100歳の誕生日に寄せて | 「ご縁」を結ぶ 出雲市の「縁結びタクシードライバー」の戯言

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出雲市のタクシードライバーが日頃感じたことを思うがまま綴っていきたいと思います

昨日 ‘23.06.10は 私の父の 100歳の誕生日でした

 

本当なら家族三人で 外でお祝いの食事でもと考えておりましたが それができなくなってしまいました

 

去る23.05.05 の午後 自転車を押しながら 押しボタン式の横断歩道を渡っている時に わき見運転の軽自動車にはねられ 意識不明の重体で 救急車で島根大学医学部付属病院へ救急搬送されました

 

車にはねられ 顔面右側から道路にたたきつけられたのか 右の耳からの出血が著しく 輸血もされたようでした

 

そのほか 頬骨 あごの骨 鎖骨の骨折 頭蓋骨の破損

 

脳の中は 内出血

 

特に頭部の損傷が大きかったようです

 

私たちは ちょうど買い物帰りに その現場を通り すぐにお巡りさんのところに駆け寄り 詳細を聞き

 

脈 呼吸はあるものの 意識がないと説明を受け 搬送先へ向かいました

 

数時間の処置ののち 主治医からの長い長い説明を聞き 病室に向かう 包帯だらけで 腫れあがった顔 見るも可哀そうな父の姿に 二の句が告げませんでした

 

あれから ICU HCUを経て 現在は一般病棟に移っており 外傷は ほとんど良くはなったものの 未だ意識は戻らず

 

毎日面会に行って なんとか 意識が戻らないかと 声をかけてやっています

 

そんな父が 昨日 100歳の誕生日を迎えることができました

 

事故に遭う前から 100歳 100歳と とても楽しみにいた誕生日を こんな形で迎えるとは 本当に残念で仕方ありません

 

きっと心の中では 100歳になったことを 喜んでいるんだろうと思います

 

これから先 意識が戻るかどうかわかりませんが 命ある限り 精一杯 父を元気づけてやりたいと思っています

 

父の子供は 私たち夫婦だけですから・・・