30年くらい前に

娘の成人式に着物が着せたいと思い

着付け教室に通い始めました。

 

子どもがまだ小学一年生と三年生でした。

知り合いの呉服屋さんでお仕事もしていて

学校のPTAの役員もしていました。

超多忙な毎日を送っていました。

 

花嫁科や時代衣装科などすべての過程を終えるのに4年半通いました。

自慢ではありませんが週1回のお稽古はお休みしたことがありません。

有難いことに自分の教室に行けなかったらどこかの教室に振り替えることが出来て

着付けの道具を持ってあちこちの教室に行っていました。

お陰で色々な先生にかわいがってもらいました。

 

娘の成人式はもちろんちゃんと着付けしましたよ。

お友達もね。

着付け教室で同期だった方が美容室でお仕事をされるようになり

その方に「忙しい時に手伝って」と言われて手伝っていました。

娘は私の事を「季節労働者」と言っていました。

春は卒業、入学、夏は浴衣、秋は結婚式、そして成人式

暇な時もあります。

幸いに京都では着付けの仕事は沢山ありました。

修学旅行の生徒さんに着物を着せると言うお仕事もありました。

コロナ前は観光客の方に着物を着せていました。

色々な現場に行くと色々な方と知り合いになり仕事の場も広がり

マネキンに着物を着せるお仕事を依頼されたり

ファッションショーの仕事もありました。

 

着付けを教えていたこともあります。

今でも私を誘ってくれたお友達とは一緒に仕事をしています。

 

 

私の着物好きは幼いころからです。

祖母も母も着物をよく着ていたので

子どもの頃から好きでした。

 

私の母はリュウマチで靴が履けなかったので参観日に来る時はいつも着物でした。

朝から母が着物を着る手伝いをしていたので

見よう見まねですが中学生の頃から一人で着物を着ていました。

中学生の頃から

「毎日着物を着て過ごしたい」と思っていました。

 

着物が好きで田舎から京都に出てきて

着物の事を勉強をして

和裁の勉強もしました。

 

この色無地も袴も自分で縫いました。

着付けも自分でしました。

卒業式の写真ですから20歳の頃ですね。

私にも夢いっぱいの時がありました。

(今でも夢はありますよ)

天井収納庫の掃除をしていて古いアルバムが箱の中から出てきました。

母に「京都に行くならちゃんと資格を取るように」と言われて出てきたもので

教職の免許を取るために勉強もしていました。

学生の頃は本当に寝る間もありませんでした。

お友達はお家の人に手伝ってもらったりしていたようですが

家に帰っても一人ですからね。

いつも学校に残って作業をしていました。

 

勿論アルバイトなんてする暇もありませんでした。

自分の物は一通り縫いました。

浴衣から始まり

長じゅばん、小紋、名古屋帯、袋帯、羽織、雨コート、道行コート、色無地、袴など

今でも大切にしまっていますけど・・・・・

洋裁の授業もありましたよ。

大の苦手はデザイン画(^^;)

(昔から絵は苦手)

 

原型を作って型紙を起こして

ワンピースやドレスも縫いましたよ。

今思えばホームシックになる暇もなく学生生活を送っていて

楽しい事なんてあったかなぁ~と思います。

 

私の成人式は田舎なので1月3日でした。

県外に出ている人が多くて帰省している間にと、言う事でお正月です。

時代が古いですねぇ~

髪の毛はアップにするのが嫌で下ろしたままです(^^;)

他の人と一緒は嫌なタイプニヤリ

 

今年もアップの人は少なかったです。

時代は戻るって本当ですね(*^-^*)

 

今年は髪飾りが水引や組紐の人が多かったです。

金粉も人気でしたよ。

沢山の飾りがついていました。

 

昨年はつまみ細工の人が多かったです。

 

着物も私の時代は上前の妻先が少し上がっていますね。

このころは他の着物も妻先を少し上げて着ていたようです。

 

帯はふくら雀かお文庫の二種類しかありませんでした。

私はお文庫結びにしてもらいました。

着付けも時代が出てますね。

 

車もフルっ!!

多分この頃はスカイラインだったと思います。

父が好きで・・・・(;'∀')

 

 

帯は違いますが成人式の時に着た振袖です。

今は裾は真っ直ぐに着せます。

帯締めも藤結びなんて古っ!!です。

 

 

今どきはオシャレな帯締めで片方が5本くらいに分かれているので色々とアレンジができます。

こちらは前撮りで担当させていただいたお嬢さんの写真です。

反対側になるのでわかりにくいですが

この帯締め結ぶのに結構悩むのですよ。

 

帯結びも三重紐と言う便利な小物があるので色々なアレンジかできます。

昔と比べ帯の長さも長くなっています。

手先の柄部分が長いですね。

 

前日に作ったこのゴムもとても便利です。

以前は輪ゴムや色のついたゴムを使っていました。

 

 

毎年同じ振袖を着せて帯を結ぶのですけど

帯結びも毎年流行りがあり

お友達同士で「この間こんな帯結びをしてる人がいたよ」とか

「YouTubeでこんなの見たよ」とか

日々勉強をしています。

最近はふくら雀が新鮮に感じます。

何でも単純な物が難しいです。

 

今年の成人式は全部お店のレンタル衣装でしたが

前撮りのお仕事では持ち込みの着物もあります。

お母様のだったり親戚の方のだったりお姉さまのだったり

着物を見せていただくと時代がわかります。

振袖の色や柄も流行りがあるんですよね。

今年はグリーンと紺色が多かったです。

正直今の振袖より昔の振袖の方が私は好きです。

 

最初は自分の娘に着せたいと思い始めた着付けのお勉強

だんだん自分が着物を着て生活がしたいと思い

着物が毎日着れる着付けを教える仕事もしました。

一日に何度も着ものを着たり脱いだり(^^;)

楽しかったです。

 

今では着物を着る機会がぐっと減り箪笥の中で眠っています。

子供達が学校に行っている頃は入学式や卒業式はもちろん

参観日にも着物で行っていました。

 

お正月には着物を着ていましたが

孫が出来てからは着ていません。

 

そうそう結婚して初めてのお正月に

夫の実家に着物を着て行ったら

義母が

「そんなん着てたら汚れるよ」と言いました。

新米嫁を正月から使う気満々の義母(笑)

ちゃんと割烹着を持っていきお台所に立ちました。

義母の言う通り白いおろしたての足袋は汚れていました😢

掃除しとけ~(笑)

 

嫁は懲りずに毎年着物で行きました(笑)

 

今年は着物を着る機会を作りたいと思っています。

だって着物大好きなんですもの(*^-^*)

 

また着つけも教えたいですね。

簡単に綺麗に苦しくない着付けをお教えします。

ポイントをつかめば着物を着るのは難しくありませんよ。

人に着せるにはまず自分が綺麗に着れる事。

だって自分の着物は誰よりも綺麗に着たいでしょ~

着付けのお仕事をしたいと思っていらっしゃる方も

スピードアップ着付けをお教えします。

長年着付けのお仕事をしてきました。

沢山のノウハウを持っています。

興味のある方はどうぞメッセージいただけたら嬉しいです。

 

 

古い昔の写真を出してしまいましたが

どうぞ初笑いしてくださいね。

私にも20歳の頃があったなぁ~と思いまして・・・・・(笑)