数日前に、「天罰」発言で書いたばかりですが、どうもこの人は何とかならんか？と思ってしまう。。。
注： 念のためですが、天罰発言については石原都知事は１５日に撤回・謝罪会見済みです。謝って許される発言じゃないですが。
石原知事表明、被災生徒２万受け入れ 救援物資の窓口設置
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110318-00000091-san-soci
”石原慎太郎知事は１７日に行った緊急会見で、東日本大震災で被災した生徒から転学の希望があった場合、都立高校や特別支援学校に受け入れることを明らかにした。約２万人規模の受け入れ態勢を整える。
対象となるのは都立高校（転学相談は（電）０３・５３２０・７８５１～３）と特別支援学校幼稚園部と高等部（同（電）０３・５２２８・３４３３）。支援学校の小・中学部への転学を希望する場合は、転居先の区市町村への相談が必要としている。都教委では「生徒や保護者と相談のうえ、受け入れ先の学校を決めていく」としている。
一方、石原知事は、福島第１原発事故が原因で変動したとみられる都内の放射線測定値について「最新データでは大きな変化はない」と、異常値は記録されていないと明言した。
ただ、「（福島県内で）原発事故で多くの方が待機を余儀なくされている」として、都内へ避難希望者の当面の受け入れ先として、東京武道館（足立区）と味の素スタジアム（調布市）で準備を進めていることを明らかにした。
都は１８日から都民からの救援物資を受け付ける。品目はいずれも新品未使用のもので、（１）赤ちゃん用品（解熱ジェルシート、紙おむつ、おしり拭き、ベビーローション、ベビーオイル）（２）高齢者用品（大人用紙おむつ、介護用ウエットシート、介護食用とろみ剤）（３）生活用品（コンタクトのケア用品、使い捨てカイロ、生理用品、紙コップ、ラップ）（４）飲料水－。食料品や衣料品については現段階で受け付けない。
受付場所は、個人が都庁第２本庁舎１階中央「東北地方太平洋沖地震救援物資」受付窓口（〒１６３－８００１ 新宿区西新宿２の８の１）。企業、団体、区市町村は京浜トラックターミナル「配送センター１１号棟」受付窓口（〒１４３－０００６ 大田区平和島２の１の１）。午前９時から午後４時まで。問い合わせは救援物資受付コールセンター（（電）０３・５３２０・４５８５）。”
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一見、石原都知事、でかした！と言いたくなる記事に読めますが、よぉく読んでみるとおかしなことがいっぱい。。。
（１） 高校生と支援学校で２万人もいるのか？
被災者の方々の正確な数字はまだつかみ切れていない、というのが実態でしょうが、３９万人とも４４万人とも言われます。この中には確かに高校生も、特別支援教室が必要なお子さんもいらっしゃるでしょうが、その数の合計が２万人とは思われません。多くが高齢者の方々ですからね。
２万人の受け入れ能力がある、という意味では理解できますが、これは誇大広告じゃないでしょうか？
しかも、子ども達だけを受け入れればいい、という訳ではありません。もちろん、高校生なら子供だけ・・・ということは不可能とは言いませんが、やはりご家族をどうするのか？という観点で検討してもらわなければ困ります。この意味で、ようやく出てきた都営住宅等の受け入れが６００戸、な訳で、どう考えても少ない。港区だけでも恐らく２００戸の空き住宅はある筈ですから（区内、歩き回っての直感の数字なので正確ではありませんが、そんなに間違っていないとも思う）、都全体で６００戸しか提供できないのか？というのは再検討して欲しい。大阪でも１０００戸は出てきてる訳ですからねぇ。
（２） 原発よりも臨海部の液状化調査を。
いまだ福島原発の成り行きは不透明な状況で、現段階の都内の放射線測定値で安心しろと言っても、限りがあります。
それよりも、都としては現実に発生している臨海部の液状化の調査をしっかりやって欲しいし、都知事はそれを表明すべきです。特に、豊洲への築地市場移転は石原都知事があれだけ拘っていたのですから、徹底調査して、だから安心だ、というモノを見せて欲しい（私としては懐疑的ですが）。
（３） 受け付ける救援物資は提供可能か？
ようやく支援物資の受付を開始したことは素直に評価しますが、受け付ける品目が限られ過ぎてはいないでしょうか？都内の情況からいって、新品未使用の。。。となると、いずれも品薄のものばかりに見えますが？
現実的には衣類とか毛布が入っていないのは、支援したいという人たちも、支援されたいという人たちも不満が残らないか？と思われます。
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ネガティブなことを言いたくて言ってる訳ではありませんが、都知事選を控えて、しっかり見ないと変な選挙のためのパフォーマンスされても困りますので。