攻防 in My Body. | 創作団だいだらぼっちの越境型もののけ思考とその動向。

攻防 in My Body.

ここ1週間ほど、雨ばかりが続いた。


おかげで、数日間「だいだらぼっちの庭」には行けず。

先日、1日だけぽっかりと晴れた日があったけれど、その日はたまたま別な仕事が入っていて、野良はできず。




でも、よかったのは、雨の間、僕自身もダウンしていたことだ。

急激に体調が悪化し、熱と悪寒、腹痛、頭痛、関節痛などの症状に苦しめられた。

(インフルエンザ?とも思ったけれど、呼吸器系は全然問題なく、咳や鼻水もなかったので、病院には行かないでひたすら寝て過ごす。いや、実は昼間はずーっと寝つつ、夜は休むわけにはいかずに仕事に出ていたのだった・・・相当キツかったし、「ほんとうは休むべきなんだろうなあ」と思いながら・・・


とにかく、腹を押さえながら布団で丸くなってる間、窓の外が雨だってことにホッとしていたのだった。

「うーん、どのみち、こりゃあしょうがないでしょ」





布団の中で、自分の体ん中のことを想像(妄想)。



熱が上がるのは、体内に入った「異物」を熱でやっつける体の防衛作用なわけで、基本的にはその「体の判断」にまかせて、ただ寝ている方がいいのだ(時には、灼熱攻撃に耐えながらゲリラ戦を繰り広げる「悪玉菌軍」を主役にして想像したりしつつ)。解熱剤なんか飲んで、せっかくの体の判断を台無しにしてはいけないのだ!・・・とか。


腹具合が悪いのは、腸内の菌のバランスが崩れているんだろうから、援軍として乳酸菌や納豆菌を送り込んで、食べた後、激しい菌類の攻防を想像してみたり(ちょうど『CHE』2部作を観た直後だからか?)。あー、そもそも下痢は、腸内に入った「キケン物」をとっとと排出してしまおうとする体の防衛作用なわけで、安易に下痢止めなんか飲むのは愚の骨頂だろう・・・下痢をピーピー出しながら、「早く出ていっておしまい!」と叫ぶのが良い、とか。



それにしても、以前の2年間の旅行中、1~2度しかひどい体調不良にならなかったのに(地元の人用の「スバラシイ衛生状態の食器」で食べ、水も屋台で出されるものを平然と飲み、虫や黴菌の博物館のようなところで寝起きしていた・・・)、ピッカピカにキレイなハズの日本の生活で、こんな風にダウンするとは思わなかった(もぅ自分は病気なんてしないのでは!?なんて勝手に思っていたりしたんだけれど)。






創作団だいだらぼっちの越境型もののけ思考とその動向。-3元のめん
中国はウイグル自治区の屋台の麺(ミェン)。

    もちろんテーブルはべったべた。


創作団だいだらぼっちの越境型もののけ思考とその動向。-ちゃい
   バングラデシュのチャイ屋さん。

食器洗いは、当然、同じバケツの水を使い続ける。




創作団だいだらぼっちの越境型もののけ思考とその動向。-issyoni
       カルカッタの食堂。

   ペットボトルを買う人もいるけど、

僕は割合、出されるタダの水を飲んでいた。

 地元の人が飲んでるものは平気になった。



 


まあ、大都会の高層ビルの、ナントカ美装さんとかがペッカペカにキレーにしてるオフィスの中にだって、いろんな生き物が無限にちゃーんと住んでて、それなりのバランスをとったりしてるわけで(まあ生態系が薄っぺらいからバランスは崩れやすいんだろうけど)。


どこにいたって、結局はたいして変わらないのかもしれんな、というのが実感。



熱や下痢は確かにシンドイけれど、それは基本的に体の正常かつ能動的な防衛反応だ。咳や鼻水も同じ。熱が問題なんじゃない。下痢が問題なんじゃない。何か問題が体内に起こったから、体は自分を守ろうとしている。問題をそのままにして、体の防衛反応を抑えたところで、いいことなんかない(当然、程度によっては過剰反応によって自分を壊しちゃうこともある)・・・はずなんだけど、それが現在僕らがふつうに飲んでる薬。



じゃあ、病原になる菌を排除すればいいのか?


笑っちゃう。そんなこと、できっこない。不可能だ。無菌室で一生を過ごすってなら別だけど。


結局は、抵抗力を持つ健康な体を維持して、適度に不衛生な(自然な)環境に身を置いておくこと。体の中も外も、適度に(主に微生物の)バランスのとれた状態にしておくこと(善玉:悪玉:日和見菌ね)。それが、もっとも賢い対策だろう。

除菌なんて、もってのほか。



そんでもって、相手(菌とか)の性質をよく知ること、か。

「ワケガワカラン」から過剰に恐れて異常な防衛をしちゃうわけで。

「ワケガワカラン」存在を安易に排除して、空っぽの安心を得るようなのが一番アブナイよ。

徹頭徹尾「ワケガワカラン」ものなんて、実はそうはないからなあ。




   創作団だいだらぼっちの越境型もののけ思考とその動向。-afgan

        ヨルダンのアフガン食堂。

 地元でも安めのお店で、アフガン人がいつも集まっていた。

 ヨルダンでは、アフガン人やパレスチナ人はちょっと「異物」。

  お隣のイスラエルに行くと、今度はヨルダン人も「異物」に。


 イスラエルじゃ、「異物」との間には重厚な壁をつくっている。