こんにちは
名古屋の伊藤誠悟税理士事務所です
今日は、「利益」と「課税所得」はどう違う?
というお話をしたいと思います
3月末に決算を迎える会社は多いです。
決算で疑問に思うのが「利益」と「課税所得」の違い。
利益と課税所得はどう違うのでしょう?
また、なぜ利益よりも課税所得のほうが多くなるのでしょう?
社長さんは両者の違いを理解することが実は重要なのです。
税務上の益金・損金と会計上の収入・費用の考え方は異なる
会社の税務の目的は、益金と損金から課税所得を算出して、法人税等の税額を計算すること。
一方、企業会計の目的は、当期の収入と費用を計上することで適正な当期利益を計算することです。
税務上の益金・損金と会計上の収入・費用の考え方は異なります。
例えば、交際費は会計上では全額が費用となりますが、税務上は全額が損金とはなりません。
そのため、課税所得と会計上の利益が違ってくることになるのです。
会社の利益より課税所得が多くなるのは、会計上の収入と費用が、
税務上そのまま益金・損金として認められないからです。
以上から「会社の利益は200万円なのに、課税所得が300万円」という事態が起こりえます。
推定されるのは、法人税・住民税及び事業税と交際費による影響です。
会社の利益より課税所得が多くなるのは、ほかに以下のようなケースが想定されます。
- 不良債権が発生し、回収の見込みがない売掛金があるため、貸倒引当金を積み増ししたり、貸倒損失を計上したが、貸倒れの事実が客観的でないということで、税務上損金として認められなかった
- 不良在庫の評価損を計上したが、著しく陳腐化したという事実を明らかにできない限り、処分するまでは税務上、評価損の計上ができず、損金にならない
- 従業員の退職に備えて、今期の費用を計上した
詳しいことは会計事務所におたずねください。
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