シリコンバレーのビジネスモデルと政治哲学の出口、そして地獄と折り合いをつけること – WirelessWire News

 

「シリコンバレーのビジネスモデルと政治哲学の出口、そして地獄と折り合いをつけること」(WirelessWire News)がちょっと面白い。

 

「yomoyomo

雑文書き/翻訳者。1973年生まれ。著書に『情報共有の未来』(達人出版会)、訳書に『デジタル音楽の行方』(翔泳社)、『Wiki Way』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ウェブログ・ハンドブック』(毎日コミュニケーションズ)がある。ネットを中心にコラムから翻訳まで横断的に執筆活動を続ける。」

 

「大統領選挙では、マスクのXはトランプ支持の拡声器となりましたし、またクリプト・ブロがトランプを支持するにとどまらず、暗号通貨を使用した賭博サイトPolymarketは投票前にトランプ有利の予想を煽りましたが(言うまでもなくそれをマスクがXで拡散)、このサイトはピーター・ティールの投資会社が出資しており、選挙運動への影響を意図した市場操作が疑われます。案の定、選挙後に違法な市場操作の疑いでPolymarketのCEOがFBIの家宅捜索を受けましたが、マスクが「政府効率化省(DOGE)」のトップに起用されトランプ政権下で影響力を誇示することが予想され、企業がその権勢を恐れてXへの広告出稿を検討する現実は、ファレルが言うところの「ギャングスター資本主義、お仲間による内部専制、あるいは単なる無秩序」に近いと言いたくなります。」

 

「また、スリニヴァサンによる『ネットワーク国家』支持者のための学習会も盛況らしいですが、我々が今学ぶとすればそれよりも、『ニック・ランドと新反動主義』、『失われた未来を求めて』、『終わるまではすべてが永遠』といった木澤佐登志氏の著作のほうではとワタシは思います。白状すれば、ワタシは木澤佐登志氏の仕事をいささか奇怪なものとして見てきましたが、マスクがDOGEでまさにカーティス・ヤーヴィンの「新官房学(Neocameralism)」を具現化しようとしている現在、もはや彼の仕事を「預言的内容」といった腰の引けた表現で済ますわけにはいかないとしか言えません。」

 

「シリコンバレーの思想家たち、そしてそれ以外の我々も、勇気を奮い起こしてそれに折り合いをつけ、おそらくはそのエネルギーを、どうすればより良く、より有益な方向に向けることができるかを考えるべきなのだ。改宗者に説教をする読書会や、党是を命じるTwitter/Xでの宣告がなくとも、彼らは自分たちと意見の異なる人々と積極的に関わり始め、意見の相違を許容するだけでなく、それを有益なものにするプロジェクトに取り組むかもしれないのだ。

 もしかしたら、そこにビジネスモデルがあるのかもしれない。たとえそうでなくとも、地政学の悪化と政治的な内部分裂が、日々互いを増幅させている。テクノロジー起業家と自由社会の政治機関の間でより健全な関係を築けば、起業家自身とその政敵の双方に利益をもたらすだろう。出口は存在しないのだ。私たちは共にこの世界から抜け出せないし、それを理解するのは早ければ早いほどいい。」

 

original image: iremiatudor / stock.adobe.com

 

小松 仁