こんばんは
しばらく更新を怠ってしまってごめんなさい
ここのところあちこちと動いていたもので、書きたいことはいっぱいあったのですが、余裕がありませんでした
そして、移動が続いて疲れが出たのか、久しぶりに顎に大きなニキビができてしまいました
(あ、すみません。見栄を張りました。
ニキビではなく、吹き出物です・・・
もうひとつ、吹き出物は「疲れ」ではなく、
各地での美味しいものの食べ過ぎです・・・
ホントにすみません)
さて、今日はひるおび!のコーナー「そのスジの一番!」に、
新潟・三条市の諏訪田製作所の社長、小林知行さんが来てくださいました
ちょっと、「トヨエツ」さんを彷彿とさせる小林さんは、3代目。
どうですか?このお洒落なスーツ姿
一体どんな会社の社長さんなの??
気になりますよね
諏訪田製作所は何を作っているのかというと、こちら↓
爪切りです
爪切りといえば、今や100円ショップでも買える品物でもありますが、
諏訪田の爪切りは、1本6000円くらいから、高いものでは数万円します
でも、その切れ味が最高にすばらしく、道具としても美しいので、
プロのネイリストはもちろん、世界のセレブが「SUWADA」の爪切りを愛用しているのです。
実は以前、小林さんには事業創造大学院大学ラジオ公開講座「伊藤聡子と新潟の経営者」に来ていただき、お話を伺ったことがありまして、
あまりに興味深いお話だったので、その後三条市にある諏訪田製作所の本社に行ってきたんです。
田んぼの中に突然現れる美術館のような建物・・・。
こちらが諏訪田製作所です。
町工場といえば、油にまみれてあまりキレイではないイメージがありますよね
でも、大赤字を抱えて小林さんが3代目として会社を継いだときに、まずこの環境から変えていこうと決意したそうです。
そして始めたのが、「掃除」。
社員に命じるのではなく、毎日、自分が率先してもくもくと始めたそうです。
自分がやれば、いつか職人気質の社員もやってくれるようになるだろうと・・・。
でも、全然ダメ。
一生懸命掃き掃除をしている小林さんの目の前で、タバコの吸い殻を落とす人もいたとか
それでもめげずにやり続けて、7年くらいたったときに、
ようやく社員も掃除に目覚めてくれたんだそうです・・・。
7年って・・・小林さんも、スゴイ・・・。
実はこの「掃除」って、これまで私が訪れた成長する注目中小企業の共通項でもあるんです
やはり気持ちが前向きになるんでしょうか?
あるいは、整理整頓ができていることで、現実的に効率よく仕事がはかどったりするものなのかもしれませんね。
諏訪田製作所の成功の秘訣は、小林さんがブランド化に徹底してこだわった点にあります。
高級な一流のものを生み出す現場は、やはりそれにふさわしいものでなければ生み出されない
美術館のような建物の中に足を踏み入れると、中もやっぱり美術館のよう。
しかも展示しているのは、職人のすぐれた技
↓このように全面ガラス張りで、爪切りづくりの全行程において、職人が作業している様子が見学者に見えるようになっているのです。
きっと職人さんも、工場という舞台で自らの華麗なる技を披露している気持ちになるでしょうし、スゴイものを作るという意欲も掻き立てられることでしょう。
ちなみに、彼らが来ている作業着。
こちらもフランスの一流ブランドなんですよ
私が行った時、若いカップルがデートでこちらに来ていました
油と埃にまみれた工場をお洒落なデートコースに変えたことは、商品の高級ブランドイメージ戦略でもありますが、
同時に、担い手不足に悩むモノづくりの現場において、
「モノづくりって、なんだかかっこいいじゃん!」と興味を持ってもらうことは、次世代に技術をつないでいくには大切な視点なのだと思います。
ちなみに、ガラスの扉の取っ手の部分は、爪切りの型抜きをして余った部分の鋼。
↓こちらはそれをいくつも組み合わせて作ったシャンデリアです。
何でもセンスが光りますね
工場の向かいには、アウトレットショップがあり、お茶もできます
さらに、ショップでは、職人さんたちが着ていたユニホームや、SUWADAのロゴが入ったグッズが売られています。
日本には各地に伝統的な技術や文化があります。
それをなんとか守っていくためには、昔ながらの技術を磨くとともに、時代に合わせた感性が必要になってくるのでしょう。
そして、ブランドとして確立していけば、マーケットは世界に広がるということ。
諏訪田製作所の取り組みは、どんな分野においても参考になることがたくさんあるのではないでしょうか?
おまけ:
今日の衣装はungaroのジャケットとスカートです
爽やかな白とともに、ちょっとバルーンな袖が女性らしいスタイルですね
早くこういうスタイルで歩きたい!と毎週書いているような気がしますが、
今年は春の到来が遅いですね・・・。
明日にかけて北日本は嵐のようです。