぜる。
④ 3~5日寝かせる(1日1回混ぜる。ガスが出るので、フタは締めずにのせるだけ)。
*この間に、甘酒の糖分がイーストによってアルコールと二酸化炭素になる。
⑤ 頃合いを見て、絞って飲む(漏斗と布きんを使おう)。
*と言いつつ、近頃は僕はほとんど絞らずに、もろみごと飲んでいる。
*置いておくほど、アルコール発酵が進む。1年がかりで発酵させる人もいるけど、温度管理とかが難しいのですぐに飲んじまおう。
☆応用・その1
「3日目で絞ってビンにつめ、スパークリングDOB-ROCKに!」
・イーストを入れた翌日には絞ってビンに詰め、2~3時間常温に置いた
のち、冷蔵庫で保管。
☆応用・その2
「クサレモトでやってみよう!」
・残り飯を木綿袋に入れ、水の中でよくもむ。1日1回よくもみながら、
5日ほど置く。
・野生(大気中)の乳酸菌や酵母菌がその水の中に繁殖する(これがクサ
レモト)。
・飯3合と米麹200gにクサレモト850mℓを混ぜ込んで、数日放
置。
☠危険!!!!!!(実は笑い事じゃない・・・)
・ビンのフタを閉めた状態で温めたり(常温)揺らしたりすると、DOB-
ROCK中の二酸化炭素がどんどん気化して・・・・・爆発します!
パンッ!!って破裂します・・・・。まじで。
オレたちは生きてんだ!ナメんじゃあないぜ!‼
って、主張されてる気がするよ。
コンクリートを破壊して。
粘土+石灰でコンクリ化した土の表面から、諦めかけていたニラの芽が出ていた。
「キミタチ、すげえ!」

雑穀の方も、虚しくなりつつ畝を切り播種してたけど、それなりに発芽して伸びてきている(発芽率は、“生産”的には散々だけれど)。
コムギもがんばってる!
それにしても、植物が発芽して育ってく力ってのは、本当にすごい。
よく、コンクリートの隙間から生えて広がってく「雑草」を見て、その生命力に感心するけど(そして、そういう隙間にご丁寧に除草剤を噴霧していく方の姿をなんとも言えない気分で見るけど)、彼ら植物にとってはそれも“当たり前”のことなんだろうなあ、とも思う。
当たり前に硬い殻の中で機をうかがい、適期を逃さず芽を出す。
当たり前に、いっぺんには発芽せず、環境の様子を見ながらまばらに地上に出ていく。
当たり前に根を張り、自分で土の中の水と養分を探す。
当たり前に、土中の微生物と物々交換する。
当たり前に光を求めて伸び、光合成する。
当たり前に、育ち、適度に繁茂する。
当たり前に、うまく育てないものは早く枯れて、仲間の養分となる。
当たり前に、より強い個体が効率的に次代へのタネを残す。
当たり前に他の生物に食べられ、他の生物の生存を助けたり自分のタネを拡散したりする。
・・・当たり前に、それぞれがいる。
とにかく、植物がさまざまな条件下で、タネという姿で生き延び、様々な種が移り変わるように繁茂して広がっていく「自然の姿」には、どうしたってかなわない力を感じさせられる。
僕が最近想像するのは、人間が突然姿を消した地球だ。
人間が絶滅か、もしくは自然と共生していたころの400万人程度の人口になり、当然都市は廃墟と化す(「都市」とは大都市に限らず。コンクリートで覆われた場所すべてだ)。
タネは飛散し、コンクリートの下で機を待っていた仲間とともに、あっという間に芽を出していく。
植物がコンクリートを破壊し、もしくはそれを利用して広がり、都市が「自然」に還っていくんだろうな。気候条件も大きく変わるから、きっと密林が増えるだろう。
ビルの上を様々な植物が覆い、ジャングルと化していく東京!
きっと、とても怪しく、美しい姿だ。
無条件に、そんな地球を見たい!(そういう映画、ありそうだな)
アンコールワット、タプローム!
