占星術の鑑定をお申込みいただく際、
「転職によさそうな時期を知りたい」
というのはよくあるご相談のように思います。
その方にとっての仕事やお金を表す天体、また太陽やMCに進行やトランジットの木星が角度を取っているタイミングであれば、じっとしているよりも行動することでプラスになる時期ともいえますし、天王星ならこれまでとは全く違った働き方をすることを考えてみてもいいかもしれません。
ちなみにアスペクトはソフトでもハードでも「つながっている」ということをわたしは重要視しますが、ハードの方がより実感しやすいかも。
自分自身についてチャートをみてみると。
今の仕事に転職したのは約20年前となりますが、その時の星の配置は以下の通り。
なんとなく目についたものをあげています。
〇セカンダリープログレッション
・p月2ハウス
〇ソーラーアーク
・MCルーラーのn火星にsaドラゴンテイルがコンジャンクション
(=p火星にsaドラゴンヘッドがオポジション)
・n太陽にsa金星コンジャンクション
〇トランジット
・1回目のサターンリターン直後(t土星1ハウス)
・4ハウスのnドラゴンヘッドにt木星がコンジャンクション
(=nドラゴンヘッドにt木星がオポジション)
こうやって見てみると、p月が2ハウスだったり、MCルーラーの火星にノード軸が絡んでいたりと、「転職」といえばそんな風にもみえるけれど、どちらかといえばこの転職が結果的に夫との出会いにつながったりと、この先に控えている「結婚」や「家族」につながっているような星回りのように感じます。
そもそも転職を希望した理由が、それまでの仕事内容云々というよりも「精神的にも経済的に自立したい」という部分が一番大きかったというのもあるかもしれません。
あくまで転職は目的を達成するための手段というか。
一方、夫をみてみると。
夫は私と結婚する数か月まえに転職。
その後、娘が生まれて数年後に転職。
さらにはその数年後に転職と、5~6年くらいの間に3回の転職をしています。
転職の理由は様々ですが、ありがたいことに収入は都度あがり、3回目の転職を経た以降は落ち着いている状況です。
上記の5~6年間。
夫の2ハウスにトランジット天王星が運行していた時期と丸被りで、そのまんまです。
1回目については、木星蟹を頂点とする太陽天秤と月牡羊のTスクエアに対して、トランジット冥王星山羊が加わり活動宮のグランドクロスを形成していたり、太陽天秤にt土星がのっかっていたりと、まぁ星回り的には大変だけどぐっと動きそうでもあり、責任も問われそうな時期。
転職したばかりで住宅ローンが通るかどうかひやひやしたりもしました。
ちなみに結婚としてみるならば、n月にt木星とt天王星がコンジャンクション、n太陽にt土星がコンジャンクションしたタイミングで結婚していますので、これもわりとそのまんま。
その後も短いスパンで転職を繰り返し今に至るのですが、「ああ、これじゃぁそうななっても仕方ないよね」というのが如実に表れている星回りでした。
娘はまだまだ小さくて、私自身も出産前とは働き方を変えないといけない時期だったので、当時夫の度重なる転職その他もろもろにはだいぶヤキモキした気もしますが、今思うと、夫が不安定な状況だったからこそ、自分がどうにかしなければと、自分自身の「火星」を奮い立たせることにつながったように思います。
ちょうど火星の年齢域に入った頃でもあったので。
また夫婦共に同世代でネイタルチャートの天王星・海王星・冥王星の度数がほぼ一緒なこともあり、現行の天体とハードアスペクトとなる「中年の危機」の時期は丸かぶりなので、それっぽい流れが2人同時に表れたといってもいいかもしれません。
この頃の夫の星回り。
p太陽をみると、n天王星、およびp天王星と続けてコンジャンクションとなっています。
p太陽は1年で約1度進みますが、娘が生まれた頃から3回目の転職をした時まで上記は形成されています。
ちなみに天王星はアセンダント水瓶の夫にとってチャートルーラーのひとつですので、影響力はより大きいかと。
また、MC蠍の夫にとって、火星はルーラーのひとつなのですが、スパンの短い2回目と3回目の転職のタイミングで、n火星にt冥王星がオポジションになっています。
(夫婦してMCルーラーが火星だということに今気づきました)
そしてこの期間、t土星は9ハウスから10ハウスへ運行中。
t土星が10ハウスを運行中のタイミングで働きはじめた現在の会社は約10年勤務していますので、この先どうかはなんともいえないものの、今は落ち着いている状態です。
繰り返しますが、夫の2ハウスにトランジット天王星が運行している間で繰り返された転職。
今、夫の2ハウスにはt土星とt海王星が入ってきたばかりだということを見ても、お金を得ることに対して夢物語を描きやすくなる反面、現実を突きつけられるようなこととして表れるかもしれません。
夫は男性一人旅系のYoutuberの動画を好んでよく見ているのですが、「この人〇〇くらい動画で稼いでいるらしいよ。」等、最近よく言ってくるので、そういう生き方をどこかうらやましいと思っているんじゃないかと想像します。
ICにトランジット天王星がのっかっている今、自身の一人旅も復活しましたしね。
ここはわたしの占星術的な読み通りでちょっとうれしい。
わたし自身は数年後にMCルーラーの火星にトランジット天王星がコンジャンクションするので、そのあたりに身軽に動けるよう照準を合わせてなんとなくですがいろいろ考えたりもしています。
この時のp月をみると、12ハウスを抜けるまでまだ1年くらいあるので、実際エンジンがかかるのはもう少し先になるかと思いますし、p月が1ハウスに入ったとほぼ同時にMCにp太陽がタイトにコンジャンクションするので、まぁわかりやすいです。
さらにこの年の太陽回帰図は太陽水瓶・月天秤・天王星双子で風のグランドトライン、木星射手でカイトになります。
アセンダントは蠍でルーラーの火星がコンジャンクション、いよいよ機は熟し今がやる時、というかんじもしますね。
自分自身について理解を深めたり、相性をみる上でももちろん占星術は適したツールですが、なによりも占星術を学ぶ醍醐味として「自分の未来にワクワクできる」ということのような気もしますし、時に腐ってしまうような気持ちになる日々があったとしても、そんな未来が想像できるからこそがんばれるんじゃないかと思います。