おはようございます
イタカンのぐっさんです。
昨日はコーティングの中で有名な「ガラスの鎧」を施した場合、その表面硬度が元々の塗装面の3倍くらいにアップし7H~9Hぐらいになる。その7H~9Hは、JIS「ひっかき硬度(えんぴつ法)」に基づき三菱鉛筆uniの鉛筆の芯で引っ掻いたときに傷が付くかどうかで判断すると言う内容でした。
さて、今日はその「えんぴつの芯」を使用した塗膜の硬度などが実際どれぐらいの硬さなのか見ていきましょう。
下の表は、各鉛筆硬度の一覧(使用用途など)を記載したものですが、普段使用している鉛筆は大体B・HBが多いのではないでしょうか?
私も下手くそなのですが、たまに鉛筆画や色鉛筆画を描いています。その際だいたい使うのは4B~2Hぐらいです。一度シャーペン(0.5mmHBだけ)で描いたのですが、確かに細かい部分は描きやすいのですが、影や濃淡をボカス場合には結構手間が掛かりました。その時の絵がコチラ↓↓↓↓
では、この鉛筆硬度で身近にある建材の表面(塗装を含む)硬度はどれくらいか見てみましょう。
よく住宅や食器などで使用されているメラミン樹脂ですが、鉛筆硬度としては非常に硬く、約6H~9Hになります。
その成分はトリアジンのHをNH2へ置換したメラミンとホルムアルデヒド(H2C=O)を縮重合させて作られたもので、その歴史は長く1938年にスイスのCIBA社によって開発された材料です。(余談ですがそのCIBAはその後ガイギー社と合併しチバガイギー社となったそうです。)
(メラミン樹脂生成過程@Wikipedia)
私の家でも安いのでメラミン樹脂製の茶碗などがありますが、確かにお茶碗などをスポンジでゴシゴシ洗ってもそんなに傷つかない感じですね。
また、その他の身近なものでの鉛筆硬度ですが、以下の様になります。
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建材表面の種類 |
鉛筆硬度 |
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メラミン化粧板 |
6H〜9H程度 |
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ポリエチレン |
6B程度 |
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エポキシ塗装 |
2H程度 |
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アクリル樹脂塗装 |
H〜2H程度 |
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ウレタン樹脂塗装 |
F程度 |
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無塗装のスギ材(早材※) |
6B〜4B程度 |
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無塗装のスギ材(晩材※) |
HB〜2H程度 |
よく自転車などの塗装に使用されているのはアクリル樹脂系なので硬度はH~2Hと確かに少し柔らかくなります。また、一般的に海外のメーカーの塗装は少し硬く4Hぐらいはあるそうです。確かに「Lavaggioのたっくん」に聞いたらイタリア~ンバイクとかアメリカ~ンバイクなどはコーティング前の研磨時に硬い印象があるそうです。
主に塗装膜の表面硬度を測定する為の鉛筆硬度でしたが、次回はこの鉛筆硬度と学校の地学?でならったモース硬度の関係を見て来ましょう。
では~ぐっさんでした~~
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