バイキンが山からやってきた。
植生の豊かなところを選んで近くの山にちょっとお邪魔し、腐葉土をいただいてくる。
今回は、山に住んでるバイキンさんをお招きし、ちょっと仕事を手伝っていただくことにしたのだ。腐葉土の中には、ムカデやワラジムシやミミズや名前のよく知らん虫や目には見えな何兆何億もの微生物がいるわけで・・・
特に仕事を依頼したいのは、「麹菌」と「納豆菌」、2種類の黴菌(バイキン)。
*まあ一応言っておくけど、バイキンってのは本来ただのカビ類・菌類を指すわけで、汚くもないし悪くもない。むしろ、黴菌の中には人間に有益なものも多く、そればかりか、それがいなかったら人間が生きていけないようなとてもありがた~い体内細菌類までたくさんたくさんいる!なんてことはもう一般常識でありたいねえ…。
なので、その2種類をうまく抽出して集めなきゃならない。
まず、発泡スチロールの箱に腐葉土を敷き詰め、霧吹きで少し湿度を足しておく。
そこに、2種類のおにぎりを投入!
ひとつは、3倍酢(酢、醤油、砂糖)を絡めた「酸性おにぎり」(上写真右)。
ここに麹が集まるはず。
もう一つは、木灰をまぶした「アルカリおにぎり」(写真左)。
ここには納豆菌が集まるはず。
腐葉土をおにぎりの表面にまぶして、準備完了。
・・・・さあ、どうだ。
・・・・・翌日、変化なし。
・・・・・3日後、「おお、これは!」
これは麹か?
・・・・・・1週間後、「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!」
あとは、これをタネに、ぬかとおからでボカシ肥を作ってみるつもり。
おがくずと混ぜて、鶏用の発酵飼料も作ろうと思う。
これで酒が作れたら面白いけどなあ。
とにかく、この地域の土着菌だから、きっといろいろ相性がいいと思うんだな。