*「適者生存」や「ダーウィニズム」という考えは、潔いし、生物的にはたぶん圧倒的に「正しい」のだろう。けど、上記のような感覚を持ちながらも、実は、僕はその考えはあまり好きではない。
何故なら、その論理を人間にも当てはめたがる人が多いからだ(「強者」の側にいる人ほどその傾向にある)。ちょっとここらへんは矛盾するかもしれないけれど、「だから人間も強いものが生き残ればいいのだ」とはやっぱり思えない。
同時に、今ギリギリの状態で生き続けている(あまりに弱りきって、すでに群れからは隔離して手当てしている)一羽のヒヨコを何とか少しでも延命させたいとしている自分の中の矛盾は、うまく説明できない。
仲間に踏まれもみ殻をかけられ、埋まっていた。
それからは隔離して看護している。
だいだらぼっちの庭。
だいだらぼっちの庭では、30品目ほどの作物を栽培している。
できるだけ混植し、共栄作物を意識しながら作付けてみている。が、効果のほどは、わからない。
言いたかないけど、使わせてもらってる土地が、ひどい粘土&石灰質で腐植も全然ない感じの土なので、生育自体が怪しいのだった。
調べてみたらリン酸もカリも超過剰、石灰なんかすごい数値だった。雨が降ったらベタベタネロネロになって、乾くと表面がコンクリートみたいにカチンカチンになるような土(つまり、土壌診断もされずに、規定量?の化学肥料や石灰を毎年無条件に入れられることで作物を製造してきた、単なる養分の容れ物扱いしかされてこなかった土)だから、1年の栽培でどうこう言えるものじゃないと、今から思っている。
それに加えて、たぶん僕は“病害虫”管理も熱心にはしないし(どんな虫がきてどんな状況になるのか、どうしたら”ミナゴロシ農薬散布”以外の方法で被害を減らせるのか、はとても興味があるけれど)、施肥もいい加減だから、たぶん収穫は散々だろうと思う。
ただ、試してみたいことはいろいろあって、作付けの配置、基肥の入れ方、播種の仕方、定植の仕方、忌避植物の利用など、ぼちぼちやっている(まあ、毛も生えていないシロウトと開き直ってやっている)。
たとえば・・・・
・ダイズの間にニンジンを播くといいと聞いたので・・・・。
再播種したダイズもタネバエと鳥にヤラレたけど。
土の表面がガッチガチで、すごい時間かかってニンジンが芽を出したけど。
・ナスは、半分が全面施肥(鶏糞&米ぬか&貝化石)で、もう半分は30cmと50cmの2段階「割り肥」。
けど、生育状態は非常に悪く、どうやら今のところ、あまり根を伸ばせていないようだ。あまりに厳しい環境か?
窒素固定してちょうだい。
・キャベツとレタスの混植(交互に植える)。
・こっちはそのままキャベツだけ。
除草と言えば、先日、「庭」の周辺を管理会社のオジサンが草刈り機で除草していった。あんまり嬉しくない気持ちで、でも言うべきことも立場上ないので離れて見ていた。そしたら、なんと大事なキクイモまで刈っていってしまったのだった・・・。
確かに畔のギリギリのところに植えていたし、一見雑草みたいなんだけど・・・。
で、まぁしょうがないかぁ、と思って帰ろうとしたら、なんと停めておいた車のタイヤまで切られてパンクしていた!!明らかに草刈り機で引っ掛けていったのだ。
気づいていたのかどうか知らないが、やることも思考も粗雑で、思わずため息が出た・・・。
「危険なものを扱ってる感覚」が失われてるのって怖いな。
とにかく、作業は遅れる一方で焦ってしまうけど、それも一つの反省として「試し」にいろいろやってみようと思っている。
ぼちぼちですね。
・トウモロコシの周りには、クローバ。






































